視察考

ども、昨日バンコクに戻りました。
 
しばし、ゆっくりしたら、帰国予定完成させよう。
 

日本は台風で大変だったのですね、お見舞い申し上げます。
人命被害は報道されてないようで、不幸中の幸いですね。

で、時事ネタやります。

「視察に意味なし」橋下氏、竹山氏を挑発

うーん、
そこで足引っぱろうとすること、無いだろう、やることが下品だなぁ。
それに、堺市市長の判断が悪いとは、思わない。
ま、ソレは置いて置いて。
  
  
ところで、緊急時の視察って意味あるんでしょうか。

視察といえば思い出すのは、菅直人首相(当時)と福島第一原発ですね。

この大変なときに、視察の為にリソース割くのは、事態の好転につながるだろうか。
まあ、視察に成果があったと考える人はあまり居ない。みたい。

たしかに、
判断できるスキルある人に視察させて、
トップマネージメントは、統括的に。

それはそれで、正論だけどさ、
トップが現場で陣頭指揮したら、スムーズに対処できるなら、
それはそれで、価値もあるだろう。
 
 
緊急対応で、そこに居る価値があるなら、行った方がいいし。
プラスが無いなら、必ずマイナスだから、居ない方がいい。

通信が寸断されるわけじゃないんだから、
現場じゃなきゃ、判断できないことなんて、そんな無いだろう。

それでも、現場に居たほうが良い場合とは?

思い出すのは、
News22 という番組で、まだ筑紫哲也がキャスターだったころ。

亀井静香が大臣で、災害対策の現場に出向いていた。
たしか、土石流で、行方不明者が出て、
夜になって、コレ以上は危険と、
救援隊の捜索を一時見合わせることになった。

その時、亀井静香大臣が、会見で、記者に対して怒ってた、
セリフは忘れたが、

「捜索隊も危険だから、今晩は無理、何度言っても分かんないヤツだな。」
みたいなニュアンスだった。

で、スタジオの筑紫キャスター、
「なにも怒鳴らなくても」みたいなコメント。内容には言及せず。
 
 
こういう緊急時はみんな必死だから、
記者の方に言及なく、亀井さんの言い方にだけ言及するっての、
メディアとして、どうだろうか。

と、当時思ったものであった。

必死だけど、捜索隊も限界って感じは伝わった。
オレは逆に、そう判断したけど。
 
 
トップが現場対応するなら、
一番有効なのは、広報とかプレス対応だろうな。
同じ内容でも、広報担当者より、効く。

ダメなのは、

1.現場のリソースを視察の為に消費してしまう。
2.現場で出来ることを代わりにやる。

で、1は当然ダメだんだけど、
2は、当人は仕事した気になっちゃうから、始末に悪い。

些細なことでも、そういうことを繰り返し、
指示待ちな人材をワザと育成してる人もいる。

直接指示しなきゃ、間に合わないなら、
緊急事態にはどのみち間に合うまい。
貴方が居るところで、緊急事態が起こること祈るしかない。

ま、
日本経済にとっては不幸なことだと思うんだが、
自分で対処する以外にノウハウ無いんだもの仕方ない。

使い捨てるつもりなら、
機械より安く、作業するだけの労働力手に入るってのは、
ある意味、合理だけどね。

ブラックな会社じゃなくても、
ブラックを助長する方向にこれなら流れるだろう、
ブラックな要因みたいなことは分かった。

ま、緊急時に現場に行く。意味あるとしたら、
内外に対応の責任主体を示すこと。

かなぁ。



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