エンタメとしてもすこぶる面白い。スパイ稼業は辛いね。
禁酒禁煙、規則正しい生活、運動不足解消で健康に。一方、熱中症は死を招く。
フクイチで作業して、生生しい実際を、いきいきと描いている。
ども、今日穏やかな天気のカオサンです。
今オサレカフェに、若き２人組の女性が来ました。
最初は大韓民国の方かと思いましたが、大阪民国の方のようです。
まあ、賑やかです。
それはさておき、カンボジアにいたころ、雨の日に読みました。↓
不謹慎な言い方ですが、エンターテイメントとしても面白い。とても面白い。
ヤクザについてのノンフィクションが専門の著者が、
ヤクザのシノギの一環としての、原発作業員に着目する。
一介の労働者になりすまして、潜入調査を開始。
結果として、ヤクザあんまり関係なく、フクイチのリアルを描くことに、、
まあ、最初に共感したのは、彼のスパイっぷりですね。
身元がバレたら、即、強制退去ですから。
首からタバコ下げておいて、ケースの中は実は隠しカメラとか。
怪しまれないよう、前職を鳶と履歴に書いて、数日鳶の現場で研修受けとくとか。
スパイはそうじゃなくっちゃ。
最後は惜しくも、会議でノートに挟んだ、ICレコーダを咎められて、
敢えなく、バレてしまうのだが、、
その忍者っぷりに、感動しました。
ヤクザ絡みの話もあるんですが、メインはそこでなく、
作業員のリスクと、現場のヒエラルキーと、復興ですかね。
特に、ソープに行く場面は素晴らしいですね。
抜きもせずに、カネ払って、お嬢達の話を訊く。
まさにスパイの鏡です。
意外と地元の娘が多く、ほのぼのとしてしまう。
私も昔、IT業界でSEとかプログラマしてたんですが、
産業構造は土建産業と一緒なんですよ。
新橋ときどき愛宕山の案件もありましたよ。
東電をヒエラルキーとする現場の様子、生々しいです。
何次請けまであるんでしょ。
東電の方は、監視だけで、実務には関与しない。
それも、現場までくるようでは、あまり優秀ではなさそ。マニュアル対応。
なんか、フラッシュバックしますね。
あれは、もう10年近く前かな。
まあ、ワタクシは、命懸けの仕事ではなかったけど。
巨大な組織って、難しいね。
村社会の上に村社会な建物が立つもんだね。
仙台の復興需要と似て、いわきで同じような需要起こってんだな。
いわきは関東にアクセスいいし、過疎と集約進むんだろう。
単価は、まあまあだったかな。
ま、フリーランスの身だからさ、食い扶持大事で当時は。
精神的な健康より、経済第一で暮らしてたもんだよ。
酒量も増えたかなぁ、それで。ストレス無い今も変わんねぇけど。
酒量と言えば、深酒するくせに食の安全には厳しい主人公の美味しんぼ、
彼のリスクマネージメントどうなってんだろ。
旨いもんばっか食ってて、体にいいのか？ 安全なら。
リスクマネージメントはトータルの定量化と、優先順位付けって、教わるよね。
甲状腺がんで死んでも、肝硬変で死んでも、死にかわりなし。
それ区別する人は、危険が身近じゃないんだろう。
たまには、スパイの嫌疑が掛かったりすればいいのに。
まあ、話を本に戻すと、
原発作業員の仕事が、サウナでラジオ体操するより過酷だと初めて知った。
そこでは、交通事故や熱中症は、同じく死のリスクで。
逆に著者は、13キロのダイエットに成功し、健康になったそうだ。
まあ、生きてるってそういうもんだよ。
ボランタリーだろうと、誰かのせいだろうと、リスクにかわりなし。
昨日も書いたけど、皆自分のリスクに関心があり。
自分の命は他人の命より重い。
線量を心配しても、除染で帰還な地域の外なら、中の地域には無関心だ。
やっぱベストセラーって、売れるにそれだけの理由があるね。
嫌われる勇気振り絞って、鼻血書く成算はあったんだろう。
誰でも、自分で一杯だもの。
オウンリスク測るだけでメーター振りきれちゃう。
オレだって、マレーシア航空乗らないとも限らない。
やっぱ、オレじゃなくて良かったって、思っちゃう。
その前に、ビール減らせって話だけどさ。長生きしたけりゃ。
おっと、脱線。
欲とシガラミのアンダーグランドを描く著者だけど、
とても爽やか。汚い世界を爽やかな文章で書くんだ。
やっぱ、コピペじゃなくて、
身体感覚に近いとこで、言葉吐かないとね。
かくありたしと、思った次第。
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