書評 中島義道「ひとを愛することができない」 わかっちゃいるけど止められないのは呪い。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。
 
カオサンは観光客多く。年末年始はハイシーズンらしい。
ワタクシは相変わらずカオサンでまったりしてます。
 
そんなわけで、キンドルで割引だったので読んでみた本の書評します。

 
 
私は、中島義道という人に共感したことは一度もない。
が、
今回はアマゾンレビューの低評価な方に惹かれて、クリックしてしまった。
読んで良かったと思う。
 
アマゾンレビューにも指摘があるんだが、
この人、他人の目を気にするにも程がある。
自意識過剰というが、過剰にも程があると辟易とするほど過剰。
 
ほっときゃいいじゃん、ヒトのことは。
自分の守備範囲じゃないよ。
途中でバカバカしくなって、まるで入っていけない。
なので、随分読んでないのだが、
 
レビュー曰く、
中島氏本人の家族に対する愛憎劇の告白がメインとのこと。
「何故、自分が他者を愛せないのか」それを過去をひも解きながら、自己分析してゆく。
 
その分析の行き着く先が、モト獲ったなと思ったよ。
クリックした甲斐があった。
 
 
愛されるのが怖いというクダリがイイ。
なぜかといえば、いずれ本人の自由意志に従い、離れていくから。
(死別がイヤでペット飼えないみたいなもんか)
 
これはきっと親に対する復讐なのだと、分析。
(呪いにかかっている)
 
 
 
彼の父親は人を愛せない男だったという。
宮﨑駿の「風立ちぬ」の主人公から恋愛感情を抜いたような感じ。
無関心で、淡々と事務的な印象を受ける。
技術者だったというが、そういうタイプの人いるよ。
 
中島家は名門で作法に厳しく、
姑の嫁いびりは壮絶だったそうだ、
そんな中、彼の母親は夫に愛されなかった。
そのストレスを子供たちにぶつける毒親だったそうだ。
 
中島氏本人は多分、もともと父親の形質を受け継いで、
あまり人を愛せない人。
その上、姉妹ともども、毒な母親の相手を日々してる。
無意味に他人を気にしすぎる形質はそのとき育まれる。
で、現在も妻を愛せていない実感はあるという。
 
 
 
読んでて途中、以前と同じイライラがよぎる。
 
母親に別居なり離婚なり勧めればいいじゃん。
それでも、
子供というはけ口があるから行動起こさない人なら、
見捨てて、自分が逃げりゃいいじゃん。
とりあえず、家を出ればいいだけのこと。
ゴタクはいいよ、どうでも。
 
無関係という関係もあるんだから。
無関係も尊重の一種だよ。 
 
「ひとを愛することができない」で検索してみたら、
エーリッヒ・フロムがヒット。
愛することは技術が必要。ま、能力だよね。
 
配慮、尊重、責任(相手の愛情に応える)、理解(自分自身も)、
という4要素が出てくる。
NHKで、伊集院光が番組やってたよね。
 
 
中島さんは、自意識が強すぎて、
配慮、尊重まで、手が回らない。
そりゃ、その先は無理だよ。
 
 
せめて尊重だけでもすればいいのに、
 
自分は人を愛さないんだから、
他者が自分を愛さないのも認めたら。
許すというか、諦めなよそれは。
 
この人の本でオレが受け付けないのは、
そういう自分と他者の間の対称性が無いところ。
公平さに欠けるので、精神が醜悪に見える。
 
 
本文中に、
子供を捨てた親のことを、子供が許さないという例が出てくるんだが、
そういうケースばかりとは限らないよ。
 
許すとか許さないとかじゃなくて、
子を捨てて出て行くという決断をしたんだから、
そりゃ、二度と名乗り出ない覚悟だろ、
その捨てたという行動に一貫した責任を持てということ。
もう別々の人生歩んでるのだから、それで終わったことでしょ。
 
ナイナイの番組出てた旭道山さんとか、
貧乏は完治する病気 ~金持ちになるための劇的な思考法~
の天野雅博さんとか、
 
そういう割り切り方もあるよ、
大体、金が絡んでたりするし。
 
中島さんはおぼっちゃまだから、
愛憎プラス金っていうのには、多分詳しくはないだろう。
 
 
尊重はするけど、その決断を最後まで貫いてね、ということ。
 
結果はどうあれ、尊重して、尊重されれば、いいじゃないそれで。
 
 
執着が強すぎるとそれが出来ない。
それが親に掛けられた呪い。だと分析が至るとこが、
エクセレントで、クリックしたモト取ったと思った。
 
 
 
ああ、オレこれ呪いだなと、気付いたんだよ。
 
相変わらず、
ノープランな反対しか出来ず、
権力的な何かの悪者をみつけて、
受益と負担のバランスも考えず、
くれくれと言ってるだけなのは、幼稚過ぎる。
 
って、言ってて、
でも、そういう生き方しか出来ない人もいる。
そう言われたたら、どう思う?
 
問題に向き合うことより、誰かのせいにして世渡りする方が、
戦略としたら優秀な場合だってある。
 
そこに克服の体験は得られないから、成長や成熟はないだろうけど、
それで生きて行けるなら、無理に割に合わない道選ぶ必要もない。
 
 
それはそれで、仕方のないことだよね。
大人が幼児化する社会が良いとも思わないけど、
 
それはそれで、選んだ道だもん。
私個人の下す評価に変化はないけれど、
それはそれで、尊重はする。
 
ようにしよう。
 
 
幼稚で、軽薄で、責任感無い、愚かな大人。
それが、子供のころ掛けられた、オレの呪い。
 
だからいつも、心が反応するんだね。
 
彼が愛されるのを恐れるのに似てる。
 
まあ、実際、愛されるのは恐ろしいことだけど、
 
みうらじゅんは、愛のカツアゲと呼んでいる。
そのむき出しの感情は暴力的だから。
 
アバラが音を立てて折れるほど、
愛してるって言わなきゃ、、

久しぶりに聴いたら、年末年始ハマってしまいました。
この不穏なオーラ、唯一無二。フォロワーが真似して真似できるものでなし。
 
 
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