宿を出て、とりあえず、ラフォール博物館を目指す。
駅から南西の路を真っ直ぐ行けば良さそう。
どんどん歩く。
肉屋の多い路地では山羊が解体されている。
暑いし、この辺では羊は無理で山羊なんだな。
かなりキレイに解体してる、内蔵は宗教的に食べるものなのだろうか。
やっぱり日中は暑い。スグにチャイ屋で休憩。
回復する一杯。安定の20ルピーである。
更にペットボトル小を25ルピーで買うがスグ飲んでしまう。
どこから来たのか聞かれて日本と答える。
やっぱりラフォールは気さくだ。
一見厳つそうなおっちゃんでも話すと印象が違う。
まだ暑い、スグに水は飲み干してしまった。喉が渇く。
アイスクリーム屋で休憩。ウルドゥ語のメニューを持ってこられる。
とりあえず一番安いやつを指差す。60ルピー。
イチゴとバナナの入ったシェイクである。旨し。かなり復活。
500ルピー札を崩して貰う。
サンキューというとやはり首をかしげるポーズ。
どういたしましての意味なのだろう。
どうやら路に迷ったみたい。博物館の場所が分からない。
「歩き方」には赤レンガの建物とあるが、赤レンガだらけだ。
あ、スカイトレインが走ってる。この電力事情で凄いな。
08年の「歩き方」には載ってないから最近だろう。
市電が走るのはかなりチカラある街の証拠。
東南アジアでは数えるほどの都市しかない。
スカイトレインに沿って歩く、結構物乞いな方多いんだよな。
「ミュージアム」て何回か路を尋ねながら進む。やっと到着。
外国人は400ルピーと高いけど、まあ何処でもそういうもの。
例外はブルネイくらいだな。
「歩き方」にあるように仏教美術が多かった。
ヒンズーも少し。タイでもおなじみのガネーシャとか猿将軍とか。
ネパールの曼荼羅とかもあったよ。
イスラムのコレクション中心じゃないのね。
断食するシッダルタの本物はやはり素晴らしい。
目も窪み、骨と皮だけの肉体を詳細に表現しながら、
表情は超越した精神を伺わせる。
びっくりしたのは、仏像の幾つかの顔がパキスタン人っぽいこと。
ハッキリした目鼻立ちと太い口ひげ、束ねた髪にウェイブ、ブツブツじゃない。
耳は福耳だったけど、なんかイメージと違う。
まあ、仏教だって最初は偶像禁止で、
何百年前のシャカ族の王子の顔なんて誰も分からない。
その民族の顔に段々似てくる、どこでも。
で、南アジアでは仏教は一気に廃れたんだなぁ。
時の権力者が採用するには都合悪かったのかな。
東に伝わるにつれ、多少変容して、そうでも無くなったのか、
ミャンマーから先は日本人にとってワンランク文化圏が遠い。
ガンダーラまで来ても、苦しみは消えない。
煩悩まみれ渦の中でトラブルばかり、修行が足りないのか。
ふと。
「裁くのはオレじゃない。」
神仏のご加護か、そんな言葉が浮かんだ。
ああ、そうだ、注意喚起の情報公開はしなければならない。
だけど、その東京の旅行会社を裁くのはオレじゃない。
そこから先の結果は、日本の社会が決めるだろう。
出来ることを粛々とするだけで、感情を使う必要はないんだなオレ。
まあ、もう少し旅を続けよう。
博物館を出て、脇の売店で水30ルピーで買って休憩。
それからまた歩きだす。
闇雲に歩くとYMCAの前に出る。あ、チャントあるんだ。
ネットで検索してみると、今でも開店してるのか定かでない。
更に歩くと電気街のようなところに出る。
携帯の充電器をなくしちまった。ので買う。
50ルピーと言われるが細かいの40ルピーしかない。
後は千ルピー崩して貰うしか、、
そしたら、40でいいという。ありがとう。
どういたしましてのポーズ。
更に歩く。奥に椅子がある店でペプシをオーダー。
もう千ルピー札しかない。崩して来てくれる。
50ルピー札だらけで、950ルピーのお釣り。
どっから来たと聞かれて日本と答える。
歩きまわて暑いというと、1.5l水タダでくれるという。
おお。ありがとう。本当に助かる。
だって、カフェが無いから、休憩場所見つけるの一苦労。
何度も言うが、ラフォールとイスラマバードでは全然人が違う。
フエとハノイくらいに。
道を歩いてると、
オートリキシャにボンベが積まれていることに気づく。
あー、ガソリンじゃなくてガスなのね。
確かパキスタンはガス出るから、ガスの方が安いのだろう。
尚更、この電力事情は何とかならないものか、
と思いながら更に歩く、
州議会まで出る。なんかデモやってる。
この辺が行政の中心地なんだね。
道端で帽子を買うトルコ製らしい。
で、白がいい。日差しの直撃がキツイもん。
民族衣装は友人から大阪で買ったのだが、黒は問題だと思う。
日中の日差しの厳しさは、多湿な東南アジアとは違うツラさ。
体力の奪われ方が激しい。
逆に日が傾くと和らぐ、東南アジアは夜でも暑い。
ここでは国旗が月と星なのは当然とも思う。
ちょっと前に、あまり日のささない天気を長く経験するしたが、
その国でお天道さまを旗にするのと真逆だ。
それから有名な安宿、リーガルインターネットインを見つけて、
その近くにKFCが、、おおカフェらしいカフェと言えよう。
女性の店員にペプシスモールと言う。80ルピー。
おお全く同じシステムだ。ああ、涼しい。
博物館でも、KFCでも停電はあった。
こんなにエアコン並んでて、なんか罰当たりな気持ちになる。
パソコンを開けて、ここまでの記録をつけた。
眠い。お腹はそんなに空かない。とにかく疲れた。
多分、パキ飯がハイカロリーだからだろう。
また、宿の夕飯でいいかな。
KFCを出て、もう一度家電街を真っ直ぐ歩く。
夕暮れ時のラフォールの道路は戦争である。
ホーチミンも大概だが、ラフォールの方が運転が荒く、スピードも出す。
それに、アイコンタクトが出来ない。
ホーチミンなら道路横断するとき、どっちが先に行くかアイコンタクトで探る。
ここではそれが全くできない。あうんの呼吸というものは存在しない。
あ、それと、道端で喧嘩をよく見かけた。
ベトナムや中国でもよく見かけるものであるが、
これは現世利益の人たちである。
目先の損得の優先順位が高い国民性だということを表してる。
中国人やベトナム人と同じくらいお金が好きなんだと思う。
過酷な歴史を生きてきた証拠でもある。
日本やタイなら、体裁や見栄の方が損得より大事で、なりふり構うもの。
私の経験上、そういうところでは、特に、
お金が絡む関係なのに、
親切とか友達とか殊更強調する人物は大抵危険。
それに不思議なことだが、
友達とか親切とか軽々しく口にする人間ほど、簡単に人を裏切る。
これは万国共通の法則。哀しいことに例外はない。今のところ。
ま、それはさておき、迷いそうなので、オートリキシャを拾い、
100ルピーで駅まで。スイカ20ルピーを食べて宿に戻る。
シャワーを浴びて、携帯充電する。
着信があることに気づく、
今朝は、充電器無いことに気付き、
こちらから電話する可能性もあるので、電源切った。
電源を入れたのは、充電器購入したときである。
バックパックに入れっぱなしで気付かなかった。
日本大使館からだ、
良い方か悪い方に、何か進展があったのだろう。
もう業務時間は過ぎてるので、連絡つかず、明日の朝掛けるしかない。
今日はもうどうしようもないのだから、
シャワー浴びて、チャイ飲んで飯食って寝よう。
疲れ過ぎてるせいか、お腹はあまり減らない。
でも結局、昨日と同じメニューオーダー。
ホテルのスタッフにイスラム教徒なのかと訊かれる。
多分帽子被ってたからだろう。
いや、ブッディストだとワイ(合掌)。
ただし、戒律は守らないが。
昨日と一緒かと思ったら、味が違う。
味が少し濃いし、そうこれは、パクチー。
あー、タイはいいなあ何でもテキトーで。
里心がついてしまう。
携帯の着信は気になるが仕方ない。
寝よう。明日だ。
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