バーフバリ 圧倒的なインドの時代。今更に全編鑑賞。 神話だから統治機能よりとりあえず人気。やっぱ組織って人事だね。 <映画評>

最初に考えたのは、
5年後、帰還するときタイはどうなっているだろうか。という個人的事情。
人気と統治機能はまた別だけどなぁ。
ああいう国だと人気が圧倒的に大事なのか、モディ首相は農村部の支持固いらしい。
 
モディ首相が田中角栄なら、
「バーフバリ」は日本映画における「七人の侍」。
どの国にも、そういう時期はあります。
インド20代、中国40代後半、日本70代くらいでしょうか。
 
英雄伝説は大体どこでも一緒だけど、
本来は頼朝になるべきバラーラ、ちょっとだけチョイスを誤った。残念。
 
 
ようやく土曜日、池袋まで出て、文芸坐で1,2連続で観ました。
大入りなので、夕方からの回、整理券貰って待ちました。
 
 
 
内容が圧倒的なのは、もはや言わずもがな。その辺は割愛します。
想像以上だったのは肉体。人件費より、美術より、CGより、象よりも。

インドだから人件費安いし、ITに強いのも知ってます。
そりゃあんだけ人いりゃ、美人も一杯いるでしょうけど。
想像を超えて、なによりも凄かったのはあの肉体ですね。
 
インドってギリシャっぽいなぁー。
王妃を巡って戦うし、最後一騎打ちだし。太陽神アポロンだし。
ああ、そういえばギリシャって奴隷居るし。
数学に強いのも、共通点あるんでしょうかね。
 
 
最後、パンクラチオンが怒涛なのは、あの肉体。
モンゴロイドだと、ああはならんな。って観てました。
 
インドはアジアって言われますが、
ミャンマーとのマダラなエリア辺りで、遺伝子的にも違う文化圏。
 
王そのものの身体的能力って、そこまで重視されないですよね。
組織の中での人心掌握術の方が重要じゃねって、
東の果で育つと思っちゃいますけどね。
 
 
人情より力、力は神の意思って、
それはそれで、ドライで清々しい異文化でした。
 
 
スパイシーで綺羅びやかだけど、
毎日続くとだんだん食欲失っていくんだった。
なんかそんなこと思い出しました。
 
 
 
文化的には幾つか、分からないことがありました。
象の神聖さは分かるだが、牛の扱いが丁重じゃない。
 
コルカタでもカーリーガートで、生贄捧げてたけど、
http://sanpome.net/?page_id=3025″

生贄はヤギだよね。
戦いでカーリー神は分かるけど、牛でいいのか。
牛肉はイスラム系のとこ行かなきゃ食えなかったよ。
 
 
宗教的には、シヴァ、カーリー、クリシュナ、ガネーシャ辺りが出てくるんだから、
ヒンズー教というか、バラモン教ですか、
肉食でマッチョな雰囲気は分かるのですが、
 
弁慶役が奴隷というのはカーストだから、食事を同じくしないっぽいけど、
映画の中では、どういう風に階級制度があるのか、良くわかんない。
 
奴隷というのは、
日本的に言えば労働者階級でサラリーマン。普通にそんなにひどくはない。
良い大学、良い会社という信仰を棄てて、起業したりするのが改宗。
シークとかジャイナに金持ち多いみたいな。
 
代々の奴隷は武人には成れないイメージがあります。
宮廷には近づけない気がするのですが、特殊な階級があるのでしょうか、
それを奴隷とは呼ばない気もします。
 
 
 
英雄伝説はどこでも大体一緒ですが、ハッピーエンドは西側文化
日本で言えば、英雄はヤマトタケルで、まんま義経伝説です。
弁慶もいれば、静御前もいます。
 
 
源平の場合、最初に親の無念を子供が晴らすが来ます。
目こぼしをしてしまったために、壇ノ浦で海の藻屑と消える羽目になります。
 
英雄はあちこちで武勇重ねても、
最後追放されて、悲劇的な幕切れと相場が決まってますが、
 
インドでは、英雄が勝ってハッピーエンドです。
オデッセイ的なんでしょうかね。
モンゴロイド的には、どこかで実務家が権力基盤固めて、
人気者は追放されバッドエンド。
 
アホバカの分布みたいに、境界線あるんでしょうね。
 
久しぶりに異文化にふれる、楽しい疑似体験でした。
 
 
 
敵役もうひとりの王子バラーラ、曹操孟徳的悪役。
悪役としての描かれ方が、蜀から見た曹操のよう。
冷酷で、嫉妬深い。
民衆を大切にするくだりとか、まるで三国志演義。
正史だったら、そうじゃないでしょ。
 
善悪の対比が所詮バイアスに過ぎないので、
いいもんのバーフバリには、あまり肩入れできませんでした。
 
むしろ、
バラーラの判断は詰めが甘かったこと以外は適切で、
彼が有能な人材を登用しつつ、権力基盤固めていったら、
その方が国は繁栄したでしょう。
 
バーフバリ側が復権しても混乱は続きそうです。
 
 
 
人気って、長嶋巨人みたいなもんだよ
バーフバリを王って、長嶋監督ってことですよね。
同じ戦力だったら、藤田監督の方が有能でしょうよ。
タイだって、官僚優秀なら、なんだかんだ保ってます。
 
人気は大事だけど、マネージメント能力とは別だもの。
 
インドみたいな国だと逆に人気が無いと保たないってことあるのかもしれませんが、
観てて、王としての能力と関係ないじゃんって思いました。
 
判断を分けた戦車のシーンですが、
功利主義の話なんですけど、
バーフバリ側の戦術が遅れを取らなかったのは結果論じゃないの。
敵の首を取るしかない基本戦術を最初に選んだ時点で、
あそこではスピード重視は間違ってないんじゃないかな。
織田信長的な、非情な合理性も必要なんじゃないかな。
 
強さや情よりも、合理性。王として悪くないと思いましたよ。
 
 
 
お調子者のオヤジだけじゃなく、郭嘉みたいな側近居たはず
その後、耐えるべきを耐えて、
女性問題で勝負掛けます。
 
演義側から描かれてますから、横恋慕したことにされますけど、
混乱とバーフバリの失墜を目指した策略。
 
で、敵失から王位ゲット。見事なものです。
 
 
その後、ちょっとだけ作戦誤ります。それが致命的でした。
急ぎすぎです。
 
ここは、孔明に学ぶべきでした。
劉備より関羽の方が人気あるわけですよ。
 
人気そのものは敵に回さず、人員整理しながら、基盤を固める。
分割して段階的に攻略してくべきでした。
 
 
 
そもそもあのババアが一番の元凶。ナベツネ引っ込め的な
藤田監督は現場に口出さないことを条件に監督引き受けたらしいです。
ナベツネさん、プラスに働いてるのでしょうか。
 
 
国母って言われてますけど、傾国の母。
王位継承は常に揉め事のタネですから、競わせてはいけません。
対立煽れば、必ず国内は疲弊し、外国につけこまれます。
むしろ、そのための諜報活動を積極的に行うとしたものです。
 
ほんとに、ロクなことしない。
 
内戦かと、ビビってますが、
お前が起こした嫁姑問題の確執が元凶だろ。
観てて、ふざけんなよ。と腹立たしかったです。この人物だけは許さん。
 
善人に描かれる理由は一ミリも無い。
 
 
王位継承したら、まずは、このナベツネさん幽閉しなきゃダメでしたね。
病気でも、ご乱心でも理由付けて。
目の上のたんこぶですよ。
 
その上で、バーフバリと敵対しないように、戦力削いでいかないと。
 
 
 
バーフバリは劉備にとっての関羽です
諸悪の根源ババアを幽閉したら、
 
バーフバリだって、法廷侮辱罪には問える訳ですから、
辺境の地の任務につけましょう。中央から引き離して、
妻子は人質に残す。
 
妻子の警備にあの弁慶にやらせて、人質の厚遇を常に宣伝する。
そうすれば戦意は削げます。
 
 
あとは、戦死してくれれば、人気も利用して、
権力基盤も盤石になります。
そうすべきでした。
 
 
孔明の手腕は見事だったじゃないですか、
創業メンバーの功績は認めつつ、これからの規模には合わない。

 
国境警備に当たらせ、かつ、諸葛瑾に監視させる。身内っすよ。完璧じゃないですか。
で、最後、誰も悪役にせず、始末してるんですよ。
完璧じゃないですか。
 
 
まあ、関羽は素直に曹操にヘッドハントされてりゃ、
もっといい死に目だったでしょうけど。
 
 
 
バラーラは事業継承で人事に失敗したため、頼朝になれなかった
諸悪の根源ババアはとっくに老害化してんですよ。先代の影響の排除。
 
北朝鮮を見習うべきです。兄の正男さんはその後でいい。

  
宮廷内では徹底した報復人事やらなきゃダメでしょう。
判断力弱い大将に着いたのも運もあるけど、それは自業自得です。
岸田派みたいなもんです。
 
 
そこが甘かった。
バーフバリの始末は後でよかった。
 
 
その順番さえ間違わなければ、頼朝になれたのに、
側近もなかなか有能そうですけど、
 
頼朝にとっての北条家が居なかったのでしょうかね。
 
頼朝が基盤固めたあとは、執権政治に移行して、
外国の脅威も跳ね返して、15代くらい保ったかもしんないのに。
 
 
ま、
インドは権謀術数より、肉体でした。
軍師居たはずですけど、出てきませんね。
 

平日場中は、気ままにyoutube聴いてます。 
 

 
 
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