矢地選手の試合後インタビューに絶望感を憶えたすべての人に、為末大がオススメ。

批判とかそういうのじゃなくて、
ああ、なるほどコレはダメだなという。諦めという納得。
矢地選手に無い要素を為末大は全て持っているので、お勧めです。
両極端から学ぶことはとても多い。
 
 
衝撃的な内容でした。致命的に自己分析できないのか。

「ふわっと」曖昧な言葉ばかりで具体性がない。
「もっと〇〇してれば」今の延長に現実的な可能性が感じられない。
 
 
間違ったことを信じてると上手くゆかない。
結果が悪いなら、何かは変えないといけない。
今の延長でなんとかなると考えてるなら、成長は無理だろう。
「負けた後が大事」というソウザ選手の言葉は重い。
 
蹴り足を相手に掴まれるようなスローなキックを放っていて、
何も出来ず、完敗。
問題はそのあとで、
「これでは通用しない」と認識出来ないのでは、個人事業は厳しい。
 
体を酷使し、後遺症が残ることもあるジャンルなので、
今の思考のまま、人気先行で試合に出続けるのは、危険すぎる。
何度も失敗が許される世界じゃない。
ねぎらうのは良いけど、
励ましたり、このまま応援するのは、感心できない。  
 
  
矢地選手の発言にショックを受ける人は、
自己分析不足から失敗を繰り返してしまう人です。
そんな自分をどこかで自覚してるから、彼の姿に反応する。
私がそうだから、よくわかります。 
 
 
 
で、為末先生にご登場願った。
具体的に原因を分解、行動レベルに落としこまないと、今後が変わらない。
学習というのは、そういうことなんだなあ。
 
問題がわからない人は解決に至らず、同じところを回る。
「次頑張ります」しか出てこないのは避けたい。
 

伸びない集団は言葉に具体性がない。

同じカテゴリで刺激を受けられる環境が重要。
選ぶ回数は少ないので、集団選びは決定的。
 
 
勝利条件の定義が最初。

適者生存の戦略を選ぶ。強みを活かす。
書き出して、ロジックの整合性を確認する。

  
為末先生は常に具体的ですね。
一方、
矢地選手の場合は、
勝利条件が試合に勝つでなく、人気者になることなのかもしれませんね。
あの結果、
あの発言で、
「また早く試合がしたい」なのだとすると。
執着してるのが、勝負より注目を浴びることなら、すべて辻褄合います。
 
部長になって人に指示したいのか、
スキルあるマネージャになってプロジェクト成功させたいのか、
では、成長した姿も自ずから違います。
 
ああ、人はやっぱり、なりたいものになるんだなぁ。

動画より、書籍の方が詳しいです。
自己分析と自分に有効な解釈とは何か、選択のあり方を明確に解明しています。
自己分析や改善策が適切に打てないと課題を感じる諸氏は是非。

環境を選ぶ。

集団選びで何より気にしなければならないのは視座の高低だ。どれだけ善い人で、どれだけ人格者でも、視座が低ければ頂点には行けない。むしろ視座が低い人格者は、低成長状態でも人を安心させて居場所をつくってしまうので厄介だ。
面白いことに世界一を目指す集団と日本一を目指す集団では、主観的な努力度(練習の辛さなど)はさほど変わらないことがある。視座の高さが違えば戦場選びから戦略、戦術に至るまで違い、それによって結果が変わる。

 
ロールモデルを選ぶ。

自分とは違うタイプを憧れの存在に選び、そこに向かっていくとどうなるのか。最初は自分の苦手なことに取り組むいいドライブになるが、少しずつ技能が高まってくると、どうしても最後の最後はしっくりこないということが起こる。
熟達して、レベルが上がれば上がるほど、自分の強みで勝負しなければ勝てなくなるし、弱みは磨いても結局人を凌駕するほどにはならない。
 <中略>
ロールモデルの話からずれてしまったが、自分とかけ離れた人に自分を近づけようと努力するよりも、自分をよりよく知ることの方が、勝利に近づくための近道であるということだ。

 
質問で客観性を得る。

私にとって、「質問」は競技力向上のうえで重要なスキルだった。人間の頭は質問されて動く。まずなぜそうなのかという疑問(質問)が浮かび、それに応えるように思考が展開していく。
 <中略>
質問こそが、コーチのいない選手に与えられた武器である。質問をうまく使える選手は、自分を成長させることができる

 
 
ヤッチくんのおかげで、改めて学べましたね。ありがとう。
私も自分の課題を改めて、見直すことになりました。

ついでに、ホベルト・サトシ・ソウザのインタビューも上げときます。

良い準備が出来る環境でチーム。勝負への執着。戦略の的確さ。
気の毒なほどの差。
 
 
頭の中、クリアに整理出来てないと、いかんね。
やり直します。
 
 
 
麻雀で例えるとなんだろ。
自己分析が上手くて、自分に最適な練習してるのは、誰だろう。

逆の例で申し訳ないけど、
「しょうもない鳴き」には既に対策済だったのが、2019シーズンだった。

自分の優位性を得意げに披露してるようでは、来季も厳しそう。
なんで、勝てなかった現実を受け止めないんだろう。
分析しないのか。
 運ゲーだから? 
 (強いと思って)慢心してるから? 
 
 
逆に、サトシ選手はヒーローになる資質十分。
そうなる人は、成るべくしてなる物語を歩んでいる。
思考はいつか運命になる。
つくづく、考えさせられました。

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