構造の見極め 「恋は光」「俺を早く死刑にしろ!」

-2σタッチからのリバウンドが20日線超えてくるようなら、
もう一回上昇でしょうか、円安で海外の買いがあるかな。
などとぼんやり考えてます。
 
先週から家に籠りがちで、ようやく外出して映画観たりしました。
プロジェクトに参加するときは、
人の見極めが大事ですが、構造の見極めが、次に大事ですね。
技術力が空洞化してる組織を見抜けなかった。
名のある会社だったので、ハロー効果もあったかもしれない。
そんな反省もしたりしてました。
 
 
映画を観るのは、自分の予測の確度を確かめる演習にもなり、
予測してから観に行きます。
 
 
「恋は光」

予想外の良作で、想像とは違う種類でした。
もっとドタバタコメディーかと思っていましたが、
ほのぼの癒し系でしたね。
 
「ときめきメモリアル」とか「モテキ」みたいな枠組みで、
プレイヤーの選択次第で、相手が決まる。
そこに、
 三者三様の恋のあり方を描きつつ、
 岡山の風景や、美女たちのご尊顔に癒やされる。

西野七瀬をアップで可愛く映し、平祐奈をお人形のような美人に撮る。
そこに変わったイケメン役は安定の神尾楓珠。ハズレが無い。
魅せるべきを観せ、余計なことはしない。映画らしい映画。
小林啓一監督は本当にセンスが良いですね。 
 
 
お話の肝は、 
 エゴの要素がないと恋でなく愛。
というところでしょうか。
それを見極めての西野七瀬の起用。
 
原作と映画では、主人公の選択が異なるそうです。
昔ケンコバが「桜小路くんは一生報われない!」と嘆いていましたが、
無私無欲というのは、大抵バッドエンド。
脳内で、シンクロしてました。

そんな王道展開かと、最後ちょっとハラハラします。
どの選択もありだけど、極力癒やしに着地しようとしたのかな。
観終わって、ほんわかした気分になります。
 
そういえば、
「モテキ」では長澤まさみにうーん。
共感出来なかったの思い出しました。作品の出来とは関係なく。
 
 
この現実とは、違う世界線もあったんじゃないかな、
と想いを巡らしながらのエンドロール。
この骨組みの大事なポイントで、癒し系として満点。
 
 
 
「俺を早く死刑にしろ!」
ネタバレします。
有村昆が”大どんでん返し”を褒めているので、嫌な予感はしたが、
舞台の映画化に興味惹かれ観ることに。
原作が舞台演劇で、そのまま映画化。
やはり、映画を撮れる監督起用しないとキツイですね。
舞台は空間を提示しますが、映画は平面に視線を誘導しますから、
そのまま同じことやっては、コントにしか見えませんでした。
 
ああ、こういう風に観客の感情誘導したいのだろうけど、
シュールなコントにしか見えないから無理。
 
宇多丸さんが酷評しようとも「キサラギ」は見事な映画化だったよ。

脚本を映画用に再構成し、映画監督に監督させることは、
舞台の映画化では必須かな。
手弁当の映画化なのでやむなしか、本作そこまでのクオリティに至っていない。
  
舞台の映画化では、密室の会話が作品の肝になるはずだけど、
見た目や動きに寄り過ぎで、
説明ありきで、こなれたセリフになってない。
 
主人公の幻覚のシーンは面白かったけど、幼年期の回想シーンはいらないかな。
後半もそうだけど、現実のシーンは極力省いた方が良いと思うよ。
必要ないし、粗いと逆に冷めるし。
無駄なお金の使い方だし。
  
同じリソースであっても、
密室劇として、完成度上げて欲しかったな。
  
 
本作の結末に触れる前に、”どんでん返し”の予習を。
この手の話では、
王道2パターンと、変則3パターンに私は大別する。
例はもっと適切なのあると思われるが、私がぱっと思いつく範囲で挙げる。
 1.医者が患者で立場逆転 ex「シャッター・アイランド
 2.全員グル       ex「オリエント急行殺人事件」
 
 3.超常現象オカルト   ex「シックスセンス」
 4.時間軸操作      exノーラン監督の得意なやつ
 5.幻覚、夢オチ     ex「ストーンオーシャン」ジョンガリ戦
 
あとはその組み合わせとアレンジ。
アイディアは出尽くしているので、洗練されているかどうか、
伏線回収がなんでも偉い訳じゃなく、
良い演出と、矛盾ない脚本で観たい。
 
 
で、有村昆が”大どんでん返し”を褒めているので、嫌な予感は的中。

そのベタさに、どうやって騙されたらいいのだろう。
どのパターンで来るか、どう工夫してるのか、ちょっと期待してしまったのだが、
まんまかよ!
 
ネタばらしパートが蛇足。とても惜しい。
 悔い改めない死刑囚に悔恨の情を沸かせるのは、
 復讐なのか? 救済なのか?
そこをテーマとして掘ってゆければ観るべきものありだけど、ブレてるし。
ただの背景の説明に終始。
 デリヘル嬢である意味は? 売れない劇団員でなく。
 死刑確定してるんで、殺す意味ない。返却でいい。復讐が成立してない。

誰を愛していたか? は興味惹かれる要素になってない。
 犯人を悔やませるのは、復讐として成立するのか?
を中心に据えてくれたら面白かったのに、
大衆受けしなくても。

個人的には、
謝罪の意を表明したかどうかを問題にするのは、
過失の場合だけだと思うんだけどな。
後出しの言葉に意味あるとは思わない方が無難。
   
想定はしていたが、ここまでベタで押し切るとは残念。
 有村昆のレビューを的中率0%の占い師と信用して、ベタを見切る。
そう思わないでもないけど、
それはやっぱり後知恵で、観ないと確かめようがない。
   
結果1勝1負でしたが、
全勝を目指すのは、適切な戦略ではないし。
期待せずに、掘り出し物あれば幸運と、過ごします。

 

 
 

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