評価経済という概念自体これでダメとするのは、モッタイナイまだそう思ってる。
しかしまあ、現実をタダ否定しても始まらない、
まずは、何が失敗だったのか、分析してみないと。
FREEexという仕組みと、パーソナリティの、両面から失敗を整理してゆこう。
実は彼の前途は洋々だと思ってる。個人的には。
ども、徐々に平常モードに戻りつつあります。
滞在中は、
仙台から大阪、からの京都、東海道北上、
で、最後の広島タッチアンドゴーで。
体力が落ちてるかなぁ。と改めて思います。
ところで、
岡田斗司夫どこまで転がるのやら。
うーん、こういうこと言うと洗脳とか言われちゃうけど、本人がアレでも。
ネットに渦巻く力をこれまでの(貨幣)経済から離れて解読してゆこう、
ってアプローチは有効かつ将来的に必要だと思うんだよ。
今でも。
今イマでは、こういうことが、
「ブログを書いてたら中古車とチャイルドシートを譲ってもらった話」
平和裏なサクセスで、ただそこに至るまではイバラの道で、
今はまだ、ネットで儲かりますあたりが、限界なのかなぁ。数年で変わると思うんだけど。。
とりあえず、今は、
岡田斗司夫はどのように転んだのか、個別事例としての失敗学を。
大きく分けると2つの崩壊がある。
1.仕組み、組織の崩壊
2.パーソナルの崩壊
それぞれについて整理してゆこう。
1.仕組み、組織の崩壊
FREEexというのは3つの側面がある。
(a)ファンクラブ 会員制で会費で情報発信活動を支える。
(b)家元、私塾 学費を払いノウハウを伝授される。
(c)ボランティア 有志が活動そのものに参加する。
この3つは分けないと厳しいかな。
個人の「評価」のみを原資として、(a)(b)(c)を渾然一体に組織する。
カネの流れの矛盾、組織統治の矛盾がどうしても出やすい。
1-1.カネの流れの矛盾
(b)で教える人数も年限も限定した。
結果、純然たる(a)の余地も限定してしまった。
お金の問題から自由になり難い。
(a)にはコンテンツを楽しむ特典を、
(b)には授業料に見合う学習を、
(c)には参加の喜びを、
参加者が兼任することはいくらでも可能だけど、
提供する側が意図的にどの交換が行われているのか、
分解的な自覚が必要なのでないか。
また、メンバーがコンテンツを電子書籍等で有料化するのは、
(b)の演習の一種と言えるけど、当初の理念とは矛盾してしまう。
(個人的にはそこは大目に見ても、とは思ったけど)
いずれにせよ、個人の「評価」というだけでは無理で、
貨幣が介在しようとしまいと、どんな交換が行われているのかは厳密でないと。
1-2.組織統治の矛盾
組織が複数の性格を持って、かつ100人以上の意見に対して、個人が運営。
独裁的であるのは仕方ないけど、
コンテンツの発表しながら、100人超の弟子の指導しながら、
同時並行で上手に組織マネージメントするのは、普通は無理。
分身の術でも使えない限り無理。
コアメンバーは固めて、マネージメントは委譲し、
コンテンツに注力すべきだったんじゃないかな。
ホントに自分のコンテンツをフリーにしようとするなら。
宮﨑駿にとっての鈴木敏夫とか、
佐藤可士和とその奥さんとか、
その上で、(a)(b)(c)を分割して統治せよじゃないかな。
同じメンバーとはいえ求めてるもの違うだろうし。
(b)の卒業生が一本立ちするような成果はそうじゃないと厳しくないかな。
個別指導ありなら、高額でいいし。
費用対効果が見合ってれば不満は減るし、明朗であれば。
あとは、(c)は(a)が必要条件でかつ限定するとか縛れば、
本気の人も集められるんじゃないかな。
逆に、(b)は(a)(c)でなくて、いいと思うんだよ。
カネでノウハウ買っても。
(c)は理念がブレなきゃ独裁的であって構わない。
(a)は方針押し付けるもんじゃないし。
仕組みそのものが内包する問題点は、こういうとこだと思う。
あと、
お金と労力以外は受け取れる仕組みじゃないことは、
あまり貨幣経済脱してないということもあるけど、
それはまた別のお話で、崩壊とは関係ないかな。
2.パーソナルの崩壊
実際のところ、崩壊はここから始まった。
名は一代とはよく言ったもので、独裁型組織の弱点ではある。
「評価」を相手にするということは、
ネット上の巨大な感情のエネルギーをダイレクトに受け続けるということ。
精神崩壊しても、まったく不思議はない。
これは評価経済を相手にしようとしたときの負の側面。
もともとあった、才能とウラハラな個人の闇、片方だけを選ぶことは出来ない。
おそらく自己愛性人格障害的なもの。
それまで、狂ってるながらバランス保ってた、
評価資産稼ぐための負の側面が、しきい値を越えさせたという見方も出来ると思う。
twitterからバレって、当然ながら、象徴として見てもいーんじゃない。
原因と結果みたいなもんだが、
自己愛性と「評価」の親和性、崩壊に至る道筋、それぞれについて考えてみたい。
2-1.自己愛性と「評価」の親和性
「オレって凄いやろ」、私は凄いと思うよ。肯定。
本人のコンテンツじゃないとか言う奴いるけど、
同人レベルからアニメ製作会社成立させたり、評価経済だと言って実践したり、
それくらい実験的な行動してる人あんま居ないもん。
「オレって凄いやろ」が原動力でもあるんだよ。
逆にセクシャルな面でも歓心得続けないと、バランス取れないんだろ。
「評価」を得るって、「オレって凄いやろ」って言ってもらうってこと、
受けるエネルギーも巨大だから、制御不能な程に壊れていった。
壊れていることと、社会から受容されることは、実はあまり関係がない。
「オレってダメな所もあるんだよ」が出来ないと受容は難しい。
逆蛭子能収。葬式で笑う程度には狂ってたって、受容するのが日本社会。
仮に、
逮捕されようが、訴えられようが、全部正直に認めて、
相手の個人情報以外は正直に言って、罵倒され続けていれば、
個人評価は上昇しつづけるだろうホリエモンのように。
今の仕組みが保つかどうかは別だけど、それは進化ってことで。
壊れたら、その分もういらなくなったプライドも捨てれば、ラクになるのに。
「死ねば助かるのに」闇に降りた天才ならそうアドバイスするだろう。
ま、評価と付き合うには、どこかで精神構造改造しないといけない。
膨大なエネルギーと上手に付き合うには、
恐らくこの世界での失敗とは、精神が壊れて廃人になること。
多分それだけ。
まだまだ評価失ったくらいで死ぬ社会じゃないから。
戦略的には守りたいものが間違っているのだが、
この失敗は宿命的かな、そこから転生するには、
少なくとも、しばらく時間はかかるだろう。
2-2.崩壊に至る道筋
吉田豪は組織構成が彼を裸の王様にしたと指摘するけど、
組織問題というより、パーソナリティが大きんじゃないかな。
「オレって凄くない」な進言を聞き入れられなかったのは。
最初の釈明でのニコ生では、正直路線だったが、
茶化したので火に油を注いだ、
けど、もう全部バレるつもりでいればねぇ。
その後、進言聞き入れて、
全スルー政策を取る、前回はスターウォーズの話だけしてた。
それブレインの悪手だと思うよ。無理だもの。
で、FREEexという組織は自分から切り離す。
財政的にもメンバーの方針的にも致し方ないだろう、それは。
ただ、スルーしつつ、
自分のコンテンツはシナプスという別団体で講義続けるつもりらしい。
それ悪手だと思うよ。
切り離すべきは、自分と(愛人と関係ない)既存コンテンツで、
既存コンテンツは残ったメンバーに譲渡すべきじゃないかな。
道義的にも。
恋愛とか、彼氏三人とか、
今回の騒動にも関係あるコンテンツは持ち帰って、
評価経済とか4タイプとかは譲渡。既存組織が管理。
その分野で今後も進化あれば、既存組織に還元。
撤退時に切り離すポイント誤ってるのも、
勇気もって譲渡できないのも、自己愛故か。
中途半端なブレインのことを、中途半端に聴いてしまうのも痛い。
ブレインの意見に従えないから、
弟子のニコ生でしゃべりまくり、自己愛暴発させてしまった。
確かに、「岡田斗司夫の影」はよく理解できたけど、
あれでは、弟子にも自分にもメリットないだろう。
スルーは愚策だし、徹底も出来ない。二重にイケない。
譲渡すべきものを譲渡すれば、
かつて追放された会社がそうだったように、組織はより大成する目だってあるだろう。
メンバーの結婚式に呼ばれなくとも。
逮捕されたって、訴えられたって、お金無くたって、
評価で生きるなら死なないよ。
それこそ、ホリエモンやひろゆき見習えばいいのに、友達なんだし。
凄くなくてもいいじゃない。
全部勝たなくてもいい、というか撤退戦には撤退戦の面白さもあるのだから。
願いは叶う。それが自分の功績でなくとも構わないなら。
オレはとても明るい気持ちでそう思うんだけどなぁ。
何を捨て、何を手に入れるかは本人次第。
あの日が去ってしまったのは、大人になるってこと。
成長して学ぶのだから仕方ない。
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