書評「コメをやめる勇気」と、ダメな反対、効く対応。

今は、キンドル以外でも本読めます。3日で取り寄せられます。

日本に来てもうすぐ一ヶ月になります。
うーんそうですねぇ。
少子高齢化のインパクトを日本人は楽観し過ぎのきらいあり。
それでも、日本人の持ち前のアジリティ(俊敏さ)で、アジャストしてく気もする。
という印象です。
 
 
ども、
田植えも終わり、ちょっと一段落です。

来週は数日、関東に居ます。
今は秋田で農業修行しながら、
極力ゼロ円に近く、低労力で自給自足生活できないものかと、データ収拾中です。
 
ボクは原油安が大きかったと思うんですけど、
もうしばらくは円安株高傾向続きますかね。
ギリシャ次第ではリスクオフに回帰するかもしれませんが、
 
日本に居ても、やっぱりドキドキしてしまいますね。
 
 
で、
何処で暮らしても、印象に変更無いのは、
ダメな反対が一番の楽観で、楽観主義者は最初に死ぬ。
経験上、未だ例外は無い。
 
シベリア抑留では、南国の人から死んでいったそうです。
寒さを甘く見るから。
シャツ一枚とコッペパン一個を交換してしまう。
これから段々寒くなるのに。
 
ボクはいつもその逸話を思い出します。
 
 
 
常に忙しい訳でもないので、テレビもよく見てます。
クローズアップ現代がヤラセ問題で休みだったのか、ドキュメンタリ見ました。

にっぽん紀行「おばあちゃんのひな祭り~三重 松阪市宇気郷~」
http://www4.nhk.or.jp/nipponkikou/x/2015-05-07/21/29786/

素晴らしく、現代日本をクローズアップしてました。
 
クローズアップ現代はもう終わるのかと思ったら、
長嶋修さん、出てました。
http://www.kenbiya.com/column/nagashima/162.html

 
次の日も素晴らしく、見入ってしまいました。

私の遺体 提供します ~増える献体 それぞれの選択~
http://www.nhk.or.jp/gendai/yotei/index_yotei_3649.html

 
 
長嶋さんだけ人口減少で、他は高齢化の問題。
ちょっと別でしょうか。
一括りに少子高齢化と言ってしまいましょう。
 
 
「おばあちゃんのひな祭り」の感想で、
まるで他所の国の出来事みたい。という人も居た。
 
それはそれで当然だとも思うんです。
リアリティを感じるには、それが感じられる場所に居なければね。
あと自分の年齢ってこともあるかな。
 
 
それなりの加速度で人口減ってくのに、経済成長夢見るのはなかなかシンドイことだなぁ。
バングラデシュから来ると、ことさらそう感じます。

減少分を補う伸びではプラマイチャラで、そこから更に上乗せしなきゃならない。
 
せめて、一人あたりの収益性。
いや、一人時間あたりの収益性に考え方転換できないものかと。
総額は減ってもさ。
 
 
 
日本農業新聞も毎日読んでます。
 TPP断固反対。
 飼料米への転作を推奨。
 カロリーベースの食料自給率向上を目指す。
 
なんだな、やっぱり。
 
反対自体は立場上当然だろうけど、
なんで反対ってノープランとセットなんだろう。いつも。
 
プランが、補助金で飼料米への転作では、展望描けるだろうか。
 
バターが無いと困るとかコラムに書いてあったけど、
有事に生き延びる為の食糧安全保障って、そういうことじゃないでしょう。
 
 
来るべき危機への想定があれば、
ホントは対策を考えるはず、
ところが、反対という、対象となるものの否定で安心しちゃう。
リスクへの対策が無いなら、心配するだけ無駄なのに。
 
 
TPPのインパクトはそりゃデカイけど、
それが無くても長期的には深刻なんだから、
生き残る為に何をすべきかって、スペース増やしてはどうだろうか。
 
 
 
戦略無き反対は自傷行為だと思うこと多い。
ふと、この記事読んで、
風力発電で全国トップを走り、バイオマスと水素でも電力を作る
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1505/19/news017.html

秋田は風力発電が盛んで、風強くどんよりしてるから太陽光は不利。 

そういえば、秋田には原発無いと気付く。
 
何でだっけ、グーグル先生に訊いたら、これがヒットした。
秋田県は原発誘致の話に、土地が汚れると言って、、
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1277448477

 
 
これだけで、真偽の程は判断してはいけないけど。
 
戦略と、
リスクへの準備。
が無い反対運動は誰を利するのだろう。
 
 
基地問題全体でなく、海兵隊だけに限っていえば、
辺野古に隔離した方が安全は増すと思うんだが、
今後普天間で何かあったときに、本土側の世論を味方にすることは難しいだろう。
 
 
 
オレにも憎む対象はある。ので、反対こそ賢くないといけない。
どうしても、感情が勝ってしまうから難しいけれど。
対象をしっかり把握することは心がけている。
 
そのため判断が遅いというマイナスはあるんだが、
結論出せるだけのデータが揃うまでは、情報収拾優先。 
 
 
本質の見極めは大事だね。
まあ、
ああただ民度低いだけなのか、ってこともあるけど。
 
 
 
ああ、「コメをやめる勇気」の書評を。
日本の農業の問題点を公平に俯瞰しつつ、取材も綿密。
 
最初は経緯から、

兼業農家と集約化の話。
 
 今のシステムがそんなにダメなら、長続きはしない。
 高度成長期に、農村と都市部の分裂を起こさず、
 農業を維持しつつ、工業へも労働力を供給した。
 
 機械化、品種改良も進み、
 兼業でも一定の品質を生産が可能になったのは大きい。
 
 が、
 そんなに優れてるなら、継続されないはずがない。
 補助金と他の収入で、本来なら赤字でも稲作を続けることが、
 コメの需要が減っていくなか、制度が綻ぶ。
 
 更にイノベーションが進み、水源よりも日照時間が決定的要因になると、
 海外では集約化された農地に日本の稲作は生産性で劣りだす。
 で、競争力も弱い。
 
 農業六次化と言われるが、
 加工から販売まで、一体化したビジネスモデルでないと、
 収益を生み出すポイントを確保できない状況に至っている。
 
 高齢化が進めば、自ずから集約化は可能になるけれど、
 集約化が進めばバラ色かというと、それだけでは限界がある書く。
 
 
 
農協改革についても、報道のイメージとのギャップを指摘している。
 
 全中が権力を握ってるというのは虚像だという。
 マスコミは後退があればすぐに「骨抜き」と煽るが、
 実際はそんなに存在感は無いという。
 
 ただ、全中に注目が集まったおかげで、
 金融機能の農林中央金庫への集約に向えば、金融リスクは分離し。
 農産物販売の全農の株式会社化すれば、力のある現場の声が届きやすい。
 
 農協依存は心もとないが、否定だけでなく、
 農業法人と農協との共存が大事と説く。
 
 
 
後半は、従来の稲作だけに頼らない、
イノベーターの農業経営の例を紹介してる。

 越後ファームの例もあった、
 
 完全自然農法のコメをキロ5400円で売るという。
 
 ほかにも先進的な例はあるんだけど、
 やっぱり、販路だなと思う
 
 
近正宏光さんは元不動産会社勤務で、
米どころ新潟出身というだけの理由で、
その会社の新規ビジネス農業の担当者に選ばれる。
 
そこからの奮闘ぶりを昔読んだ本で思い出した。
 
この人は、営業マンとしても凄いからなぁ。
 
売る人が一番強いよ、メーカーよりコンビニ。
「棚においてもらう」の時代だもの。

もし自分が商売として考えるなら、
単価の高い商品と会員制、それは最低限必要かな。 
  
 
 
高齢化による離農、耕作放棄地、空き家はこれから益々。
ボクが今いるとこでは、まだそう多くないけれど、
やはり条件の悪いところから耕作放棄地は増えてるという。
 
去年、能登の先っぽ珠洲で、
耕作放棄地と空き家の現物を見たけど、
加速するのはこれからと、今はより思う。
 
 
先祖代々の土地を人手に渡したく無いという思いもあるだろうけど、
棚田など集約化出来ない耕作放棄地も多いだろう。

農地バンク14年度実績、目標の2割に
http://jp.reuters.com/news/topNews/article/topNews/idJPKBN0O40DL20150519

 
 
深刻な空き家事情とは 
http://matome.naver.jp/odai/2142505376895993301

空き家の問題は農村だけにとどまらないが、
 
 
 
で、居と食は限りなくゼロ円、低労力で、生きられないかな。
ま、120円越えた円安だし、寒くないうちは日本で暮らす方法探してます。
 
自転車で20分圏内にショッピングモールがあって、
ネット含めインフラは繋がり、アマゾンで買った本も届く場所。
 
そんな条件にあった、ほぼゼロ円で借りられる耕作放棄地と空き家。
 
お米も陸稲できれば、ハードルは随分下がるし、
能力が付いたら、そんな候補地探そうかと。
 
ちょっとだけ、農村荒廃の歯止めに参加しつつ、
マイ食糧安全保障で、自分のリスク分散できればと考えています。

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