多数派ではないと思いますが、
ども、気になるので書くことにします。
パキスタンはイスラム教を基礎とした国です。
この辺の感覚は、マレーとかとは随分違います。
マレーなら働く女性は普通に見かけますが、
パキスタンでは希で、
女の子が店の手伝いしてる姿も、表立っては見当たりません。
それを、近代の視点で批判することは容易だし。
女性蔑視と避難することもできるでしょう。
だけど、
小学校が襲撃されることと併せて、
イスラムの悪イメージ助長することに利用するのは、
とても悪質な行為と、断定します。
女性は学問など必要ないという、社会の因習はあるのでしょう。
しかし、
イスラム教を基礎とした国でも、学校はあります。
もともとパシュトゥン人達の地域が、なぜ過激派の温床となってしまうのか、
その地域の事情に理解あるべきです。
パキスタンの事情というか、アフガニスタンの事情というべきか。
アフガンの歴史は、
長倉洋海の写真集とか、伊勢崎氏の武装解除とか、しか私も知りませんが、
王国崩壊、ソ連侵攻、
ソ連のアフガン撤退後、空白地帯になり、
タリバンが勢力を伸ばし、内外から過激派が集まる。
アメリカもパキスタンも、
こういう勢力を育ててしまったのは自業自得かもしれませんが、
兎に角、今は戦っています。
今年の夏、カラチ空港でテロあったのは記憶に新しいです。
数週間前に、そこに居ましたから。
その後、パキスタン政府はタリバン掃討に打って出ます。
今回、学校が狙われたのはその報復で、軍関係者の子供が多いからだそうです。
統治の効かない空白地帯が生まれると、
そこにテロリストが入り込むという構図は、極めて今日、よくあることですが、
その文脈の中で、学校が襲撃されるニュースを捉えるべきでしょう。
被害に遭った人達も、対抗してる人達も、イスラム教徒です。
イスラムが女性蔑視的であり、だからこの手のテロが起こる社会だというのは、
あまりに偏見の助長が過ぎるでしょう。
その発言に、付和雷同的に同調する輩もいます。
そういう意図のもと、犠牲を悼んだりするのは、
発言するのも、同調するのも、私は見識を疑います。
そういう人が日本において、多数派とは思いませんが、
はっきりノーと言っておく必要はあるかと思い、書いてみました。
参考
<パキスタン学校襲撃>生徒ら148人を殺害したタリバンの目的は 放送大学教授・高橋和夫
あ、追加ですが、
タリバンをアフガン側とパキスタン側に分けるのが意味あることなのか、
ボクには良くわかりません。
そもそも、山の人に、国境という人工物がどれほど意味あるものなのでしょう。
まあ、そういう地域は、政府の手が届かず、ゲリラの拠点となって、ケシが栽培される。
ってのは、東南アジアでも、似たようなもんでしょうか。
しっかりと政府が統治していない地域が存在すると、そこに過激派が入り込んで根拠地を築いてしまうという現象が多発しています。グローバル化で、そうした情報が瞬時に世界に伝えられます。しかも人々の移動が容易になっています。
したがって政治の真空地帯があれば、直ちにテロリストが入り込んでしまうのです。
テロを防ぐ前提は、きちんとした統治でしょうか。実は、発展途上諸国では、これが一番不足しているのです。
言葉を変えるならば、清潔で能率の良い政治が行われるようになれば、それは発展途上からの卒業を意味しています。
タイでも、ラオスでも、多分ミャンマーでも、
山の人の民族問題は今でもあるでしょうけど、
統治が安定してこその、貧困からの脱却だと思います。
これで、パキスタンともサラバと思ってた矢先に、
バンコクのクーデターのニュースを知り、大丈夫かと気になりましたが、
デモ隊が居ない方が快適に過ごせます。
むしろ、その後カラチのテロを知って、
その場に居なくて良かったなと、思ってしまいました。
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