トランプ勝利後、ウリュカエフ氏の逮捕の報あり衝撃が走りました。
でタイムリーに、このような記事。
安倍外交・完全崩壊、運命が逆回転を始めた日
http://agora-web.jp/archives/2022687.html
果たして、どうでしょう?
一理あるが、全面的には賛成できない。
記事の筆者渡瀬氏はアメリカには詳しいらしいけど、、
トランプ大統領は、日本に神風の可能性もあるし、貧乏くじかもしれない。
あの記事を起点に、現状とこれから、つれづれに書いてみよう。
・ロシアとの交渉の行く末。
・官邸と外務省の関係は、
・軍備の再編について、
・それから韓国、フィリピン、インドの関係。
・TPPとか、円安とか、今後のこと、
などかな。
ロシアとの交渉の行く末。
結論は12月の日露会談のとき、明らかになる。
島について何か進展あるならば、渡瀬氏見立ては的外れということでいい。
いろんな条件付くだろうけど、そこは気にしない。
逆に理由はどうあれ、ここでコケたら安倍外交には打撃だ。
まあ、それはともあれ、考えてみよう。
アメリカに親露政権出来たら、日本は用済みか?
うーん、
その見方は、ロシアの事情をそれは充分考慮しているだろうか。
プーチン大統領がそんなに楽観的に考えるかな?
アメリカとの関係改善の可能性は高いが、そこまで当てには出来ない。
極東の海への出口では、関係改善してしまうのはやはり大きい。
中国どうなるか分からないし、東アジアで顧客獲得目指したい。
オレならそう考えるよ、
むしろ、やっぱ今がチャンス。
日米関係が落ち着いてしまえば、腐っても共和党政権である。
この空白期に極東進出の足がかりにしたいよねえ。
で、どうも、ロシアに詳しい人ほど、
アメリカの意向説には、懐疑的。
ロシアといえば佐藤優。ラジオで語るところでは、
経済的な利権に近い派と、漁業と軍関係との利害対立と解説してました。
更に、それなりに日本政府は迅速に対応してる、
進展ありそうだから、こういうことが起きると。
概ね、ロシア内部の権力闘争という見方。
公安系(シロヴィキ)とリベラル派(経済緩和)の抗争であり。
また、これを以ってして、安倍外交の不手際と言うには無理があると判断してる様子。
.@CCCP1917 ウリュカエフ氏逮捕は、シロヴィキによる政権内リベラル駆逐の狼煙の様な気がしてなりません。となると、本丸は熊田さんですよね。プーさんは若手後継者を示唆していたかと記憶しますが、シロヴィキで若手が発掘されたら、熊田さんも一掃とか… @makinoyainSPb
— Jun / Джюн (@hitononaka) November 16, 2016
この引用が適切かどうか分からんけど、
ロスネフチという巨大な石油国営企業から連なる経済の利権に近い派への攻撃、
最後はメドベージェフ(熊)首相の首まで狙ってる可能性ありと、
アメリカの意向とか、そういうことで済ます話じゃないような気がする。
専門知識無いオレだけど。ロシア通の人達方が説得力ある。
ロシアがアメリカ信じたら、ロシアは痛い目に遭うと知ってる。
プーチン皇帝の意向一つでという解説よりは、
ロシア内部って、もっとドロドロしてそうだもの。
ただ佐藤優氏は、トランプ安倍会談の結果、
オバマ政権からの嫌がらせなど、懸念してました。
あの会談後、危機感抱いてるようでした。
ま、電撃的なトランプ安倍会談の後、
ペルーではプーチン大統領と事前協議、帰りにも一度オバマ大統領に会う。、
そして、12月を迎える。
ウリュカエフ氏拘束されたことを以って無理に結論出す必要は無いと思いますよ。
そりゃ、影響はあるでしょうけど、
結論はその時でいいでしょう。
とりあえず、アメリカが親露政権だからってのは、賛成しかねる。
そんな甘いロシアじゃない。
官邸と外務省の関係は、
ただ、トランプ安倍会談の実現見てても、気になるのは、
官邸と外務省の関係。
佐藤優氏の言を信じるなら、
外務省はヒラリー勝ちと決めこんでいて、
安倍首相開票見て激怒、
以降、官邸主導でトランプ氏とアポ。
このスタンドプレーで、オバマ政権からの嫌がらせ来るよ。
トランプ氏との会見止めるようにと、
アメリカ大使館から要請はあったらしいですから、
現政権は快く思ってないのでしょうね。
外務省がボンクラで、またそうじゃなきゃ、
こんなに迅速に会談実現してもいない。
ここをどう評価するかですね。
それはコインの裏表だし、トップの決断ってそういう面あります。
まあ、リベラル界隈のこの会談での慌てぶり見れば、
成功したのかなって思わんでもないですが、
ま、リベラル界隈が正確に分析してるとも思えませんから、
少なくとも中国は危機感を持ったんでしょうね。
印象づくりvsオバマ政権の心象、
そこで、一長一短ではないでしょうか。
時間長かったから、突っ込んだ話もしたのでしょうね。
アメリカからの要求は厳しそうです。
まあ、でも今判断してもしょうがないんじゃない。
で、渡瀬氏はじめ、安倍外交の失敗を言う人達の根拠には、
ヒラリーの勝ちありきで動いていたから、という前提がある。
うーん、ワタクシそれ信じてない。
前回ニューヨークで、
ヒラリー氏に会い、トランプ氏に会わないことがその証拠らしいが、
それはちょっと短絡じゃねえかなぁ。
側近にはバレないように会ってるんだもの。
選挙中は日本叩きしてるんだもん、会っちゃダメだよ。票失う。
イスラエルの首相とは事情が違う。
このタイミングで会談実現したの、その穴埋めに見えんだよね。
トランプ側からの。
外務省はボンクラな予想したかもしれないけど、
官邸サイドがそれ100%信じたとは思えない。
麻生大臣も言ってたけど、選挙のことは政治家の方がプロだし。
両方の準備はしてたように見えるよ。
ただ、トランプ勝ちの場合、そんなに準備のしようがない。
水面下で、共和党とのパイプ辿るしかないだろう。
トランプ勝ったから、戦局見誤って、
安倍外交の中国包囲網がヒラリーありきだったって説は、
ちょっと、無理じゃないかな。
日本は今のような外交戦略取るのは必然性があって、
どっちが、勝ったとしても、
概ね、現状のような動きになるんじゃないかな。
ここで、判断するのは、
アメリカだけ見すぎ、
日本に対する報道を信用しすぎ、
のきらいがある。そんな簡単じゃないように見える。
渡瀬氏はバイアス掛かってるかどうか、、
要約すると、安倍政権の政策は中国を包囲するために、色々な国に国民の血税をボラれることを容認する、という安保政策。まあ、それも一理あるんだけど、中国の脅威に本当備えるならその資金で兵器や装備を充実させて機能するように運用体制を整備するべき。外交で抑え込む前に自前の兵力の充実を。
— ワタセユウヤ (@yuyawatase) 2016年11月16日
言ってることは一理あるけど、軍備の再編はそれはそれでハードル高すぎて、
現実的なのか?
ドリーマーになると、その分だけ感情は動きやすい。
そうですね。でも、外交攻勢ってやることやってからだと思うんですよね。現行憲法でも、兵器の充足率、南西諸島へ兵站供給体制、自由の航行以前に運用艦船数の絶対的な不足とか、地味だけども金をかけることがあるだろうと。何か派手な外交ゲームだけやって実際の話が抜けてる感じがしますね。 https://t.co/RQfIPKgFnS
— ワタセユウヤ (@yuyawatase) 2016年11月16日
軍備の再編について
思い出すのは、シンゴジラ見て石破氏曰く。
「北海道にある戦車どうやって、多摩川に持ってくるの?」
実際、ロシアの脅威があるのかもしれないから、ワタクシにリスク評価は出来ません。
ただ、日本の防衛、米ソ冷戦時代から方針変わってないままっていう、
そういう危惧はあります。
ああ、猪瀬氏、再三言及してますね。
現行5兆円/年の防衛費。全部自前なら20兆円/年。
トランプは倍増くらいの要求はしそう。
日本の国情を考えれば、防衛費の増額は難しい。
ただ、量より質の問題はある。
現状のリスクに適切な配分を考えた再編は必要。
縦割りを超えてそれをやるには、政治のリーダーシップと高度な専門知識が必要。
どの程度のリスクがあって、その度合に応じた、予算と能力がどう必要なのか、
具体的に論じて、決定してほしいとは常日頃からワタクシも願うが、
ここはまだ、
そういう話は神学論争にかき消されてしまう、念仏平和主義の声の大きい国。
それは、敗戦国の歪んだ自意識、罪悪感と敗北感の発露で、
むしろ、トランプ大統領の登場により、
国民の意識がやっと変わるかどうかという昨今だもの。
合理的な自衛隊の再編が出来ず、外交のスタンドプレーばかりって批判は、
ちょっと多くを要求しすぎじゃないかな。
それ願望強すぎると、ドリーマー。
右か左かじゃなく、現実主義とドリーマーの区別が大事だよ。
現状の実力は実力として認めたうえで、
何がよりマシなのか選びたい。
再編は必要だけど、
今の日本国内事情では、軍事より外交でなんとか、って路線になるよ自ずから。
ただ、トランプ後、再編あるかもよ。
外交の失敗喜ぶよりは、
これからのアメリカの安全保障戦略を分析した方が今後の見通しつきそう。
やはり、そう来るか。日本政府も予断なく正面から軍事的合理性と政治的持続可能性のバランスを検証し、日米共同で現実解を見出し、健全で活力ある持続可能な同盟の再構築を目指して努力して欲しい。米政権が代わるのだから、7年前の日本の政権交代時の基地再編の何倍も大がかりな作業になるだろう。 https://t.co/mswUbPgguU
— 長島昭久 (@nagashima21) 2016年11月18日
まあ、希望的観測に過ぎないけど、
外圧を利用しなきゃ、縦割りの再編するなら。(ただ、稲田さんじゃ荷が重そう。)
負担増というだけでなく、
アメリカの基本戦略が変わるから、再編は必然的に起こる。
でも減らしはしない。勘だけど、
防衛関連株は、やっぱ伸びる気はする。
だって、マイケル・フリン将軍が補佐官だよ。今回の会談にも同席したんでしょ。
あ、日露関係もなら厳しいか。佐藤優氏の懸念も当然か。
ただ、逆に水面下では日本と新政権パイプはありそう。
まあ、日本への要求は厳しそうだが。
悪いことばかりじゃ、ないんじゃないかな。
それから韓国、フィリピン、インドの関係。
それと、アメリカ、ロシア以外の国にも、言及されてたよね。
緊急してるし、大きく動いてる。
韓国は、大統領の末路は風物詩だけど、
この空白期に起こるのは、やっぱ偶然じゃない。
日韓軍事協定どうしようかというときだし、
日本の外交の対処はまあ、それ以上どうしようもないでしょうねぇ。
その結果、アメリカ中心の軍事同盟で北に備える派と、
それを好ましく思わない派が居ても、不思議はない。
大きく動こうとするときに、この空白なんだもの、
いろんなこと、そりゃ起こるよ。
日本の外交無関係に、1月のトランプ就任まで見守りつつ、
出来るアシストするしかないでしょ。
フィリピンは懸念しないです。日本との関係も変わらない。
そもそも、あのフィリピンで麻薬撲滅って戦争してるのに、
人権持ち出して、同盟関係危うくするオバマ政権のセンスが問題でしょ。
ドゥテルテ大統領はオバマの任期見越してるもの。
上手にプロレスしてると思います。
この後、似たも同士の好カードでしょう。
激しい攻防有ると思いますが、中国の海洋進出が不利益なこと一致しそうです。
インドはモディ首相の来日で、
左側からは外交的敗北って記事も見かけました。
核絡みで、売りたいが為の丸呑みは如何なものか?的な、
その物言い自体はバイアス抜きにしても、一理あると思います。核に関しては。
ただ、外交の敗北かどうかは、関係なくね?
原発の是非とは別の話だし。
ここで、インドに食い込まずしていつ、頑張るんでしょうか。
とにかく新幹線どんどん売らなきゃ。
これからインドの時代なんですから、
ここは、安全保障抜きにしても、食い込まねばなりませんよ。
トランプ陣営にインド資本流れ込んでいるんですし、
折角、首相同士が仲良いんだから、尚更のことです。
中国から時差は15年ほどと見ますけど、
市場開放、世界が固唾を呑んで見守ってます。
デリーにセブンイレブン出来たら、主役交代の合図です。
ここは、政官財を挙げて頑張らないと。
まあ、失敗してるとは、そうは思わないけどな。
今、安倍首相なのは時代の要望だと思うよ、
日本がこれから外交力を育てて、
安全保障や危機管理でも、現実政治が出来るのはその後でしょうね。
自分達の実力過信すると、願望肥大しちゃうけど、
イデオロギーに関わらず、それ止めた方が賢明。
外交は概ね、必然的な方向性に沿っている。
スタンドプレー批判は一理あるけど、
そんくらいの人じゃなきゃ、この島国の外交いつまでも動かないままだよ。
TPPとか、円安とか、今後のこと、
利上げ、減税、財政出動までは、ほぼ確定でいいですよね。
日本はアベノミクスで、「戦ば足りもうさん」で、
リフレヤラなきゃ気がすまなくて、
ま原油安の恩恵もあり、副作用想像より少なくて、
カンフル剤としては、効いたけど、、
デフレ脱却は、やっぱドリームで、
デフレは原因ではなく、結果だった。
ま、それはさておき、
金融政策手詰まりのなか、円安ですから、
円安誘導したいなら神風じゃん。
ワタクシ、円高来ると思ってましたから、
偉そうなこという筋合いないですが、
この空白期にリスクオフに振れるような大事件なければ、
暫く、トランプ相場続きそう。
ただ、ドル高容認できますでしょうか大統領。
イエレン議長に批判的でしたよね。
貿易絡みは、特に矛盾しそうです。
開放要求しながら、自国で保護主義唱えたり、
来春ぐらいまでには、整合性ある政策求められそうです。
その結果として、為替もまた、落ち着くとこに落ち着くでしょう。
TPPは辞めますかね。その可能性高そうですけど、
日本はアメリカ抜きでも、進めるでしょうか?
中国包囲網抜きにして、進めるなら、進めちゃうのもアリかもしれませんよ。
アメリカのISD条項が嫌で反対してる人達、賛成に転じてもいいんじゃない。
いや、脱成長で、自由貿易も反対って人はずっと反対でいいけど、
成長はしたいけど、市場開放からの貿易促進は嫌だって、無理じゃね。
駄々っ子みたい。
農業はどのみち壊れてるもの、TPP如何に関わらず。
農業に関心ない人が、TPP反対の道具に農業使うの一番の軽視だと思うよ。
どのみち、老人ばかりじゃ先はないんだもの。
アメリカ抜きの方が反対する理由減るんでしょ。
日本にメリットあるなら、気にせず進めればいいじゃん。
お米売りなよ。アメリカ居ないなら尚更。
ま、外交の失敗と関係なく、
トランプ大統領で、恩恵受けられることはどんどん受けようよ。
日米貿易交渉は厳しくても、メリットもあるのだから。
人民元切り下げからの、ダンピングと非難されるほどの価格破壊を、
中国が仕掛けて来ることは充分ありそうだけど、
それはもう、TPP反対で当選したんなら、日本はどうしようもないよ。
むしろ、アメリカ抜きでも、ブロック通商政策取るべきじゃん。
まあ、大変そうだけど、相手があることだし、
安倍首相贔屓してる訳じゃなく、
日本の取りうる選択肢って、概ねこんな方向性じゃないの。
迅速な対応が出来てるのであれば、悲観せず見守るでいいと思います。
春までは、円安続くかな。
弾劾とか、暗殺とか、そういうことさえなければ。
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