「Sonny Boy」第11話 よく分からなかったので、考察します。

昔、関西の笑いの閉鎖性について、たしか松本人志が言及してた。
 ボケ・ツッコミというフォーマットに乗らないと笑わない。
 認めないor知らないパターンの笑いは認めない。
それは脳が退化してゆきはしないかな。
お笑いは脳を活性化するというが、、、
  
 
「Sonny Boy」の不満で多いのが、
 (ex「漂流教室」など、)想定してるフォーマットと違うので、
 感情が着いてゆかないというもの。 
それは感想ではあるが、批評ではない。
さっさと視聴止めて、フォーマットに即したの観ればいいのに。
そのレベルの評価が中心だと、アニメファン村向けの作品しか作れなくなっちゃう。
のではないかとフト恐れるのですが、
全世界配信というのは、風通しよく、こんな作品も可能になったのかと、嬉しい。
  
 
第11話の冒頭、ナレーションも説明セリフも無い。BGMが爽やかな鎮魂。
やはり、「不滅のあなたへ」の冒頭と比べてしまう。
別に、映像で説明したら偉い演出ってもんでもないけど、
 説明されないと分からない、説明さえされれば鵜呑みというのは、
マニュアル君製造機である、学校教育の弊害だと、どうしても思ってしまう。
大人は説明しないと利根川も言ってるのに。
政治は国民の民度というのと同じで、観客の質が表現の質も決める気がする。
もちろん多様であるべきなんだけれども、
マーケットが無ければ、こういうことも出来なかっただろう。
現状に対する不満や批判はあるよ。解脱してる訳ではない。 

 
 
ところで、第11話を最初に視聴して、分からなかったこと多し。
そりゃ、ああ、お話畳むんだな。
 ”2千光年の列車で悲しみを越えたなら”
は、ここで回収なのかな。
ストーリーの展開は分かります。
  
が、
解説役のラジダニ君の語りが、何の話かな?
何回か観て、考察しました。
考察は鑑賞としては、私は好きではないんですけど、
分かんないから仕方ない。
 
・11話の語りは、誰のことか?
 最初の”恋人の絵”の話も、次の”この世界の死”も校長のことかな。
 特に、”この世界の死”は、戦争君の話かと聞いてましたが、
 どうやら、校長かな。
 ホッシーぽい外観でしたが、若いころの校長でしょうね。
 もしかすると、ホッシーは校長のコピーかもしれない。
 
・本物が死んでたら戻れないの?
 オリジナルもコピーも死んでしまったヒロインは、
 生前、漂流先ではオリジナルの死後も帰還計画に参加しようとしてた。
 これが謎で、オリジナルの死後も戻れるのかどうか、
 ”まだ間に合う”とは、
  オリジナルの生存のことなのか、
  他の条件かは不明。
 一度観測されたことは、もう変化しない。はず。
 
・最初の場所(はての島)から離れるほど時間は速く進む。
 他の世界を光速で移動するということみたい。
 相対論を意識してるっぽい。
 あ、速い方が時間が遅いから逆か。
 静止の能力の瑞穂の近い方が遅いのかな。
 ま、それでも重力と時間の関係とかプッチ神父的だし、
 ラストは一巡した世界に戻るとかあるかも。
 あと、
 沈みゆく島を当初マザコン君が支えてたのは、第11話で伏線回収。
 
・遺物に成ってしまう理由は精神的な死か?
 静止した世界では、エントロピー増大しないのに、
 時間経過で能力遺物に成る理由は描かれないでしょうね。
 これまでの説明で、
  精神が死ぬと、状態変化が起こる。
 で納得してます。病は気から。
 
・何故エースだけ、公式のキャラ紹介が無いのか?
 上海ちゃんが居て、エースが居ない理由が分からない。
 
 
まあ、帰還の条件は最終回に提示されるでしょうから、
他の生徒が帰還しようとしない理由も明かされるでしょう。
 
 
 
そんなことより、今回のテーマは”死”。
私も、突然死んでしまった古い友人思い出しました。
 
創造を止めたら死、予定調和ばかりは死。
配信の時代になったお陰で、いろんな種類の可能性観れて良かったな。
映像も音楽も凄いクオリティだし。
ホントに癒されます。精神が安定します。
時おり、素敵なことが起こる。
 
思い出に囚われて動けないのは死。現実世界の可能性を生きないのは死。
アニメ論的なこと言ってますかね。
 
最終解脱も死。
この世に執着が何もなければ、創作意欲も無い。
現状への不満も無い。
 
   
ラス前は、究極のタンポポ派の話。置かれた場所で咲かないよ。
この作品自体が、置かれた場所で、咲くことを拒否してるよう。
惰性は死だもの。
 
アニメファンに喧嘩売ってる感じが大好きです。
どうやら風呂敷は畳むんだな。短い夏でした。

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