「パキスタン紀行2014春」#13 20140506 スパイ嫌疑が掛かる激動の日

朝起きて、フェイスブックを見ると、
え、どういうこと? 穏やかでない連絡がある。
 
メッセージで連絡してみると、
昨日とは一転、ケンモホロロ、手のひらを返すような対応。
罵詈雑言を浴びる。
 
パキスタン行きの手配をしてくれた彼から、
(とりあえずこれから彼のことをケイ氏と呼ぶことにする。)
このような対応を受けるとは、、、
 
 
後に分かったことだが、私にスパイの嫌疑が掛けられたらしい。
まったく、事実無根の濡れ衣なのだが、
そのときはまだ、何も分かっていない。 
 
 
とにかく、これは必要な事後処理をしなければならないな。
今しなければならない対応から、整理しなければ、
 
昔、仕事してたことも少しは役に立つ。
優先順位をつけて、順番に対応しよう。
 
 
まあ何が原因か分からんが、
壊れた関係はもうどうしようもないだろう。
こちらが順序立てて話しても、ケイ氏はただ罵倒するばかり。
 
これじゃ、不動産視察どころじゃないから、計画は全て白紙だな。
それはそれで仕方ないとして。後始末をしないとな。
 
彼を経由して、
飛行機のチケット、ビザ申請、一泊目のホテル手配、
を頼んでいる。
個人的繋がりがあるので、敢えて彼に頼んだのは事実だが、
ケイ氏に日本の旅行代理店勤務の肩書が無ければ、頼んではいない。
 
どのみち、今回の件では、日本の旅行会社に連絡を取る必要がある。
 
 
チケットは支払い済で予約済み。これは旅行会社名義で領収書を得る。
ビザ代行は彼が個人的にやったというが、関係が壊れてはそうはいくまい。
後日、日本の旅行会社に払い直そう。
 
火急の件は、
彼に手配してもらったホテルの代金の支払いのこと。精算は済んでいない。
立て替えられているっぽいことは、
昨日、現地旅行会社から電話があり想像がついている。

初日のホテルの手配は、
ケイ氏とのやりとりを介して、彼に手配を、
いや私の認識では、彼の所属する旅行代理店に依頼している。
そして空港まで迎えに来てもらっている。
翌日そのホテルでケイ氏とも会っている。
 
ところが、ケイ氏は「オレは知らない」と言い出した。
バックれようにも、これまでのやりとりは記録に残っている。
 
とにかく、現地の旅行社の方はどうなってるのか、
電話してみた。ホテル代金払ってくれという。(そりゃそうだろう)
そちらに行き、それから両替して、で精算しようと伝える。

宿をチェックアウトし、タクシーを拾う。
流しでなく、停車してたが、150ルピーでゆくという。普通だ。
 
で、オフィスにて、
事情を説明すると、深刻な顔をして聞いている。
(スパイの嫌疑では深刻なわけである。)
 
ケイ氏からオフィスには何の連絡もないらしい。
どうやら、本格的にバックレたらしい。
もし私が自ら進んでホテル代を払わなかったら、彼らの損害になる。
 
タクシー代は出すからと言って、150ルピーで両替屋に同行してもらい。
1万円を9570ルピーで両替し(若干レートよし)、
ホテル代7000ルピーを精算する。
 
現地の旅行代理店もケイ氏との個人的繋がりで、
いろいろ対応していたようである。 
 
旅行代理店として対応するところと、
個人的に便宜図るところと分けないといけないね。
旅行者に対して、業者として状況説明が十分ではないなぁ。
 
 
裏の事情を後で知ると、
想像以上に、本音と建前の差が激しいことも分かった。
建前では友達が大事と言いながら、こんなに簡単に見捨てるとは、、
7000円より友情は安いのか。
 
パキスタン人が親切かどうかは知らないが、
私との関係は切っても、長い付き合いの友人にそんなことはしない。
自分で建て替えて、7000円分のリスクを負うだろう。
そして、
彼のしたことは、もちろん旅行業者としてやってはいけないこと。
私的部分で関係を断つのと、仕事の部分でそういうことするのとは別だ。
 
パキスタン企業のパキスタンの流儀に口出しするものではないが、
日本企業には、日本で通用する仕事をしてもらわねば困る。
 
まあ、
日本の旅行業者への私からの対応は、緊急ではない。
落ち着いたら、ケリをつけよう。 
 
 
民族にかかわらず、
友人だから親切というのは、旅人にとっては少し危険な相手である。
ことさら(特に自分の)親切を強調するのも怪しい。
痛い目にあった旅行者も多いと思う。
 
日本人が日本人のことを利他的だというようなもので、
ちょっと気をつけなければいけない。
 
友人なら親切にするというのは、
親切にしないのは、友人でないからということ。
それは実は親切ではない。打算的行為だ。
友人であるなしに関わらず助けるのが本当の親切である。
 
また、友人には親切にするというのは、ホスピタリティの欠如と裏腹だ。
フィリピン人はわざわざそんなこと言わない。
悪い人も居るけど、もっと無償の親切を当然のこととしている。
 
 
パキスタンの名誉の為に言うと、
道中、無償の親切を与えてくれた方も居る。
 
オレ旅長いから、多少は打算と無償の親切の区別はつくよ。
こちらが中立的に対応し、その結果、思惑が崩れると、態度が変わる。
そして、
私以外の直接関係ない人に迷惑を掛けても平気であり、そのことを恥じない。
一方で自分の「親切」だけ強調する。根が打算的とはそういうこと。
 
日本でも、何処でも経験することである。
いやむしろ日本で経験することである。
自分が極めて打算的だという自覚がない人はどこにも居る。
国や民族は問わない。 
 
ただ、そういう人は観光業には向かないだろう。
プロらしいホスピタリティは育たない。
 
 
実を言うと、
パキスタン航空のチケットは日本ではセルフで取れないと彼が言ったとき、
おやっと思った。ネットで予約するのに、日本もどこも関係ない。
そんなこと、旅慣れた人ならスグ分ること。
なにも自分では出来ない老齢の観光客ばかり相手にしてるからではないか。
彼らなら、言われるがままに何でも金払うだろう。
 
不動産の視察のため、人員手配が必要ならその料金は払おう。
だけど、関係無いお金を言われるがままに使うのは良くないな。
お願いすべきところと、
お願いすべきでないところは分けた方がよいかもしれない。
 
 
疑いたくはないけど、こんな形で予想が現実になるとは、
そのときは思わなかった。
 
小さな約束を守らない人間は大きな約束も守らない。
どのみち取引してはいけない。
 
不動産に関わるなら尚更のこと、
最低限、嘘のない人をパートナーに選ばなければならない。
私はパキスタンに縁がないのだろう。

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