前回に続き、興味深いツイートがありました。
地獄への道は善意で敷き詰められている。金言を思い出します。
日本の自称「リベラル」勢力と米国のリベラルをごっちゃにしてる人がけっこういますが、全然違うもので、抱えてる問題もまた全然別ですよ。日本の「リベラル」は単なる反権力で、多様性を認めるリベラリズムとは関係ありません。
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) 2016年11月11日
信じるものがあるって幸せですね。
見たいものだけ見るって、精神の健康には良いものですね。
まあ、あの、自分は日本のサヨク界隈とは違うって、宣言なのでしょうけど、
これもっとタチ悪い。
今後日本でも、リベラルの劣化から、朝日新聞的な露骨なものは減り、
マイルドな、理想主義的な、人権派的なリベラルにシフトする可能性あります。
それ油断ならないと思ってます。
「多様性を認めるリベラリズム」実に美しい言葉ですよね。
でも、今回アメリカでネットを通じて見たこと、綺麗でしたか。
ポリコレの名のもとに言葉狩りは行うが、他者を罵倒する言葉は汚い。
差別と罵るが、自らの重大な職権乱用の疑惑はスルー。
贔屓の引き倒しのような偏った報道。
挙句に、民主的手続きさえ、気に入らなければ暴れる。
結局、最後は暴力じゃないですか。
日本とは状況違います、というより日本より酷いですよ。
選挙が不正だと異議を申し立てるのでもなく、
民主的な手続きの結果が気に入らないから暴れるってのは、
もう堅気の人間じゃないです。
そのレベルの民度ってことです。
バンコクでは、
赤組がサイアムのデパートを破壊したり、
黄組が民主記念塔占拠し交通マヒさせたときもあり、
ワタクシはその現場におりました。
経験に基づいて、そう判断しています。
そんなにトランプがイヤなら、なんでヒラリーを立てたんだよ。
反トランプの前に、もっと勝てる候補擁立すべきだろう。
それが出来ない程に劣化してるんだよ。
しかし、自らが劣化してる事実は認めない。
多様性という美しい理想だけにすがる。
で、俺たちはあんなサヨクとは違うと言い出す。
同じだよ。
「差別だー」と言って最後は暴力なんだから。
いや、マイルドなドリーマー本人は暴力は振るわないよ、
だけど、結局そういう人達の擁護なんだよ。
もっとホントのこと言うと、
見たいものだけしか見ない人達の言う多様性なんて、
都合のいい多様性なんだよ。
ご都合の人でなければ、ヒラリーの疑惑も同時に懸念するし、
何故、中流以上の白人がトランプに流れたのかも理解するんだよ。
美名の名の下に、都合の良いことだけ、恣意的に選択してる人達。
必ず自己矛盾に最初突き当ります。
そこで、自分を止められなければ、あとはご都合のスパイラルです。
もう、現実が見えなくなります。
如何に、良心があり、善意があろうとも、
いざなう結果は、選挙後の都市機能を麻痺させるデモです。
あれは暴力ですよ。
実際リベラル界隈の方々、
あの反トランプデモを諌めるような発言してますでしょうか?
判断するだけのデータはもう充分です。
極端な人、過激な発言は分かりやすいし、
異常に気づくのは容易なことです。
マイルドなものは、勝手が違います。
気づきにくいからこそ、危険な、微量な毒もあります。
評価経済社会は、相互洗脳社会のこと。
マイルドで、一見良識的なら安全というのは早計で、
現実を広く、フラットに見ないものは、やはりヤバイ。
始めに結論を用意して、都合よいものだけ選択する人になってたら、
それはもう毒です。それがどれだけ善意の人であろうとも。
善意だからむしろアブナイ。
具体的な分析をして、かつそれが両方を比較してるもの。
出来るだけ意見なら、そういうものを選ぶ、
それしかありません。
少なくとも、現時点で「貧乏で低学歴な白人男性がー」って言ってるようでは、
自らを省みる客観性は既に失っています。
環境の変化に対応できず、滅びればそれでいいですけど、
これから、分派とカルト化進みます。
行き着く先は暴力ってもの出てきます。
マイルドでも、良心的でも、自省ないものは疑う。
それ、この評価経済社会に生きる、最低限のリテラシーなんですね。
残念なことですが、
分かりやすい猛毒よりも、ヤヴァかったりします。
あ、右なら安全とは言いませんよ。
愛国無罪も、反差別無罪も、同様に狂ってる。
共通してるのは、
地獄への道は善意で敷き詰められている。こと。
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