クラス図というものはぼんやりでいいから理解しておく <株入門>


話進める前に、
UMLのクラス図が出てくるので、
やっぱ、もうちょっと言及しておこう。
 
UMLは設計のモデリングの手法、記述法である。
なんとか図、かんとか図幾つか図の種類があるのだが、
本書ではクラス図だけ使う。そしてここでは、それだけで充分だ。

本書で出てくるクラス図の意味を理解しよう。
ググっても説明が詳細過ぎて、いいのないんだもん。

クラス図とは、
プログラム上の登場人物である各オブジェクトの関係を表す相関図である。

オブジェクト指向型のプログラムでは、それまでの手続き型言語と違い、
プログラムの中で機能とデータを持ったオブジェクト達が、
それぞれ関係しながら、動作することでプログラムが動いてゆく。
 
で、そのオブジェクトの関係性を抽象的にモデル化して表したものがクラス図。
本書に登場するクラス図では、
Trade、Rule、Indicatorなどは何を表すか分かりやすいと思う。
SimulationはTradingSystemとRecoderの二種類の機能から成るのも分かる。
シミュレーション全体は、
一定期間売買ルールに基づいて行うトレートと、記録から成り立つ。
それもまあ、そりゃそうだろうなと思う。

黒い矢印は関係を直接書くので、普通の相関図であるが、
白三角の矢印だけはちょっと特殊だ。

これは、派生を表し、元の方が抽象度が高く、先の方が具体的だ。
例えば、ヨークシャーテリアは猫でなく犬だが、
犬に、ミニチュアダックスとかゴールデンレトリバーとかが紐付くようなもの、

ここでは、売買ルールを4種類に分割したので、
Ruleの下にEntry,Exit,Filter,Stopが紐付き、
さらにEntryの下に長短移動平均のゴールデンクロスなどが紐づく。
具体的に明記はされてないが、
Indicatorも派生してて、
移動平均とかMACDとかボリンジャーバンドとか用意してるはず。

まあ、最初にどんなオブジェクト必要でどんな構造になってるか、
モデリングしてから、実際のクラスを記述してゆく。

整理するために、そういう手順を踏んだということ。
 
本書のクラス図は、要件に対して丁度いいシンプルさだと個人的には思う。
  
 
プログラムに長けてて、オブジェクト指向が分からない人は、
自習すればいいだけだが、

プログラムの経験も浅く本書を読み進めるには、
ここは、全体構造のイメージがつかめればまあ、充分だと思う。 

質問コーナー、お問い合わせは、sanpome.net@gmail.com まで。

  
 

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カテゴリー: 株式投資, 株式投資入門はじめました2016.05 タグ: , , , パーマリンク

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