映像はとにかくオシャレ。歳月は人を円熟させてしまう。
衣装、美術、セット、撮影、細部に神宿る。
音楽は「どこか懐かしく」てリッチ。
ケラ脚本の構成も見事です。
ただ、映画としては、、、
ビジュアリストの作品で映画監督のではないこと、勘定にいれとかないと。
とりあえず、浅野忠信は無駄遣いだな。
宇多丸「勝手にふるえてろ」聴いてて、「あっ、、」て思った。
https://www.tbsradio.jp/219863
2月になれば、
スリービルボード、デトロイト、羊の木、東の狼、あとマンハントもかな、
あたりから、観る映画選んでしまいそう。
映画鑑賞は東京に居てこそできる贅沢な時間なのだから、
大事にしたいし、チャンスは逃したくない。
ちょうど新宿に用があって、
今しかないと、テアトルに午前中いってきました。
昔のバージョンは知りません。新作として純粋に観ます。
ただ、当時の空気感は分かります。
手塚眞の肩書はビジュアリストで、映画監督じゃない。
楽しめるかどうかは、そこ承知してるかどうかにつきますね。
なんつーか、オサレさにおいて隙きが無いかんじ。
野宮さんは流石に、時の流れも感じるが。
たぶん、昔のバージョンは映像的にももっと、荒削りだったんじゃなかろうか、
よく出来たミュージックビデオみたいな映像で、
懐かし目の音楽、歌って踊って、演奏してくれれば、
それだけで、充分だったのに、、
ああ、まずは褒めるとこ全部褒めとこ、
脚本とキャストと衣装と、
近田春夫な音楽はもちろんですけど、
衣装が素晴らしくて、出る人出る人とても綺麗に撮ります。
特に、夏木マリさん、相変わらずお美しい。
ISSAYさんともう一曲くらい尺欲しかったなあ。
井上順さんもかっこよくて、難聴患ってるなか、拍手です。
けったろさんの歌の尺ももっと欲しい。
しかしまあ、なんといっても途中、
マッドマックスなウエスタンの道中で、谷村奈南にあのコスチューム。
脚本の構成に拍手。
そりゃ、井岡もメロメロになるわな。
これで、ジョジョの奇妙な冒険の実写より低予算なら、
予算というものの意味考えこんでしまいます。
ああ、全編ミュージックビデオなら良かったのに。
残念なのは浅野忠信、そこはギター弾かなきゃ。
この作品、セリフと芝居と笑いは壊滅です。
手塚眞監督は映画監督ではないので、その演出は進歩ないです。
とくにセリフで笑い取りにゆくとこは、とりわけ間抜けです。
逆に、セリフは全部棒でいいんです、笑いもムリに取りにゆかなくていい。
その分、演奏たっぷりやってよ。
ゴッドタンのマジ歌と比べてしまいます。
これがフット後藤か03角ちゃんとか、ギター弾ける人だったら興ざめしないし、
笑うところで笑えるかもしれない。
CHARがジジイすぎるなら、よっちゃんとか。
兎に角ギターが全ての役じゃん。
浅野忠信は、他のキャストが棒だったりするなか、無駄に演技上手いし、
ギター弾けてないし、
これは予算の使い所間違えたよなぁ。
天使三人娘とか、ヒャホーなグループとか、歌でやろうよ。
矢吹春奈さんハマってて麗しいですけど、たしかずっと昔歌ってましたよね。
荒川ちかちゃんだけでなく、見せ場作ってあげて。
もっと徹底して、ロック・ミュージカルでいいじゃん。
今は昔と違うんだから、
成長し、円熟した部分を存分に観せて、
そうじゃない部分は興味ないから成長しなかったのだし、もう捨てればいい。
人間だもの。
昔のように荒削りなものやろうとしても、それはもうムリなんだよな。
歳相応に、リッチなところで楽しませてくれればそれでいいよ。
セリフと芝居をあと半分減らして、笑い取りに行くの止めて、
その分を全部歌にしてくれてれば100点なんだけど、、
どの位減点するかは、見る人次第かな。ボクはします。
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