前回までで、庵野監督関係、一旦小休止。
白石和彌の仮面ライダーNoir。
世の中の期待度が低すぎませんか? シン・仮面ライダーに比べて。
発表媒体が決まってないとのことですが、
白石監督が、子供に見せられるようなライダー作るのでしょうか?
という点が個人的には最大の期待。
どうも特撮ファン、ライダーファンは、
どんな映画撮る監督か、分かってないな。
大人向けとは、
地上波で流せないR指定のライダーになる含みではないか。
やはり比較すべきは、夏には続編も公開される「孤狼の血」でしょう。
東映なんですから。
現在のコンプライアンスでは、東映でもヤクザ映画は無理かとションボリ。
そんなハートに火を点けた本作。東映ノリノリっすね。
現在の映倫ギリギリを攻めてる。
エンターテイメントとして楽しめる作品ですから、
わかりやすい演出もそれでいいと思う。
白石和彌の本来よりも、画面がカラフルで、皆明るい。
グロいシーンでも。
特に、真珠のシーンは笑えたりもして、
続編でも真珠出るそうで、期待してしまう。
やっぱピエール瀧と中村獅童は外せない。
しかし桃李君が良いっす。素晴らしい。「彼女がその名を知らない鳥たち」続いての起用。
ライダーも主役でお願いします。
ライバル役は555でデビューした綾野剛で。「日本で一番悪い奴ら」では柔道チャンピオンでしたから。
空手vs柔道ですね。
ヤクザとズブズブな腐敗した警察が悪の組織で、
正義に目覚めた桃李君。同期で親友の綾野剛。
ピエールはもとより、
リリー・フランキー、中村獅童、中村倫也あたりは出るかな。
妄想が膨らんでしまいます。
ワクワクするのは、他にも要因あって、
現場の雰囲気は、画面からも伝わるんですよね。
あんな陰惨な内容でも、楽しさが伝わる。
シン・エヴァで義務感が伝わってくるのと対照的でした。
「変わらなければ日本映画に未来はない」白石和彌監督が映画『孤狼の血』続編で実践した“リスペクト・トレーニング”とは
https://www.fnn.jp/articles/-/155908
以前からハラスメントについて疑問を持っていて、実際に自分も現場で上司から暴力を振るわれたこともあったし、逆に自分が助監督時代にスタッフに暴力を振るってしまったこともありました。だからまずは自分でやれる範囲でと、例えば自分の撮影スタッフやキャストに対して「セクハラやパワハラ、大声をあげるのもやめてほしい」という話はしてきました。
そうこうしているうちに映画界でハラスメント問題が話題になることが多くなって、「これはやはり声を上げた方がいいな」と考え、今回、東映さんにやってみたいと相談したのです。
こういうとこも優秀ですよね。
NHKのプロフェッショナルで感動してる場合じゃないと思うのですよ。
例えば、スタッフが徹夜で作業してそのまま翌日も現場があると。そうすると集中力もなくなるし、本番中にうたた寝して「何をやっているんだ」と怒られて。その余裕の無さが悪循環を招くことは往々にしてありますね。
映画業界は変わるチャンスだし、映画業界が率先して変われば社会のお手本になれます。僕は今こそ変われるんじゃないかと思っています。それをやらないと、若いスタッフが本当にいなくなりますよ。
映画を作る仕事は人生を捧げてもいいほどの価値がある、面白い仕事だと僕は思っています。若い才能を呼んで育てる。本当に働きやすい環境を作らないと、日本映画の未来はないと思います。
ブラックな業界って未来ないですよ。今の日本そんなんばっかかもですが、
ま、だからこそ、
現在公開の作品で、
ネルフとかヴィレとかあんな組織堂々と描かれて、感動してる日本人ヤベェなと。
それじゃ逃げらんないよ。永遠に搾取される。
で、感動してる方が義務で無理やり作品作らせてる構図って、
この国は救いが無いなと思いますよ。
現実を見ない能力高すぎな気がします。
ま折角、白石監督起用するのだから、
悪の組織にリアリティ持たして欲しい。
原作読んでも、よくわかんないんですよ。
凶悪モードに変わるなどイナゴがモチーフで怪人感強め。
太陽と月のライバル関係で王位継承の同族争い。
世界の観光地を紹介しつつ、the Hotelに泊まる。
それは分かるけど、
相変わらずの石ノ森エンド。
悪の組織が、イマイチふわっとしてる。
これでは、
白石作品にしてはリアリティラインが低すぎる。
腐敗した警察とか、等身大の悪はそこかしこなのだから。
仁義なき戦いの東映の本気が観たいですね。マスクを被ったヤクザ映画。
また、楽しく作ってね。