「呪術廻戦」はダメな教育機関を描いて、それ指摘する者は稀なるも、
日大の対応を予見するかの如く。
敢えて、無能組織を背景に描写したのなら、
芥見下々は優れた時代感覚の持ち主。だなぁ。
大学にとっての客である、親からの告発で悪事露見。
そういえば、
顧客は誰かと自らに問えと、ドラッカーは言ってた。
結果的に大正解だったウォン・カーファイと、
やや不安視せざるをえない京アニ。
どちらも、目と耳のご馳走なれど、、
顧客の選び方は対照的に見えてしまった。
・「恋する惑星」
恋愛モノは苦手で封切りで観てなかったのですが、
若い頃に視る方が正解でした。
とにかく、センスの塊。
熱狂を生むのも当然。
当時ミニシアターブームを牽引しました。
世界進出を最初の作品で成功させたのは、
優先すべきを優先して、客でない客を捨てたから。
戦略よりもセンスの賜物でしょうけど。
結果的に大正解でした。
構成はおかしい。
ストーリーのつながりも不親切。
これなら、
後半のトニー・レオン編だけで作っても良かったんじゃね?
金城武編が最初にあるなら、3、4話の連作短編形式のはず。
実際は後から3話目を一本の映画として独立させることに変更したため、
歪な前後編になっている。
どうやら、脚本に拘らず、即興性を重んじ、
撮影の段階で内容もフレキシブルに変更したらしい。
センスの赴くままに。
公開当時、否の感想も一定数あったという。
今と同じですね。”分からない” というヤツ。
ベタに説明すると、オシャレが台無しになるので、
ハリウッド映画みたいなことはやらない。
実際、つながりは曖昧でよくわからないのですよ。
缶詰の賞味期限くらいしか、明示的に説明しない。
でも、そんなことは大筋に影響ないと受け流して、
映像と音響に浸るのが正解な映画。
この後、世界は貧乏になって、
こういうオシャレにお金払う層が減って、
ミニシアター苦境の時代に突入。
せつない表情描いて、”せつない”と書く時代(byきたがわ翔)に。
分からないかどうかと、そこに満足があるかどうかは、
また別の問題で、
結果的に、分かりやすいストーリーで満足する客は切った。
客を絞った方が、熱狂は生みやすい。
これだけのセンスで、
もし今風に大衆向けなバランスとられたら、
残念過ぎて泣いてしまう。
今では絶滅危惧種なちょっと昔のオシャレを堪能しました。
個人的には今はもう無いであろう、
チョンキンマンションの風景が、ご馳走でした。
よく訪れたのは、もうちょっと後の時代でしたが、
まだWWIFIも自由でした。
たしかにインド系の人も多かったな。
インド屋でライスがなんでそんなに高いのか訊いたら、
長粒米をわざわざ取り寄せているとのこと、
こちとらタイから飛んで来たばかりで、
ああ東アジアに居るんだと実感したこと思い出しました。
設備は他の国より充実しててTVもあって、W杯のスペイン無双を観てた。
ただ寛げるカフェはなくて、スタバはいつもギュウギュウ。
安くのんびり過ごしたい身としては、つらい土地でした。
だから、恋人の会話がカフェでなく、フードスタンドなの。
ああ、香港だなぁ。
頭上を飛ぶ航空機の轟音とともに、
当時の風情に浸りました。
それにしても、
ウォン・カーファイはちょっと昔のハンサム顔好きだなあ。
対照的に女性の顔は美人過ぎない。
・「特別編 響け!ユーフォニアム〜アンサンブルコンテスト〜」
何の前提知識もなく観た。
たまたま駅前に用があった後の休憩で、観たい映画も見つからず、
宮崎駿以外の次世代のアニメ観てみよう程度。
あの事件のさなかからの続きものなのか。
それにしても、ここまでの品質とは。
絵も音も一切の手抜きがない。
ただ、
ここまで分かりやすく作らくてもと、
やりすぎじゃねえのかと、映画なんだし。
セリフで心情語らないと、今は成立しないのかなぁ。
という抵抗は脳に生じた。
そのおかげかどうか、
前提知識なくても、お話について行くのは脳の負荷無し。
爽やかな青春もので、
健全で美しい青春には、健全で美しい青春の良さがある。
楽器ごとの特徴や、演奏技術の上達についても、門外漢でも楽しめる。
村上ポンタが”ドラムでもブレスのタイミングが大事”って言ってたの思い出した。
ただねぇ。オーバースペックかと疑念が浮かぶ。
アニメファン向けで、興行収入2億程度だと、もったいない。
誰に一番この映画観て欲しいの?
主人公たちと等身大の女子校生じゃないのかなぁ。
分かりやすさは誰向けか微妙だけど、
キャラをアイドル的扱いにするのはオタクへのサービスでしょ。
この作品の顧客は誰なのか?
戦略が残念な気がするんだよな。
”アニメは子供向け”と宣言しながら、
年齢上のファンも熱狂させた巨匠達の適切さを思い知った。
京アニには、鈴木Pが居ない。
職人集団すぎる。
この内容でこの品質で、深夜アニメ然とし過ぎではないか。
もっと文科省やクラシック界隈に働きかけて、
青少年少女に訴求できなかったのかな。
推奨してもらうべきだし、
ありきたりな、アイドル化的な深夜アニメだと一般には判断されてしまう。
そして、エンドロールは、
制作者委員会の面々と、最後に原作者と出版社の版権。
これで、興行収入2億だと、いくら残るのだろう。
顧客の創造がマネジメントの仕事というけれど、
制作のスペシャリストのまま過ぎる。
あの放火事件すら、
この企業にもっと、顧客戦略があれば避けられたのかもしれないと、
思ってしまったね。
それでも再起は偉大なことなんだけどさ。
ドラッカー ~5つの質問~【第3回】われわれの顧客は誰か
この対象とするお客様を徹底的に考え、それを明らかにしないまま仕事を進めてしまえば、お客様と関係のないところで仕事を行ってしまうことになります。これが、頑張っているのに喜んでもらう人が増えていない、という構図です。
対象とするお客様をはっきりさせればさせるほど事業の成功確率が高まります。対象とするお客様をはっきりさせれば何をやるべきで、何をやるべきでないのか、何をどのように行うべきかが、それらがいやがおうにもが浮き彫りになるからです。
ここでいう成功はもちろん「売上」のことではありません。事業の成功とは、「喜ぶ人が増えること」です。
会社の外に目を向けざるを得ない工夫、お客様に関心を注がざるを得ない取り組み、商品やサービスを提供する側の目線から離れたところから、お客様のための事業を確立していきましょう。/blockquote>
オタクのためなら、アイドル化に寄せた方が正解だろうし、
ここまで誠実に作ったのなら、それに満足を見出す層に届けないと。
どう生きるか? 戦略が問われる。
偶然、ガリガリ君の回を観た。【テレビ】8/08(火)BSTBS 23時
X年後の関係者たち「赤城乳業編」
一大ブームを巻き起こした関係者が一夜限りの同窓会を開催。今回のテーマは、国民的アイス「ガリガリ君」を生み出した赤城乳業の商品開発の舞台裏を紹介。https://t.co/MMz04kkhjOhttps://t.co/FtLWiIEvDy pic.twitter.com/xeT8ff8EEn— JapanDocs (@jdocs) August 8, 2023
嫌われキャラだった“ガリガリ君”が、アイスの売り上げを3倍にできたワケ調べてみるとアイスは好きという声が多く、それならばまだ為すべきことはあると希望は持てた。そこから少しキャラクターの展開を広げるべく、キャラクタービジネス方面にも手を出すことになったんです。翌2005年は私自身、陸川さんのところにも相談に伺いましたし、大手のキャラクターライセンシーに何度も足を運んで、必死でビジネスモデルを学びました。
2006年に子会社を設立して、先ほどおっしゃられた単なる商品パッケージのマークではなく、キャラクターとしてのガリガリ君というのを意識するようになった形です。本業への成果としても、2004年時点で1億5000万本だった売り上げが、直近2013年には4億7500万本に…。
商品の品質にだけ、こだわっていたら今の成功はないだろうな。
女性に不評なキャラクターを再構築して、訴求が変わった。版権を守るアイス屋さんも日本には居る。
火事のモティーフの後、墓標に突入してくるペリカンの群れ。
「君たちはどう生きるか」が説くのは、
志よりも、鈴木Pの必要。
どう生きるかって、そういうことだなぁ。