某採用担当者のレトリックくらい気づかなきゃダメだよ

ども、インスパイアされたので、旅以外の話を久々に、

入社10日で辞めていく新入社員に思う、採用担当者 
http://blog.livedoor.jp/trendysnsguide/archives/1024419159.html

 
随分前にネット上で話題になった。
採用担当者の側に好意的な意見はむしろ少なかったと記憶する。
もちろんワタクシもその一人。
 
で、今改めて読み返すチャンスを得て、
自分の視点が前とは変わっていることに気づいたので、書きます。
 
 
 
骨子は、3つで。
・新入社員くんの戦略への考察
・採用担当者の古典的レトリック
・この採用担当者の本当にダメで悪いところ
 
これは今回気づいた。
 
ましかし、前提は変わらない。 
2つあり。
・家電量量販店の店員の将来性と公務員
・公務員試験には年齢制限
 
 
 
・家電量量販店の店員の将来性と公務員
 自分の身内。例えば甥っ子に相談されたら、
 公務員勧めるよ。
 公務員試験受かるだけの技量がホントに見込めるならね。
 
 家電量販店の業界って過当競争激しくて、吸収合併とかそう特殊じゃない。
 3つ残るかな。ヤマダ電気、bicカメラ、ヨドバシカメラ、、
 ネットとも競争だし、それなりに浮き沈み激しい業界と思われる。
 少なくとも、自治体の財政破綻よりは、リスクあるだろう。
 
 で、じゃあ、ハイリスクな割にハイリターンかというと、
 そういう話は聞かない。
 高いとこで作業するとび職とかなら、聞くけど。
 
 
 更に問題は、仕事は結局バイトの延長なのかどうか。
 3年先輩を見れば自分の3年後が分かり、
 同じく5年後、10年後のモデルも見つかるだろう。
 
 10日で見切れるかどうかは微妙だけど、
 キャリアパスが無い職場と判断しただけの材料はあったのだろう。
 確かに若い店員さんしか見かけないかも。
 皆出世して、店長とかになるのだろうか、
 あるいは、仕入れ担当とか、役職変わるのだろうか。
 
 新人社員くんそんなに外してないと思うよ。
 むしろその見切りは評価すべきじゃないか。
 だって、人事担当者がキャリアパスを具体的に語れてないもの。
 
 
 お金貰って働くのだもの、やりがいとか最終的には似たようなもの。
 
 8割方は我慢料。成果と労力は2割程度。だったりした。
 コルカタでボランティアしてそんなこと思い出した。
 
 だったら、少しでも納得できる環境で働いた方がいい。
 トライする値打ちはあると思うよ。
 公務員試験簡単とは思わないし、公務員がラクな仕事である保証もない。
 それでも、その職場をそう見切ったなら、トライすべきだ。
 
 
 
・公務員試験には年齢制限
 残念ながら、人生は時間で出来ている。
 取り返しのつかない貴重なリソースである。
 この一番大事な命の投資の分配を起点に考えるのが当然。
 
 人事の人が言うように、その職場でもいつか何かが見つかる可能性はゼロじゃない。
 でもその可能性に時間投資するだけの、魅力ないんだろ。
 だったら、無理だよ。
 その証拠に、その魅力アピールしてくれる人いないんだもの。人事ですら。
 
 で、一方、公務員試験って、年齢制限あるんでしょ。
 だったら、出来るだけ若い内にトライした方がいいよ。
 家電の店員は後でも出来る仕事かもしれない。
 受験の結果がどうあれ、若い内ならやり直しまだ利くし。
 
 石の上にも三年的なこと言う人は、時間に対するコスト意識に乏しい。
 何か見つかるかもしれないけど、
 大事なのはパフォーマンス。時間のROI。
 率を無視する人間はどこか感覚が麻痺してる。
 ひょっとしたら、ゆでガエルかもしれない。
 
 受かるだけの見込みと計画があるなら、
 店員として何かを見つけることに敢えて、
 時間費やす理由は特に無いんじゃないかな。
 
 
というようなことが前提で、
昔読んだときも、
ゲームとか部活とかドーデモいいから、
御託はいいから受験勉強しろよって、思った。
 
 
で、今はちょっと視点が違うんだな。
インド行ってきて人生観変わったかな。
 
 
 
・新入社員くんの戦略への考察
 この新人くん、入社するときから、それ以前から、
 公務員と天秤にかけていたのではないか。
 
 10日で辞めるって、なかなか出来ない。
 少なくとも私はそれだけクイックに決断できない。
 逆に見切り千両な能力が欲しい。
 
 そして、バイトの延長だからという理由。
 「若い人は堪え性が無い」で済ますの適切だろうか。
 
 民間はやり甲斐あり、公務員は単調。
 というイメージが元々あって、
 民間で自分拾ってくれるとこがやり甲斐ないなら、
 仕事というものに諦めつけて、
 手堅い公務員目指そうと、予め決めてたって可能性はないかな。
 手際良すぎる気がする。
 
 そういう視点で最初から職場観察してたら、
 10日で結論出せるかもしれないね。
 
 仕事にやり甲斐なんて求めない。
 そういう確認の為に就職した。
 
 「地域に貢献」なんて面接用の社交辞令なのは当然のこと。
 適当に相槌打って去っていくのも同じく当然。
 
 だとしたら、見切り千両と呼ぶに相応しい戦略性。
 
 
 
・採用担当者の古典的レトリック
 一般論ですり替える、ってのは古典的な手口で、
 そんなもんに共感しちゃダメだよ。
 
 人事担当者が自社のキャリアパスについて語れないのは致命的。
 会社組織の構造的問題か、人事担当者個人の資質の問題かは知らないが、
  
 そこを、避けて、
 「若い人は堪え性が無い」というストーリーにはめ込もうというのは、
 いただけない。
 
 ゲームとか部活とか、関係ないんだよ。
 具体的な対象が出てんだから、
 その職場とこの職場の比較なんだよ。
 
 時間投入したら何か見つかるかもしれないなんて、
 どの職場でも当てはまる一般論。
 だったら、この職場であるべきユニークネスは無いんだよ。
 
 自分の側のダメさに目をつぶって、10日で辞める不義理にだけつけ込む。
 
 その職場の実際は知らないけど、この人事担当はダメだ。
 それやっちゃうようじゃダメだ。
 
 具体論には具体論で当たらなきゃ、
 具体論で、何故ココに残るべきなのか、を人事が言えないのは悲しいことである。
 
 この仕事はバイトの延長に過ぎないと言われて、
 真っ向反論できないなら、潔く送り出しなよ。カッコ悪い。
 
 
 
・この採用担当者の本当にダメで悪いところ
 この人事担当者がついてるウソは、新人くんに対してではなく、
 自分自身に対してであること。
 
 何度もいうが、人事の人間が社員のキャリアパスについて、
 何も言えないってダメだ。
 
 そのダメさに目をそむけたら、ゆでガエルにしかならない。
 ゆでガエルの自己肯定ほど危険なものはない。
 
 大丈夫だと言っていた人が所属してた組織が無くなる場面なんて、
 オレ何度も見てきたよ。
 
  
 「バイトの延長でしかない職場」という問題提起を、
 「若い人は堪え性が無い」で処理した。
 対新人くんにはそれでいいかもしんない。
 
 だが、自分でそれ信じちゃダメでしょ。
 人事の人間なのだから、
 現実を再点検して見極める程度の職業意識は持ちなよ。
 
 
 新人くんの「地域貢献」なんて上辺なのは最初から分かってること、
 描いたストーリーのとおり、堪え性が無い人採用したなら、
 その人の見る目を反省しろ。
 
 でも、本当は分かっているんでしょ。
 公務員試験受ける方が正解だって、
 
 だけど、「若い人は堪え性が無い」というストーリーが必要だったんでしょ。
 自分の為に、太陽や死と同じように直視出来なかったんでしょ。
  
 家電量販店の職場の実際は知らないよ。
 だけど、人事がそれじゃぁ。
 推して知るべしと思われても仕方ない。
 
 この人事のおじさん、新人くんの社交辞令に甘えすぎ。
 ハイハイと合せて、穏便に退社してゆくのは、
 10日で辞めるという不義理の代償だ。
 
 だけど、アンタがそれを享受しちゃダメだ。
 もっと他に考えるべき我が事がある。
 
 欺瞞に満ちた説教を聞く我慢料で、10日で辞める不義理を相殺した、
 新人くんの方がよっぱど、現実を見ている。
 
 10日できっと、
 仕事の大半は我慢料で出来てると学習したのだろう。
 
 
 
そういえば、コルカタでは休憩時間にこんな話しをしていた。
 
ここでは、どんな作業だって、無駄じゃなく確実に人の役に立ってる。
微々たるものでも、成果は目に見える。

それは精神的にラクなもんだよ。
仕事なんて8割方我慢料だったな。実際に労力使うのは2割。
なんて、学生さんに偉そうにオジサン風吹かせてた。

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