乱世のトランプ登場後、「弱者の理屈」は廃れ、自主自立自衛の時代 <経済動向>

トランプ勝利の後、今後の動向を予測。
時計の針は少し進んだ気がします。
 
資本主義の理屈は取り立てて新しいもんじゃないですが、
その対立軸は、さらに古いリベラルにはないので、
早い目に見つけないとな。って改めて思います。
 
 
市場の歓迎ムード
CNNを笑ってばかりはしていられない。
ワタクシだって予測を外した。いや、大統領選の結果ではなく。
接戦でもつれて、激戦州の最後の方で決まるだろう。程度は予測してたよ。
その後の市場の反応。
 
年末に向けて、円高に振れると考えていた。
トランプが勝てば尚更。
 
それが105円も突破するとは。。
ショックの暴落より、
その後のりバンドでの方が儲けた人多かったことでしょう。
 
 
最初の要因はスピーチにあった。
 
トランプ新大統領の落ち着いた勝利宣言。
プロレスの出来るビジネスマンと市場は再確認した。
 
そしてとりわけ、
ヒラリー候補の敗北宣言は立派でした。

フェアに敗北を受け入れつつ、毅然とした態度を取り続けました。
始めて人間ヒラリーを表に出し、心打つものでした。
 
ま、このくらい気持ちの篭ったスピーチ最初からしてれば、
結果も変わったかもしれません。
 
 
その後、オバマートランプ会談と続き、
混乱なくスムーズな移行が進むこと、市場は確認したのでしょう。
 
なかなか利上げ出来ないアメリカ経済ですが、
アメリカファーストを期待を持って迎えたということです。
 
まアメリカ経済の躍進は世界経済にとって朗報ですから。
多少の保護主義を補ってあまりあるか、、
楽観が失望に変わるまでは、円安でしょう。
 
ともかくも、年末は円高とタカをくくってたワタクシ。
如何にトランプがスムーズに船出しても、そう思ってました。

より加速したBrexitですね。
英国経済はスムーズかつ打撃あまり受けず、EUの方が大変。
アメリカはスムーズで、たぶん打撃受けるのは他の国。
それが日本でないこと祈りますが、
祈るぐらいなら飛び込め、それがタイタニックにおけるマネーの公理でした。
 
まあ、不安定化する東アジアで、日本が良き備え出来るかどうか、
日本に居て見守りますし、
それはそんなに間違いってないかとまだ判断してます。
  
  
 
リベラルの劣化と腐敗
それから、
youtubeのライブでオバマートランプ会談の最後の方、報道官の会見を見ましたが、
まあ、コメントの汚いこと。
これが、反ヘイトやポリティカルコレクトを標榜し、言葉に拘る人達の物言いでしょうか。
民主主義を掲げながら、民主的手続きさえ無視する。
全てがご都合で、上辺の正論は全て方便、手段に過ぎない。
 
メディアは「分析の間違い」と言ってますが、
元々が大本営発表で、世論操作出来なかっただけのことです。
 
上辺はキレイな言葉で、やることは裏で汚い。
一貫性なくコロコロ変わるから、嘘つきと言われる。
政策には現状を変化させる新たな具体策は何もない。
全てが、虚しい。
 
別に日本の民進党だけが、似非リベラルって訳じゃなかったんですね。
リベラリズムが似非なのは洋の東西を問わない。
というか、今の反トランプデモ見てたら、日本より酷く醜悪。

そして、リベラル御用メディアの劣化は、アメリカも深刻。
メディアや芸能人セレブの言動見てると、
リベラルって如何に既得権益の塊なのかも、よく分かります。
そして、自らのダメさを省みること微塵もない。
傲慢にして姑息な精神構造も垣間見えます。
 
 
マイルドでまだマシな日本のリベラルの敗戦の弁。


相変わらずの負け惜しみです。
彼らには、自らを省みる機能が既に無い。
これもまた滅びゆく者達の宿命でしょう。

トランプの支持は白人貧困層にとどまりません。
単純に男尊女卑でも片付けられません。 
投票前から冷静に分析してた三浦瑠麗さん引用します。
http://lullymiura.hatenadiary.jp/entry/2016/11/09/224156

トランプは白人中上位層からも幅広い支持を得ています。
もちろん、トランプ氏への支持が集まった大きな要因には、米国の既存の政治への深い絶望と怒りがあります。弱者やマイノリティーの待遇改善を掲げながら何十年にもわたって結果を出せてこなかった民主党には、「貧困ビジネス」と言われてもしょうがないダークな部分が存在します。

トランプが勝ったというより、
あなた方リベラルには何の期待も出来ないというのが、
適切な表現でしょう。
 
そりゃ、土人発言は感心しないよ。良くないことだよ。
だけど、言葉狩りのすれば、世界は平和になるのか?
本土からどんな人達が沖縄に集まるの?
彼らが沖縄に平和もたらすの?
現地の生活に不安や迷惑を与えてないの?
リベラルを利して、社会は良くなるのか?
 
「本音」の差別的発言したいんじゃなくて、
上辺反差別という綺麗事いってやること汚い連中を利する訳に行かない。
それが良識てもんだよ。
それが分からないから敗北したんだよ。
 
 
コレでトランプ政権がそこそこ運営したら、
リベラルは世間から憎まれるでしょう。メディアと既得権益込みで。
「前よりマシ」なのに、ただ反対だけしてる勢力だもの。
そりゃ社会の敵だよ。
 
社会の敵となりながら、唯我独尊なのだもの。
腐り、崩壊しながらも、カルト化してくだろう。
日本より、酷いよ。
劣化と衰退は加速する。

公務員の入れ墨を人権だと叫んでる人達に対して、
社会はどんな反応するだろうか、
良識的な人はリベラルから離れ、また嫌悪する人増えるでしょう。
一見美しい理想を標榜してるように見えるがやってることは、感心できない。

やや保守的で普通の人がむしろリベラルへの嫌悪感から、
やむを得ずトランプに流れた。

 
まあでも、日本の方がマシですね。 
シールズだって、都知事選負けても、
小池百合子知事にあんな罵声は浴びせない。
 
ヒラリー攻撃、舌鋒鋭いサンダースは土壇場で寝返ったが、
人権弁護士宇都宮さんは、スタッフへの危害を懸念し涙ながら断念したが、 
セクハラ疑惑が解明されなければと鳥越支持を断った。
 
日本の方が民度高いよ。
怒りがあれば、何でも正義という訳ではない。
 
 
資本の論理は強者の論理、公平だが容赦ない。
この見立ては、慧眼ですね。
http://toyokeizai.net/articles/-/144726

中西部の文化が象徴するのは頑ななまでの自立心であり、具体的には神への信仰と勤勉さと創意工夫だけを頼りに自ら切り開いていく生活と家族愛だ。

それは政府への疑念や公共の施策から取り残された疎外感ではなく、個人の生活を支配する権力への警戒と健全な懐疑、つまりはアメリカ伝統の保守主義である。彼らがトランプを支持したとすれば、怒りというより、リスクをとって自力で成功への道筋をつけた彼への尊敬と期待のほうが大きいように思う。

人種、性別、宗教もない。常識もない。トランプが価値を見出すのは大きな勝負をかけること、それに勝つこと、そしていい仕事をすることなのだ。勝負の舞台では、やられたらやりかえす。決して攻撃の手を緩めない。そこには競争相手への個人的な偏見も恨みもない。彼にとって人種や性別などは些末な判断材料であり、ただ勝つことへの執念があるだけなのである。

 
でも、これがアメリカじゃん。アメリカの美徳。
右肩上がりで勝手に成長してるときは、大共同体幻想も持てた。余裕があった。
移民居なけりゃアメリカの人口だって減ってく。
縮む世界は自主自立自衛。リソースは限られている。
繋がりは広範囲だが淡いものである。
 
これから乱世の時代に、プロレスの一つも出来なきゃ。

ま、資本の論理は新しくもないし、限界もあるが、
より時代遅れなリベラルはその対立軸にならない。

新しい対立軸を、いつも探しているんだが、、未だ不明。
ワタクシ亡者との餓鬼道や修羅道を生きるのに疲れてしまったこともある。 
ああ、もうちょっと、簡単にシアワセになりたい。
もう少し、探さなければ、なるまい。 
 
 
で、外交と、
ロシア、インド、フィリピン、東アジアとか。
まあ、とりあえず、二島返還。
日露関係改善への横槍は入らないだろう。
鈴木宗男さん生きててよかったね。
 
シリアの和平も進むかもしれない。
ウィキリークスの言うとおり、スポンサーが居なければISは衰退するだろう。
過激派は恐らく東に流れるだろう。
こうなる前に、
ウルムチからカラコロムロード通って、フンザでも行けば良かった。
ウイグルの生活って、どんななんだろう。
 
トランプ陣営はインドとのパイプ太いから、開国迫るだろう。
中国の時代が終わり、インドの時代がついに始まる。
一人っ子政策の国の生産人口は既にピークアウトした。
 
人権とか余計なこと言って、フィリピンと喧嘩することはもう無い。
プロレス上手な似たもの同士、好取組が期待される。
 
 
対中政策はどうなるだろう、
アメリカファーストだからアメリカの権益に接触しなければ、
経済では何でもアリだ。
ただ、どうしても利害ではぶつかる。
海洋進出に対しては、伝統的な共和党の政策かもしれない。
仮にそうでも、日本に負担増求めるだろう。

しかし、東アジアではなんと言っても北朝鮮。
関係改善なのか、無関心なのか、
ヒラリーなら強硬策だったはずだから、何かは違う。
予測つかない分、若い三代目が対応誤ると崩壊早いケースもありうる。
 
レーガン大統領との比較で考えるのが、ヒントになるのではないか。
強いアメリカと共産主義の疲弊が東西冷戦を終わらせた。
 
もし、 
雇用回復させつつ、紙刷りまくるの止めたら。
 
レーガンがソビエトにも、中国にも自由を送った。
ベルリンの壁崩壊して、
ソビエトではペレストロイカが起こり、中国では天安門が起こった。
板門店の壁が崩壊したら、また戦車で制圧出来るだろうか、
制度疲労だと思うけどね。一党支配は。
 
まあ、それはもう少し先の話。
どういう形かは分からないが、東アジアは混沌としてインドの時代。
インド行くかなぁ。三食カレーはキツイけど。 
 
 
 
単なる保護主義、孤立主義との違い。
TPPは自由貿易主義じゃない。
ブロック経済政策であり、中国包囲網。
戦前のABCDラインみたいな。
 
資本の論理の人だもの、
単純な保護主義とは違う。
アメリカ第一とは優先順位のこと。
自国の為になる取引ならなんでも応じるだろう。
フリーハンドで、二国間協定しちゃいそう。
一方で、市場解放の要求もしてくる。
 
まあ、対中包囲網て概念が有効性失ったよ。
この後、ペンタゴンからレクチャー受ける新大統領。
中国の海洋進出をどう判断するのかは未知数。
 
 
日本へは貿易よりも、 
マイクペンスが副大統領でもあるし、
現地生産による雇用改善を要求してくるでしょう。
 
ま日本の農業はTPPあってもなくても、
生産人口高齢化してんだから、
農業になんの関心も無いやつが、TPPの方便に使うのがそもそも間違い。
このままなら、いずれ大変なのは代わりない。
 
東アジアの安定に無関心な可能性も高いが、
それでも、民主党政権よりは、安倍政権は本音では歓迎してると思う。
オバマ、ヒラリーはやりにくかったもん。
 
 
 
で、沖縄と思いやり予算だけど、
猪瀬さん曰く、
現行日本の防衛費は5兆円/年。全部独自なら20兆。
沖縄の基地はアメリカの世界戦略でもあるので、
100%日本の為というのは違うが、5兆→10兆程度の要求はアリそう。
 
アメリカが東アジア見捨てて、
日本がロシアからパイプライン、アメリカからシェール。
あと近海からメタンハイドレートとか実現できれば、
 
アメリカはもとより、日本も沖縄は、見捨てる日が来るかもしれない。
アメリカが日本を見捨て撤退、日本が沖縄見捨てて撤退。
そのときは、真の意味で独立できるかもよ。どちも。
ただ、沖縄にそのビジョンあるのかないのか知らん。日本にも無さそうだが、
だって、目の前に基地あるから、そんな想像出来ない。
空虚な反対以外のビジョン示すには、もう一世代は掛かりそうなんだが。
その時間あるのかないのか、
 

安倍さんの後、
自衛隊の再編とか、石破さんしか居ないかな、そんなこと出来るの。
時代に合った、適切な能力と予算。

東アジアはこれから大変なのに、
いつまでも、リベラルメディア幅きかせてちゃダメだよな。この国。
イデオロギー抜きにフラットに現状把握出来るメディアは、
ネットで探すしかなさそうだけど。
時計止まってるとこは、滅びんだよ。
  
 
 
劇場型の寿命
プロレス上手な劇場型といえば、日本では橋下徹弁護士をおいて他にない。
テレビバラエティ出身というのもトランプと共通。
 
ただねぇ、劇場型の寿命は不知火型のように短い。
あと、ロシアに接近し過ぎると、CIA的な工作の的になるかも。
 
ニクソンと田中角栄相次いて倒れたよね、中国に接近して。
安倍首相コケるとしたら、昭恵夫人の草だろう。
オレねぇ、高樹沙耶さん捕まったの偶然じゃないと思う。
いや捕まること自体は、アスカやキヨ同様、ああやっぱりだけど。
このタイミングは何か意図があると勘ぐりたくはなる。
 
まあ、日本はロシア、インドと結びつつ、
米比関係取り持ちつつ、という路線堅持で、
 
次の韓国大統領と協議して、北朝鮮に備えるしかないよな。
捕まりそうなのは、ああやっぱりだけど、
このタイミングは偶然じゃなさそうだし。

ああ、やっぱ、どっかでもう一回円高に振れると思うんだよ。
たぶん今度は東アジア発で。

縮む世界では、自主自立自衛がスタンダードになりながら、
戦後を終えるコストはやっぱ高そう。
2016年は転換点で、随分と時計の針は先に進みました。
 
 
質問コーナー、お問い合わせは、sanpome.net@gmail.com まで。

  
 

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