ども、スコール激しいバンコクからお届けしております。いかがお過ごしでしょうか。
そろそろ移動の準備進めます。
10月は一時帰国する予定なんですが、うーんどうやって過ごそうか、現在模索中です。
何かアイデアあれば、連絡ください。sanpome.net@gmail.com
ところで、今日は時事ネタ。
異次元金融緩和政策の空回り
用語はわかりにくいですね。
マネタリーベースとマネーストックとか。
要は、
日銀供給したお金に比べると、世の中に流通してるお金が、さほど増えてない。
ということ。
世の中に流通してるお金が増えるということは、経済活動が活発だという意味。
沢山のお金を供給すれば、それだけ、経済活動が活性化すると目論んだが、
現実は、お金をジャブジャブにした割りには、それほど効果が出てない。
そういう統計結果が出ていると記事は指摘している。
円安になれば、エネルギー調達コストは上昇しますから、
電気代が上がり、製造コストが上がり、価格上昇が玉突き的に起こります。
こっちは、淀みない。
日本のアキレス腱である資源の問題を直撃してる。
モノの価格が上昇することをインフレという、数字上はデフレ脱却だ。
経済の活発さ度合いによって、価格に影響を与え、インフレやデフレを引き起こすけど、
あくまで、デフレもインフレも結果であって原因ではない。
あたかもデフレが犯人のように言ういう人が多い、
デフレを退治すればいいと言う。
これは、高熱であるから体調が悪いというようなもの。
例えば、インフルエンザに感染した結果として高熱なのである。
熱を下げる直接的な対処も必要ではあるが、
ウイルスを体内で殺さなければ、完治しない。
間違った処方箋を与えれば、悪化することもある。
当初より、アベノミクスの最初のチェックポイントは、半年後の貿易収支だと考えていた。
赤であるということは、
金額ベースでいうと、
エネルギー調達コスト上昇を上回るほど、効果は無かったということになる。
もちろん、まだ判断は早急かもしれない。
実体経済に波及効果が及ぶには、タイムラグがある。
これから、賃金上昇もあるかもしれない。
ワタクシ含め、反リフレ派は、
お金の供給を増やしたからといって、それで経済が活発になるという波及効果を信じていない。
波及効果が及ぶプロセスには様々な関門があり、
その関門には根深い問題が横たわってるように見えるから。
例えば、半沢直樹の件でも言ったけど、
バンカーとは言いがたい、あの体質では、銀行はリスクない融資しか出来まい。
儲からない鉄板融資と、国債買うくらいしか出来ない。
反リフレ派だからといって、予想が当たりそうで、嬉しい訳では全然ない。
やる以上は成功して欲しいと思っている。
円高でいい思いした人も居るが、苦境に立った業種もある。
だから、逆に振れることがあっても、それは五分五分だと思っている。
ただ言えることは、
円安を引き寄せることが出来るのなら、
インフレを引き寄せるだけなら、それは可能だということ。
そして、インフレを引き寄せることは、必ずしも経済の好転を意味しない。
デフレ脱却イコール景気回復ではないということ。
結論を出すにはまだ早い、
ただ、指標で判断するなら、インフレ率を見て、
デフレ脱却、経済好転という判断は危険である。
指標としては、
スタートから半年後の貿易収支は最初の目安だろう。
そして、
マネーストックとマネタリーベースの比率は、
どれだけ目論見どおりお金の供給を増やせたかの目安となる指標である。
金融政策では、間接的にしかお金の供給を増やせないのだから。
現在あの状態の東電はじめ地域電力会社が電力供給するのである、
ただでさえ、電気代は上がる、
そこに円安で原料の調達コスト上昇の追い打ち掛ける。
価格上昇を引き寄せるのは難しいことではない。
それを最終価格に転嫁できなければ、企業はブラック化するだけかもしれない。
お金がきちんと回らなければ、経済は好転しない。
結論はどうなるかまだ分からないし、
これを以ってアベノミクスを非難しようとも思わない。
それは、最初から想定されていたこと。
日本国民は、
エネルギー事情の悪化というリスクを取ってでも、
経済を好転させようという選択をしたのである。
最初から。
マスコミは当初からアベノミクスに批判的だったから別だけど、
支持した国民は手のひら返しはナシだ。
リスクテイクとはそういうことだ。
金貸しに最低限必要なビヘイビアは、リスクにフェアであること。
もう一歩踏み込めば、リスクに対して自然体であること。
一度の失敗にビビるような体質に、そもそも金貸しなんて出来ない。
決断とは、
「正しくないことを選択し、あとの努力で正しかったことにする」行為だという。
日本人は堂々とリスクテイクのしたのだから、
その選択を正しくするための政策を支持し、未来に向けて行動すればいいこと。
いいとこ取りは無い。作用と反作用は物理法則だから抗えない。
半沢直樹見てないけど、ポイントは痛快じゃなくて、
この国の金融はオワコンだって、ことだろう。
まあ、視聴率がいいからって、何も国民が登場人物の真似することはない。
とりあえず、アベノミクスを正しかったことにするには、
あんな体質じゃダメだってことは分かる。
こんなハイリスクな選択したんだもの、
変われなければ、滅んでもらうより無い、
適切なアポトーシスが作用しなければ、全体が死ぬだけだ。
ああ、
浮かれて利益の先食いで終わるかどうかの正念場が、
想像以上に速く来そうな気がして、
今日は真っ直ぐ書いてしまった。
真っ直ぐ書きたいテーマだったから。