書評 みうらじゅん「マイ仏教」 河の流れを見つめて、ポジティブな諦めを

ども、河を渡りました。カオサンに戻ってきました。
やっとまともな回線速度なので、これから暫くラオでのことUPします。
 
 
ターケーク 2014.12.19
 
ボクは見仏する機会は多い方です。

小僧さんたち清掃中。

普段はもとより、イスラムの国パキスタンでも、たくさん見仏しました。
で、仏教国ラオのターケークで、みうらじゅん。

光の国から衆世を救いに来るウルトラマンは弥勒菩薩なんだ!
と力説する小学生だった、みうらじゅんは、いつも心にマイ仏教と説きます。
 
 
前半はみうらじゅんの仏教遍歴、後半はマイ仏教の教義という構成。
特撮にも影響を与えた仏像の造形に興味惹かれ、マイ寺院を持つことを夢見ていた少年時代。
一端仏教から離れた青春時代。時代はロックだけどもボブ・ディランにハマり、
「Like a rolling stone」, 「Watching the river flow」、
諸行無常と万物流転、その類似性に気付き、
さらに横尾忠則やビートルズから再び仏教と再会したと言います。。
 
ワタクシは繰り返し読んでしまいました。河の流れを眺めつつ、昼下がり、ビール飲みながら、 

モツ8000kip,カオニャオ5000kip,ビアラオ10000kip。

モミジと頭3000kipもプラス。
 
 
 
仏教は2500年前に、お釈迦さんが菩提樹の下で悟りを開き、
人に伝えるべきか迷ってたところ、梵天というインドの神様に説得されて、
元の修行仲間にその内容を説いたのが始めだそうです。

 
ワタクシはかつて、
ヤンゴンで、日本から修行に来たといいつつ、
周りに迷惑ばかり掛けてる日本人女性に会いました。
剃髪し恰好だけは、ソレ風ですが、
言動にも、人間性にも全く尊敬できる要素のない人物でした。
自分に尊敬を集める為に仏教の権威を利用しようとしてるだけ、
道々ボッタクろうとするミャンマー人に悪態ついてました。
 
日本の仏教は、随分トンデモなとこまで来てると実感したものですが、
それはさておき、
MJはあくまで軽やかにマイブーム。仏教に面白いを取り入れる。
お洒落だなぁ、みうらじゅん。
 
 
お釈迦さんのエピソードの中でも、特に「グっとくる」四門出遊を引用して、

「自分なくし」を説きます。
 
業が深いのでしょうか、ボクはなかなか出来ません。
自分に対する執着が強すぎます。
全てを捨てて旅に出れば、何か悟れるものがあるかもしれません。
しかし、それが、
今の生活と何が違うのか、いまひとつ、良くわかりません。
 
 
「自分病」を乗り越えて、機嫌を取るという、菩薩行を目指すのがマイ仏教。
かくも難しい教えです。
 
そんなボクでも出来そうなのが、マイ念仏。「そこが、いいんじゃない」
 
人間は言葉に洗脳される生き物。なので、
それを逆手にとって、念仏で脳をダマします。
 
本当は良くないかもしんないけど、声に出して言ってみます。
「そこが、いいんじゃない」
 
 
 
そんな本読みながら、
イスラムのこと考えたりしてました。
 
ラオでは内戦終結後、アメリカ側についた山の人粛清、
国家を持たないマイナーな山の人。
反政府運動を焚きつけるには調度良い存在。
 
まあ、パキスタンの場合、自業自得な面はありますが。
私がインドのスパイと疑われるのも、西からのテロを警戒するのも、
ウラハラな関係にあります。
 
小学校が襲撃される悲劇に関心持つなら、
もうちょっと、寄り添ってみてはどうか、と思ってしまいました。
 
最年少ノーベル賞をただ無邪気に賞賛とか、
イスラムへの偏見を助長したりとか、
関係無い主張に利用したりとか、
無理解というか、人間とは、かくも無慈悲な存在かと。
 
 
 
今を生きる人は、不安を死後に先送りにする余裕なんてありませんから、
地獄を怖がりませんんけど、昔の人は地獄行きを恐れたそうです。
その反動で、生まれながらに仏性が備わってるという考えも広まります。
 
仏性が見出せないのは、地獄を恐れる余裕が無いからでしょうか。
 
まあ、わたくしはトラウマもあるかもしれませんが、
他人の無慈悲さがそんなに気になるのは、
自分に仏性が無いのを見せつけられてるみたいでツライのでしょう。
そうでなければ、もっと余裕で、受け流し「僕滅」出来るはず。
 
 
「にんげんけだもの」
阿修羅ファンクラブ会長はホントにいいこというなぁ。
 
いやしかし、とか言ってしまって僕滅できませんワタクシ。
せめて、呟いてみましょう。
「そこが、いいんじゃない」
 
もう一度言ってみた。
「そこが、いいんじゃない」
 
なんかそうかもしれないという気になってきます。
酔いが回っただけかもしれません。
 
MJ曰く、仏教によると、
悟りを得るまでは、六道を永遠に彷徨い続けるらしいです。
 
ビールもう一本。
ドコに居るんだか分からなくなる程には、酔ってません。
ここが、人間道でないことくらい、分かります。
ちゃんと宿には帰れます。
 
でもまあ、
「そこが、いいんじゃない」
ポジティブに諦めていきましょう。
 
お気に入りの歌を口ずさんで、いい気分です。

青空がこんなに素敵な今日なら、
あなたも一杯いかがって勧める。
 
 
「不動産投資の始め方」が発売になりました。
http://sg-biz.com/dvd/yamazaki.html

質問コーナー、お問い合わせは、sanpome.net@gmail.com まで。
メルマガ 三歩目の不動産投資で海外移住。





無料メルマガ インフォマグ


社会・経済ニュース ブログランキングへ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

カテゴリー: ラオスビエンチャン2014.12 タグ: , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*