「ぼくの名前はズッキーニ」ハードな原作は大人向けの上質な作品にしかならんが、、すべての人に。

監督は大人向けの物語を子供向けにとアニメ化した。らしい。
結果大人向けの上質な作品に仕上がった、子供は寝ちゃう方が幸せかな。
3Dプリンタあるとはいえ、このクオリティの1時間は凄い。
とりあえずそれだけで1800円払おう。
 
表現の繊細さは誰もが言及しますが、目とか手とか、
個人的には、乗り物がツボ。沢山出てきます乗り物。ソリやブランコも含めて。

子供は乗り物選べないから辛いね。逆に大人なんだから意図的に権利行使しなくちゃ。
 
 
原作の整理統合に脚本が成功すれば、この表現力なら、作品のクオリティは鉄板。

ま、2時間を求めるのは、酷かなぁ。
ボクは1時間でも充分満足でした。
 
感想は、ブレる余地もあまりなく、
ありきたりなことしか言えません。
それは、さんざん言及されてるので、他のこと言います。
  
 
 
子供は乗り物選べない。
現代だと、「大人は判ってくれない」じゃなくて、
ここが辛いとこですね。
 
家族と、中学校くらいまでは、なかなか選べない。
子供だと、降りたくても、別の乗り物に乗りたくても。選べない。
  

劇中も風まかせというのがよく登場するのですが、
運次第、
生まれながらのハードラックもあるけれど、
それでも希望を持って進もうって、メッセージ。 

そうか、そのメッセージを現代の子供に伝えたくて監督はこの作品作ったのか、
辛いね。
子供一人のチカラで、降りたい乗り物から降りれるとは、描けないものね。
 
小飼弾さんは、
この親はダメだと、一時ホームレス生活してでも、親を捨てて自立した。
これは相当なレアケースで、
子供の側に本能的な愛情欲求よりも、強く正しい理性がないとねえ。
子供がよっぽど大人じゃないと。

劇中でも、
殺すとか、証拠を録音するとか、
運か工夫がなければ、降りるべき乗り物から降りられない。
 
ろくでもない大人に回りをぐるりと囲まれても、工夫次第で逃れることができると、
描きたいところですが、それじゃウソになるから、
「運任せでも、希望を持って」くらいまでが限界でしょうね。
 
 
殺しもせず、殺されもせず、今は自由に生きていられて僥倖としか言いようがない。
今なら、もっと早く、短期間でスマートに逃げ出せたかもしれない。
だけどそれは今だから言えることで、ムリな後悔。
 
個人的な感想はそんなとこでした。
 
 
 
40過ぎて大企業からリストラされる人も居るらしい。
偶然にも、こんな会話をした。
 
サラリーマンとして生きるってことは、
手に職の世界とは違う。
子会社のSIとか、スキル身につかない環境に身を置くと、
一生技術は身につかない。
だた、低い生産性で長時間労働の責任回避的アウトプット続けるだけ。

身につくのはその組織で生きるスキル。
40も過ぎれば、ピラミッドは先細りで、よっぽどでないと厳しい。
肩たたきに遭うそうだ。銀行とか多そうだなぁ。
大量採用期に入社しちゃったりする時代だったものね。
 
20代で降りて、手に職の道目指すか、
定年まで逃げ切るか、
どっちかを早めに見極めつけないと。
 
終身雇用なら窓際で責任なく働かずに定年まで務めらたら組織の成功者だけど、
今は難しい。らしい。
 
乗り物の話をしていた。
大人のいいところは自分で乗り物選べるとこ。
乗り合わせる乗客も。
  
  
今、ITの仕事再開して、沢山の人と会います。
断ったり、断られたり沢山してます。
たまには合意します。
 
やっぱ、断る勇気がないとご褒美は貰えない。
 
フリーランス続けてた当時のオレにこの映画見せたら、
断る勇気に気付いただろうか。
 
 
やっぱ、精神的な余裕がないとなぁ。
資金貯めたら、投資に転身して、
余裕が出来てから、やりたい仕事を選ぶ。
 
っていうプロセスはどうしても必要かもしれない。
 
意図したものじゃなく、風が運んでくれましたけどね。私の場合。
 
復帰しようと思ったのは、
やっと久しぶりに、技術的な進歩が実用レベルだから、
いろんな人と話して、最近再確認したりしてます。
 
 
良い準備をして、風を待つ、乗るべき風を逃さない。
 
すべての人に向けた教訓ですね。
 
 
 
 
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