読書と負担と受益。

ども、曇天のバンコクよりお送りしております。晴天より過ごしやすい。
そろそろ、10月の帰国の準備もしなければ。

ところで、最近は電子書籍を購入することを覚えてしまった。
これが良くない。麻薬のように買ってしまう。
しかも、電子書籍は、ペーパーより、速く読める。多分倍速くらい。

文字の大きさをある程度好みのサイズに出来るのと、
ページめくる動作がスムーズであること。

今まで2時間掛かってた分量が1時間で読めてしまう。
しかも、ガサばらない。
 
 
まったり暮らしていたら、一日3冊なら、月90冊読めてしまう。
一冊平均千円として、9万円!!ヤバイ。
ビール節約してもどうにもならんな。危険だ。

読む量セイブするか、
安く仕入れる方法考えるか、
そのための収入確保するか、

対策が必要だと思い始めた今日このごろ、皆様はいかがお過ごしでしょうか。三歩目です。

ところで、
ブラジルの次は東京に決まりましたね。
 
とりあえずは、おめでとうございます。でしょうか。
 
経済波及効果については、長期的なハコの維持も勘定にいれたら、良くわかりません。
とりあえず、公共投資するアテがあるだけでも、アベノミクス的には是とすべきでしょうか。

まあ、福島第一の収束が、国際的注目に晒されるようになったことだけでも、
歓迎すべきかな。

いつも言ってるように、
東電の責任だけ言ってる人達は、
政府が全面に出ると国民負担が顕在化することが嫌いなんだと、
ワタクシ断定してる。

外圧を利用して、政府を主体者として引っ張りだしただけでもね。
東電中心とした処理では限界と考えるワタクシは支持すべきですね。

ま、それはさておき、
公共投資ってのも、ある種の富の再分配機能だよね。

昨日も触れた件でもあるんだけど。

マルクス主義シンパな方で、
一億総中流社会は素晴らしいとコメントがあり、

ってことは、一億総中流社会って時代を経験してきたのだろう。
今はそんな時代じゃない。既に。

で、
所得格差には目ざとくて、世代間格差はスルーか?
で、負担するより受益ばかりなら、
これから社会の硬直化が勤労世代にマイナスの影響あってもお構いなしだ。

世代間格差に言及せず、受け取ることしか考えない高齢者を、
オレは厚顔無恥と断定してる。

閑話休題。
ジャンクフードばかり食ってると、たまにはまともなもの食べたくなる。
で、
格差と再分配についてまともなインプットをしたくなった。

貧富の差も、所得格差と資産格差に分け、
それ以外の格差もキチンと分類し、
地域格差、世代間格差、国際間格差、業種間(サラリーマン、自営、農業)格差、
それぞれの問題と、格差是正の対策について語る。

是正の為の再分配についても、
機会の公平と結果の平等の違いを前提にして、是正されるべき格差とは、
と考察を深める。
そして、著者はあるべき姿の提言を。

ひと通り、網羅するには、いい本。
個人的に面白かったのは、

所得格差より資産格差が大きいこと、しかし相続税の強化の弊害にも言及。
死んで使い切れなかった分は消費税同様に一定の税率でと提言。

埼玉、千葉より北陸の方が暮らしやすい、
これはデータでもそうらしい。ワタクシの実感とも一致する。
なので、今の地方交付金は歪んでる。

世代間格差については、
年金はじめ社会保障に当然言及するが、
平均寿命より長生きしてしまったリスクに対してのみ補助すべきという、
発想は新鮮であった。

格差と再分配の話しになると、
個人的な感情と勘定ばかり先行する情報ばかりで、総合的かつ分析的なの少ない、
浄化装置のように読んでしまった。
 
 
ああところで、格差といえば、
年収格差別ピラミッド
という番組がとてもおもしろかった。井手名人、歳取ったなぁ。

東大卒で、様々な年収の人が並ぶ。

東大だからというより、
社会に出るときどう程度のスタートラインで、かつ選択の自由度が高い人を並べて、
様々な価値観で、様々な生き方を選択できるってことかな。
これだけ、多様な生き方できる社会は、良い社会だよ。

年収高い人が上に座って、トップはご存知、金森重樹さん。
ま、通販大家さんで、買うのは自己責任として、
一番キャラ立ってたし、内容も男前だった。
まあ、そりゃ敵も多いだろうけど、敵のすごさもどんどんスケールアップしてんだね。

リスクの許容量にリターンが比例してるっての、半沢直樹より痛快だと思うよ。
40後半で自称役者のニートな人、親の別宅に住んで家賃ゼロ。
自分の優位点を友達とか言って、
金森さんに、「ママゴト遊びの友達は要らない、一緒にリスク取れるのが友達」
って言われてたのは、半沢直樹より、オレは痛快だったよ。

40後半ニートは、緊張とお気楽の差を訴えるのが適切だったのに。
その歳で、容姿端麗でもなく、道楽で劇団やってんだもん。
飲みに行くのも、SNSで居場所バレるのも危険だっていう金森さんとは、
生きてる緊張感が違う。

死ぬまで、ニートで不安なく道楽して暮らせるなら、
その方が本当は長者なんだけどね。
 
 
まあ、どんなリスクを取って、何を諦めるか、
多様な生き方ができる時代って、いい時代だよ。

ああ、次いでに書いちゃおう、半沢直樹。
こないだ書いたように、10分ももたずに挫折した。

誰か言ってた気がするが、銀行ってビジネスモデル古すぎんじゃね。
資金調達の方法、他にないのかな?
あんな硬直した組織で、今の金融の荒波に対応できんのか?

国債買うだけで、カネが廻らないってアベノミクスの欠点と、なんか関係あんじゃね。
とは、オレもフト思った。

で、

やはり、精神安定剤が必要と思って、読んだ。

他の産業と同じく、資金調達の方法は多様化してる。
相対的に、金貸しビジネスはコモディティ化する。家電みたいに。
そうなると、リスクの少ない融資は儲からない。儲かる貸付はそれなりにリスキー。
しかし銀行は伝統的に、リスクマネージメントが得意でない。
貸せるか潰れるかの二元論で判断してる。

何割か貸し倒れの損失が出ても、全体では利益プラスって、
そういうポートフォリオ組むような、ノウハウは持ってない。

で、銀行、金融商品紹介の手数料ビジネスに移行し、
もともと手数料ビジネス主体の証券会社は更に悲惨。

ソレ以外の試みもあったんだけど、成功した試しがない。と書いてある。
東京スターのノンリコとか、どうなったんだけ。

昔は、属性良いサラリーマンなら札幌RC1億のフルローンはSMBCでどんどん出た。
でも、バブル誘発するって、金融庁の指導受けた。
 
中小企業にチャレンジングな融資といえば、
石原前都知事の銀行の乱脈融資が記憶に残ってる。
 

とにかく、
バンカーとしての貸付が出来なくなった以上、社会的存在では既にない。
まるで、みのもんた注意出来ないマスコミのように。

無駄にプライドだけは高い存在についになってしまった。

まあ、バブル崩壊とサブプライム破綻なんかも丁寧に解説してんだけど。
なんで、銀行がオワコンなのか、
金貸しの才覚あれば、個人ファンドやるでしょ。
って、説明は明確だ。

仕組み自体が理不尽で、
半沢直樹って誰も幸せにしない日本システムに見えるのも、
オレが拒否反応起こしてしまう理由って、よくわかった。

まあ、半沢直樹見るのと同じくらいの学習効果は一冊であったと思うよ。

お金すら、コモディティ化してくんだから、
生活維持の仕組みの所有と、
必要なときに、低い敷居で、調達できる状態にあること、
 
お金稼ぐことより、そっちが大事だな。

で、理不尽な格差からの逆転考えるに良さそうな本も読んだ。

すべてがコモディティ化してく世界で、自分のバランスシートをチェックしてきましょうと説く。
何が資産で、何が負債?
資産の価値や意味が、経済の成熟度合いで、違うことは勘定に入れて、
ゲームのルールを良く知って、勝てるゲームを作りましょう。

ああ、半沢直樹の拒否反応強すぎだね。言ってることが真逆だ。
大衆芸能は過去への郷愁だから、この本は、未来への備えだし。

あ、それと、この本、最後は社会の方によってって、
ベーシック・インカムと相続税100%の世界を紹介してるね。
まあ、家族は崩壊してくから、
個人と社会の関係性だけに分配機能は帰結してくだろう。最終的には。
 
 
今日もまったり過ごしたので、読んだ本ご紹介でした。
それぞれ、得るものあって良かったな。
 
 



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