「パキスタン紀行2014春」#17 20140508 ラフォールを歩く

宿を出て、とりあえず、ラフォール博物館を目指す。
駅から南西の路を真っ直ぐ行けば良さそう。
どんどん歩く。
肉屋の多い路地では山羊が解体されている。
暑いし、この辺では羊は無理で山羊なんだな。
かなりキレイに解体してる、内蔵は宗教的に食べるものなのだろうか。

やっぱり日中は暑い。スグにチャイ屋で休憩。
回復する一杯。安定の20ルピーである。
更にペットボトル小を25ルピーで買うがスグ飲んでしまう。
どこから来たのか聞かれて日本と答える。
やっぱりラフォールは気さくだ。
一見厳つそうなおっちゃんでも話すと印象が違う。
 
まだ暑い、スグに水は飲み干してしまった。喉が渇く。
アイスクリーム屋で休憩。ウルドゥ語のメニューを持ってこられる。
とりあえず一番安いやつを指差す。60ルピー。
イチゴとバナナの入ったシェイクである。旨し。かなり復活。
500ルピー札を崩して貰う。
サンキューというとやはり首をかしげるポーズ。 
どういたしましての意味なのだろう。
 
どうやら路に迷ったみたい。博物館の場所が分からない。
「歩き方」には赤レンガの建物とあるが、赤レンガだらけだ。
あ、スカイトレインが走ってる。この電力事情で凄いな。
08年の「歩き方」には載ってないから最近だろう。
市電が走るのはかなりチカラある街の証拠。 
東南アジアでは数えるほどの都市しかない。 
 
スカイトレインに沿って歩く、結構物乞いな方多いんだよな。
「ミュージアム」て何回か路を尋ねながら進む。やっと到着。
外国人は400ルピーと高いけど、まあ何処でもそういうもの。
例外はブルネイくらいだな。
 
 
「歩き方」にあるように仏教美術が多かった。
ヒンズーも少し。タイでもおなじみのガネーシャとか猿将軍とか。
ネパールの曼荼羅とかもあったよ。
イスラムのコレクション中心じゃないのね。
断食するシッダルタの本物はやはり素晴らしい。
目も窪み、骨と皮だけの肉体を詳細に表現しながら、
表情は超越した精神を伺わせる。
 
びっくりしたのは、仏像の幾つかの顔がパキスタン人っぽいこと。
ハッキリした目鼻立ちと太い口ひげ、束ねた髪にウェイブ、ブツブツじゃない。
耳は福耳だったけど、なんかイメージと違う。
まあ、仏教だって最初は偶像禁止で、
何百年前のシャカ族の王子の顔なんて誰も分からない。
その民族の顔に段々似てくる、どこでも。
 
で、南アジアでは仏教は一気に廃れたんだなぁ。
時の権力者が採用するには都合悪かったのかな。
東に伝わるにつれ、多少変容して、そうでも無くなったのか、
ミャンマーから先は日本人にとってワンランク文化圏が遠い。
 
ガンダーラまで来ても、苦しみは消えない。
煩悩まみれ渦の中でトラブルばかり、修行が足りないのか。

ふと。
「裁くのはオレじゃない。」
神仏のご加護か、そんな言葉が浮かんだ。

ああ、そうだ、注意喚起の情報公開はしなければならない。
だけど、その東京の旅行会社を裁くのはオレじゃない。
そこから先の結果は、日本の社会が決めるだろう。
出来ることを粛々とするだけで、感情を使う必要はないんだなオレ。
 
まあ、もう少し旅を続けよう。 
 
 
博物館を出て、脇の売店で水30ルピーで買って休憩。
それからまた歩きだす。
 
闇雲に歩くとYMCAの前に出る。あ、チャントあるんだ。
ネットで検索してみると、今でも開店してるのか定かでない。

更に歩くと電気街のようなところに出る。
携帯の充電器をなくしちまった。ので買う。
50ルピーと言われるが細かいの40ルピーしかない。
後は千ルピー崩して貰うしか、、
そしたら、40でいいという。ありがとう。
どういたしましてのポーズ。

更に歩く。奥に椅子がある店でペプシをオーダー。
もう千ルピー札しかない。崩して来てくれる。
50ルピー札だらけで、950ルピーのお釣り。
どっから来たと聞かれて日本と答える。
歩きまわて暑いというと、1.5l水タダでくれるという。
おお。ありがとう。本当に助かる。
だって、カフェが無いから、休憩場所見つけるの一苦労。
 
何度も言うが、ラフォールとイスラマバードでは全然人が違う。
フエとハノイくらいに。 
 
 
道を歩いてると、
オートリキシャにボンベが積まれていることに気づく。
あー、ガソリンじゃなくてガスなのね。
確かパキスタンはガス出るから、ガスの方が安いのだろう。
尚更、この電力事情は何とかならないものか、
と思いながら更に歩く、

州議会まで出る。なんかデモやってる。
この辺が行政の中心地なんだね。
道端で帽子を買うトルコ製らしい。
で、白がいい。日差しの直撃がキツイもん。
民族衣装は友人から大阪で買ったのだが、黒は問題だと思う。

日中の日差しの厳しさは、多湿な東南アジアとは違うツラさ。
体力の奪われ方が激しい。
逆に日が傾くと和らぐ、東南アジアは夜でも暑い。
ここでは国旗が月と星なのは当然とも思う。

ちょっと前に、あまり日のささない天気を長く経験するしたが、
その国でお天道さまを旗にするのと真逆だ。
 
 
それから有名な安宿、リーガルインターネットインを見つけて、
その近くにKFCが、、おおカフェらしいカフェと言えよう。
女性の店員にペプシスモールと言う。80ルピー。
おお全く同じシステムだ。ああ、涼しい。
 
博物館でも、KFCでも停電はあった。
こんなにエアコン並んでて、なんか罰当たりな気持ちになる。 
パソコンを開けて、ここまでの記録をつけた。
眠い。お腹はそんなに空かない。とにかく疲れた。
多分、パキ飯がハイカロリーだからだろう。
また、宿の夕飯でいいかな。
 
 
KFCを出て、もう一度家電街を真っ直ぐ歩く。
夕暮れ時のラフォールの道路は戦争である。
ホーチミンも大概だが、ラフォールの方が運転が荒く、スピードも出す。
それに、アイコンタクトが出来ない。
ホーチミンなら道路横断するとき、どっちが先に行くかアイコンタクトで探る。
ここではそれが全くできない。あうんの呼吸というものは存在しない。

あ、それと、道端で喧嘩をよく見かけた。
ベトナムや中国でもよく見かけるものであるが、
これは現世利益の人たちである。
目先の損得の優先順位が高い国民性だということを表してる。
中国人やベトナム人と同じくらいお金が好きなんだと思う。
過酷な歴史を生きてきた証拠でもある。
日本やタイなら、体裁や見栄の方が損得より大事で、なりふり構うもの。
 
 
私の経験上、そういうところでは、特に、
お金が絡む関係なのに、
親切とか友達とか殊更強調する人物は大抵危険。
それに不思議なことだが、
友達とか親切とか軽々しく口にする人間ほど、簡単に人を裏切る。
これは万国共通の法則。哀しいことに例外はない。今のところ。
 
 
ま、それはさておき、迷いそうなので、オートリキシャを拾い、
100ルピーで駅まで。スイカ20ルピーを食べて宿に戻る。

シャワーを浴びて、携帯充電する。
着信があることに気づく、
今朝は、充電器無いことに気付き、
こちらから電話する可能性もあるので、電源切った。
電源を入れたのは、充電器購入したときである。
バックパックに入れっぱなしで気付かなかった。

日本大使館からだ、
良い方か悪い方に、何か進展があったのだろう。
もう業務時間は過ぎてるので、連絡つかず、明日の朝掛けるしかない。
 
今日はもうどうしようもないのだから、
シャワー浴びて、チャイ飲んで飯食って寝よう。
疲れ過ぎてるせいか、お腹はあまり減らない。
でも結局、昨日と同じメニューオーダー。

ホテルのスタッフにイスラム教徒なのかと訊かれる。
多分帽子被ってたからだろう。
いや、ブッディストだとワイ(合掌)。
ただし、戒律は守らないが。
 
昨日と一緒かと思ったら、味が違う。
味が少し濃いし、そうこれは、パクチー。
 
あー、タイはいいなあ何でもテキトーで。
里心がついてしまう。
 
携帯の着信は気になるが仕方ない。
寝よう。明日だ。
 
 
「不動産投資の始め方」が発売になりました。
http://sg-biz.com/dvd/yamazaki.html

質問コーナー、お問い合わせは、sanpome.net@gmail.com まで。
メルマガ 三歩目の不動産投資で海外移住。



メルマガ登録三歩目の不動産投資で海外移住。



無料メルマガ インフォマグ


社会・経済ニュース ブログランキングへ

カテゴリー: パキスタン紀行2014春 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*