ども、チェンマイはいい天気です。
寒いっす。
日本の秋口くらいの気候でしょうか。
寒い日本に馴れた人達には、涼しいでしょうか。
ワタクシには、ちょっと辛い気候です。
ここんとこ、
チェンマイ、シラチャー、バンコク、マニラ、バンコク、チェンマイ、
と、ちょと駆け足で移動して、ちょと疲れてます。
寒くて、疲れてるので、
爆睡して、近所でご飯食べて、また爆睡。
しばらく、落ち着いて、生活リズム建てなおさなくちゃ。
そんな、今日このごろいかがお過ごしでしょうか。
バンコクは今デモで燃えてますけど、
最低賃金上がって、発展一巡して、
もう一回社会構造変わる兆しを感じます。この後人口減少も始まりますし。
一方、マニラは元気でしたね。
台風の影響もあまり感じず。人口増加と消費意欲強かったですね。
これからまだまだ、中間層は膨らんで行くでしょう。
利他の国ならではの安心感があるんでしょうか。
アジアとは違う突き抜けた感があります。
タイでも貯蓄より消費って感覚ありますけど、フィリピンは別格です。
若い内に男に引っかかって、妊娠して男逃げて、って話もよく聞きます。
母親も育児放棄しちゃうケースもあるとか、
それでも、誰かが育てたりするのが、日本とは違う社会の成立。
日本には無い安心感があります。ラテンの空気感は違います。
でも自助の国じゃないから、
あんな都心の商業地でもガードマンは銃持ってますから。
気楽だけど、安全は高い。
それはさておき、
今回の移動で、空港で待ち時間長いので、
数冊、カオサンの古本屋で文庫買って行きました。
その中の一冊。
上手いなぁ。
構成が上手いんだよなあ。お話の進め方も、文章も構成が。
個人的には表題の「玄鳥」が一番良かった。
ヒロインが失ってく娘時代への惜念と、
現代の日本人が持つ古き良き時代へのそれが、二重写しになる。
映画「雨あがる」を評して松本人志が、
「こんな日本って国があるなら行ってみたい」て言ってたけど、
慎み深い人々が住むファンタジーの国、日本を著者は描く。
でもね、震災の時暴動が起きないくらいには、
分かりやすい善悪に対してはモラル高いよ。自助の国だもん。
と反論もしたくなるけど、
まあ。美徳以外のところは、
現代日本に置き換えられるように描くのも、
共感性が高い理由だろう。
下級武士って、地方公務員かな今なら。
屋敷持ちでメイド雇うんだから、言うほど貧しくはない。
親の役職継ぐのが基本だから、職業選択の自由は無い。
今の日本と違うようだけど、
家柄が学歴とかにとって変わって、あとは終身雇用なら、
そこで描かれる社会の空気感は今の日本とそう変わらない。
主人公がヘタを打つ話が多いんだけど、
無限責任な感じが、今と一緒。
減棒とか法的な沙汰はあるだけど、名とは別もの。
厳しすぎると、誰も責任取れない、
で、悪者は無限に悪者な社会。
原発でも、いじめでも、責任の有限化から始めないと、
何にも進まないと思うんだけどねぇ。
秘密保護法案の論調聞いてて思うのは、
簡単な勧善懲悪が好きだよね。右も左も。賛成派でも反対派でも。
ワイドショー的なわかりやすさっていうか。
悪者(とセットな被害者)作って断罪して終わり。
そっから先は何もない。あとはオカミの仕事。
このシステムでガバナンスが効くのかって、発想はしない。
悪者叩きはそれはそれでいいけど、
問題解決とは別のことなんで、優先順位が違うんじゃないのって、
いつも思うんだが。方向は違えど、その精神構造において瓜二つ。
おっと、脱線。
ま、無限責任の社会じゃ、誰も責任取れないから取らない。
オリンパスみたいな、ガバナンスが効かない世界。
それと震災でも暴動起きないのは、コインの裏表で、
その歴史は想像よりも長い。
工業化に際して、
核家族と学歴で、ってモデルチェンジはあって、
「家」という制度は壊れたけど、
その本質において、変わってない。
これから、日本はもう一回、社会構造変わるはずなんだけど、
何が変わって、何が変わらないのか、
少しヒントを貰った気がする。
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