ウンコなグリーン車の途上国って、どこにあるの?

ども、バンコクからシラチャに移動中です。
やっぱ、こっちは暖かい。楽だ。
 
 
ところで、ネットでは、
電車で赤ちゃんが泣くとか、
緊急時はグリーン車開放しろとか、
そんな話題で、盛り上がってるそうです。
 
 
日本は平和なんだな。それが第一感ではあるのですが、
もうちょっと、頭の中で転がしてみました。

 
個人の公衆道徳や社会規範が、大事(オオゴト)な社会。
日本は空気の国で、他者に対する視線は粘っこく、
集団の中での振る舞いは、一定の正解を要求する。
 
前回、博多から名古屋への夜行バスでは、
消灯後の携帯の使い方から、トイレの水の流し方まで、
延々30分以上車内アナウンスが続いた。
 
暮らしやすいとは1ミリも思わないが、
それを必要とする社会というものがあるのでしょう。
必要には、その必要の理由である社会構造が背景にあるもの。
 
 
相変わらず、そんなことでも書こうかなって、思って検索したところ、
興味深い記事にブツカリました。

途上国へのヘンな幻想。
http://blogos.com/article/77337/
 
基本同意です。で、話の軸足をこっちに移しましょう。
イケダハヤト氏だから稚拙という説はよく聞く。
それも一面真理だろうけど、その前に。
 
フツーのつーか、標準的日本人の、「途上国」とか「アフリカ」って、
こんなもんじゃねぇの。類型的なイメージ。
実体伴わない観念的な、そんな国どこにあるんだかっていう「途上国」。
でも、それ日本では一般的なことじゃないかな。

オレもよく、そこは目くじら立てそうになるんだけど。
どうしようもないよ。とも思う。

で、更に。
日本の衰退が、「途上国」と同じになる。
そんな類型も、イケダハヤト氏に限らないよ。
 
まだ発展に至らない途上という状態と、
発展の後の衰退との区別がない雑さは、
いろんな日本人の中で見掛けてきたよ。いちいち具体例挙げないけど。
 
 
特に、お金とサービスの関係でいうと全く彼らの観念は当てはまらない。
 
基本、発展がまだまだ方が、格差は激しく、お金の効きはよい。
列車に等級が着くレベル程度には発展してるなら。
 
日本の庶民なんぞ足元に及ばない金持ちもいれば、物乞いもいる。
で、お金を払えば払っただけ、いいことがある。法律さえもなんとかできる。
ファーストクラスもあれば、無座もある世界。
 
お金次第で、格差が広がるのであって、
途上だと全体のレベルが落ちるというものでもない。
ここに、本質的な間違いがある。いかにも日本人の観念的な間違い。
 
細かい事言うと、
アメリカやフィリピンのような絵に描いたような資本主義社会もあれば、
カネどんだけ払っても、モノは良くなるが一定以上サービスの質が向上しない、
タイとかベトナムとかの田舎な都市はある。

だが基本は、
「日本のように均質なまま、全ての質が低下したのが、途上国」
というのは、日本人独特の思い込み。
 
日本のコンビニの接客レベルは、
東南アジアの三ツ星ホテルのフロントの対応と、大差ない。多分。
 
日本の場合、一定のサービスの水準が最初からタダで要求されている。
喫茶店や食堂で、最初に水が出てくるように。
それを壊すことは許さない社会である。

逆に、高級なはずの店で、サービスレベルがクソというのも珍しくはない。
オモテナシの国というのは嘘だ、タイが微笑みの国じゃないように。

ま、それはさておき、
モノの原価が高いだけで、サービスの質で価格に差が着く訳じゃない。
そういう例も多く、乙武氏のように炎上することもある。
 
 
日本はお金の効きが悪い。

発展すればフラット化に向かうという意味と、
格差肯定する資本主義的な社会と、別の論理が支配する社会との違い。
 
この二点は踏まえた上で、
衰退の先にどんな未来が待っているのか、
を論じないと、雑過ぎるんだよね。
 
で、この雑さは、イケダハヤト氏固有ではない。
安易な「途上国」の例は多い。 
等級で値段が分かれるというのは、発展の度合いとは違う本質である。
 
 
広州で寝台列車乗ったとき、
軟座以上のキップだとラウンジ使えて、乗り場も別だった。
(その時は3列の寝台は避け、2列を買った)
 
逆に日本は、
サービス有料にして、その質の違いにいくら払うか、
もうちょっと明確にしてもいいんじゃない。とも思う。
LCCは貧乏人の乗り物で、
快適さが欲しければファーストクラス乗ればいいじゃん。
 
サービスの質の未来は。
一握りのファーストクラスと、その他大勢のLCCだと思うよ。
ウンコなグリーン車にはならない、

そもそも新幹線は、もはや、バスやLCCと違い金持ちの乗り物。
カオスな乗り物だったら、市場から淘汰される。
 
 
繰り返すが、この手の間違いは多い。実に。
今回は、イケダハヤト氏を類型的な日本人と捉えるべき。

 
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