洋楽のオルタナがホームグラウンドの永野は、実はサザン好き。
それをおくびにも出さず主題について語る動画↓を見つけた。
いや、マイナーが偉い訳じゃなくて、
坂元裕二的なベタがキツくて無理なもんは無理って、だけなんだよ。
宅配便の配達員に向かって、受け取った中身を解説する人が現実に居たらヤバい人。
オシャレをヤる気なら、それを正常なヒロインに描いちゃダメだよ。
万人受けを狙う分だけ、マイナスも引き受けねばならない。
尾田栄一郎は覚悟をキメて極北に到達した人。
ダサさは分かりやすさの代償。
無理にマイナーを持ち上げている訳じゃなく、その代償がツライ。
中途半端よりは、ベタで処理して正解というケースも多いのだけど、
代償を払う痛みに無自覚なのは、
センスが無い。
好きが高じて大量に鑑賞してるけど、目利きじゃない人って居るんだよ。
”不当にマイナーを持ち上げる”とは区別しようよ。
宇多丸師匠が「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は既に再評価されている。
と指摘するように、メジャーを貶めたい訳じゃない。
それと、
銀シャリ橋本が言うように、
ドメジャー過ぎると情報交換成立しないんだよな。既知なんだもの。
有村昆にオススメ映画を訊いて、「スター・ウォーズ」と答えられたら、
わざわざ薦められなくても。。
会話続ける気が失せる。どんだけいろんな映画観てようとも。
それに、
動画の質問者が、サザンを単なるドメジャーだと思ってるなら、造詣は浅い。
もしかしたら、ファンじゃないけど私の方が詳しい位かも。と疑ってしまう程。
サザンの何が好きか追加で訊いて、
「いとしのエリー」と返って、更に大した理由も無いなら、
会話の文脈に配慮しないというのとも、また違う。
この人の評価を聴くだけ時間の無駄かと、疑念が湧く。
沢田研二の「勝手にしやがれ」と、ピンクレディーの「渚のシンドバッド」が大ヒット。
阿久悠と都倉俊一コンビの全盛期にラテンをぶつける。
日本人のメンタリティから一番遠い。流行るのが不思議だよね。
サンバなんて真ウラじゃん。
それが、
メジャー処に強いパワーを持って現れ支持された。
と言語化は出来なくても、子供心にも新鮮だった。
永野は、歌謡曲のオルタナとして評価してるんだろうな。知らんけど。
「ザ・ベストテン」には、原田真二や八神純子とか、アーチスト畑の人も出てた。
カッコいい数曲ヒット出すのだけれど、いつか出演が途切れてしまう。
逆に、
能力高い人達がバラードやって万人受け出来れば、長続きするのだろう。
でもね、そっちは刺激的では無かったな。少年には普通に映った。
茅ヶ崎の海岸でなくても、無口な北国でも出来る。
今、当時を言語化すれば、魅力ってオンリーワンだと思う。
そんなこんなで、ファンじゃないけど、
長い活動期間において、いろんなことがあって、いろんなことやって、挙げ句。
メジャー受けするものがメジャーに評価されて、
もっと評価されてもいいのにというマイナーもある。
そんなバンドじゃないのかな。
なにより、
小林武史と桑田佳祐は分けて、それぞれの好きを語って欲しい。
好きなら尚更。
記憶が蘇りつつ、そんなモヤモヤ抱えた、
外出する用があって、次いでに観ようと決めました。
予習は懐かしいビデオクリップをyoutubeで探したのみ。
マーベラス!!
こんなオシャレが存在するのかと、当時衝撃を受けたものです。
「ベストヒットUSA」がドメジャーだった時代が一段落して後、
アメリカのでも、日本のでも、こういうのは消費出来ないと思っていた。
シネマートの小さなスクリーンで観ました!
”続”の方を観ました。
お話が粗くなった分、サービスは盛られているとのこと。
衣装のオシャレは他を当たってもらうとして、
映像とストーリーと、なにより音楽と。
軽妙洒脱は、日本のみならずハリウッドでも、無理だった。
今は尚更、敢えてダサく客に媚びる必要もあるので、より困難か。
アートっぽくても面白い、
「台風クラブ」とか「家族ゲーム」とか「タンポポ」とか、
日本でも探さなくても普通に観れたのだけど、
人間ドラマより、オシャレ全振りは無かったかな。
確かに、「ルパン三世」の元ネタ。とりわけ第1シーズン。
第2話を初めて再放送で見た時は衝撃受けたよ。
子供が子供向けじゃないマンガに。
セクシーで乾いたテイスト。勧善懲悪じゃないのかと。
炎に包まれ滝壺に落ちてゆくパイカルを見送り呆然とした。
なんて、クールなんだ。
70’sアニメと特撮への影響が強い、そりゃそうだと思う。
メカニックへのこだわりは、
ルパンだけじゃなく、ウルトラセブンだな。
オシャレな表現が、子供向けに流れたのは興味深い。
多分その方が、制約無く自由に表現許されたのだろう。
カメラワークがアニメ的という感想を読んで笑ってしまった。
ウォルト・ディズニーが手塚治虫のような演出と言うようなもの。
デ・パルマってこういうのヤりたかったのかもと、邪推したりもした。
宮崎駿への影響は当然として、実相寺昭雄も対抗心燃やしたと思う。
弟子筋の庵野秀明はまた別の発展遂げるけど、
午後ローに丁度いいチープさで、目眩くスペクタクルを魅せてくれる。
何よりも、
「ガンバの冒険」を思い出したよ。これも出崎作品だったのか。
スペクタクルでオシャレな映像に、
7人で作戦遂行。
原作はもっと人数多いらしいが、チーム戦では7人が限界。
キャラ描き分けて客の印象に残るには、バラバラの活躍でも9人まで。
原作の7に10を足すポン・ジュノは苦戦するだろうな。観ないけど。
役割分担したり、仲間割れしたり、
人間の脳に丁度いいテンポがある。
作戦ものはリズミカルに運ばないとダレるから、
音楽次第で、名作も生まれるし台無しにも出来る。
陰惨なネズミのお話なのだけれど、オシャレと海にはラテン。コントラストが眩しい。
イタリア映画の作戦のアイディアは、中国の古典っぽい。
動物の鳴き真似とか、
日本なら片岡孝夫が演じそうな軍師然とした教授。
(多分、「沈黙の艦隊」はモデルにしてる)
そこにヨーロッパ伝統のファム・ファタールをプラス。
で、陰影とか苦悩とか無縁の洒脱。
これがなかなか、
日本でもアメリカでも出来ない。ポップでオシャレは難しい。
60年代イタリア映画だから出来た。気もする。
明るくてちょっとエッチなイタリア式コメディが源流で、
音楽はジャズの大作曲家だったのか。
午後ローで、血気盛んにエッチを観た。
まあイタリア映画は音楽で保つ、金のシャチホコは守り神。
そこから、90’s渋谷系。
私が知った頃はもう田島貴男の居ない3人。映画のようなビジュアル。
非オシャレでイケてない系女子だった私ですが、渋谷系音楽を聴いている時は、任侠映画を見た後映画館を肩で風切って出ていく男性のように、渋谷系歌姫きどりのファッションでオシャレな友人たちと颯爽と青春を謳歌している、そんな気分になれた
本当にソレ。無いものを満たしてくれた。
小室哲哉からビーイング系のメジャーには全くハマれない。イカ天もそれほど。
TVブロスをコンビニで買って、早起きして「ウゴウゴ・ルーガ」を見る。
番組の終了が、私の中では渋谷系の終わり。
シュール君と野宮真貴が結婚したと知った。
解説は、この動画が素晴らしい。
大量生産大量消費は、どうも自分には窮屈で、
かといってオートクチュールってガラでもない。
小西康陽が言うように、丁度心地よい既製品を探してた。
そんな空気の終焉が、カウンターのカウンターで、
「はっぴーえんど」由来なのも興味深い。
吸収合併されていく中、
その後、土壌から生まれた新芽は、
シティポップへの傾倒とか、(松本隆だし)
クラブミュージックへ進化。(若干、細野晴臣?)
そういえば、その頃、
サザンは行き詰まっての休憩を経て、
佐野史郎と野際陽子が鮮烈な、メジャーの主題歌を発表。
リアルタイムでドラマを観た私は、”ああサザンは芸風変えた”と思ったが、
小林武史の登場だった。
これが前の流行の終わりの始まりで、
宇多田ヒカル(やMISIA)がトドメを刺す。avexも壊れる。
圧倒的な歌唱力に、
ブラック・ミュージックのテイスト。でもどこか日本人好みの醤油味。
(山下達郎は”R&B”というワードの濫用に怒っていた)
もともとのサウダージに、小林武史のひんやりとした空気感を、
あえて、avex系で優しい雨のような温度湿度で聴いてしまう。
サザンオールスターズのオリジンは、
誰が何と言おうとラテンだと思っている。神奈川県央で育った私は。
お調子者が北野武監督にたしなめられて、撤退することになるが、
「稲村ジェーン」は音楽映画に徹すれば良かったと言われる。
桑田佳祐
「とにかく湘南って、ラテンとハワイアンが好きなところでしてね。海へ行けば“サンオイル”って看板のとこでハワイアンが鳴っているもんだったし。
ビーチボーイズとかサーフィン・ホットロッドとか、あの頃の湘南の海の家じゃ、そんなあか抜けたもの、かかんないって。ラテンですよ、ラテン。」
湘南と言っても、葉山や逗子の上流家庭でなく、
茅ヶ崎だもの。
情熱とエロスのラテン歌謡で桑田節。
ファンなら、こういうの↑愛でるものだと思っている。
ワンアンドオンリーは今も変わらぬ現役で、
バラードをフェイバリットに挙げるなら、サザンでなくてもいいじゃん。
試しに、ブラジルを渋谷に混ぜると、
やっぱオシャレにされてしまう。オシャレ過ぎる。
後に、いつもの渋公で、渋谷系じゃないと叫ぶ。
映画を観たら、懐かしく、その影響について想いを馳せてしまった。
今観ても新鮮なのだから、当時のインパクトは絶大だったと思う。
イタリア発の洗練に、私も恩恵に浴したと知る。
ありがとうございました。
満たされない沢山を掻き分けて、ようやく満足に出会う。
そんな昔を思い出す作品でした。
でも渋谷でオシャレと言えば、
シネマライズでピーター・グリーナウェイを観ることだったりした。
絢爛豪華でちょっと上品で、しかもイギリスでゴメン。
小山薫堂の凄さを知るのも、↑これから。
2025.04.13現在
-2σの内側で、切り上げ始めたか。
去年8月の谷と9月の谷の間で上下を繰り返している。
月曜日は8月の谷の抵抗へのチャレンジと見ている。
日本時間だけで判断せず、
NYの終わりで上昇に向かうかどうか、イメージを修正したい。