ども、今日は小雨交じりのカオサンです。
この方が涼しくて楽です。
うーん、何よりもまず、基本的なゲームルールの理解が第一で、
基礎の無い無知はどうしようもない、
怠惰と嫉妬と自己正当化に落ちてくね。
昨日も書いたけど、半沢直樹が痛快だと思うのはあんまり健全じゃない。
実は、あの川島さんのブログ記事を興味深く読んだ。
要するに、
最小のリスク、最小の労力で、欲する成果を手に入れる。
それはそれで、賢いことだと思う。
また、ここまで満ち足りた社会では当然の反応とも思う。
たた、ゲームのルールは承知しおこうよ。
楽して、いい事だけなんて無い。
何かを手に入れて、その代償に何かを諦めるだけだ。
怠惰で日常に流されてるだけの人と、
結果出してる人が同じな訳ないからね。
マルクス主義者の三木谷氏へのイチャモン
まあ、記事の内容はもういい。
経済を専門にする以上、マルクス主義者であれ、
資本主義の基本は承知しておくべきだし、
資本主義の繁栄のおかげで、
こういう人が養われている矛盾にも目を向けるべきだ。
ただ、
（オーナー）起業家の利益とは何か、
（雇われ）経営者の報酬とは何か、
その理解は、
資本主義社会を生きてる以上、誰でも承知しておくべきこと。
無知は罪だとつくづく思うよ。自分自身に対して。
起業家は、創業者利益という形で、リターンを得るもの。
役員報酬（給与）で財をなす訳じゃない。
IPOの際の保有自社株や、事業売却の報酬により利益確定するのも。
一方、CEOの役員報酬は、
その業績に応じて、株主が承認すればいいこと。
サラリーマンの発想しか出来ない人がちょっと多すぎるんじゃないかな。
自分の現実がサラリーマンだからって、
全ての現実がEクアドラントのルールな訳ないじゃん。
井の中の蛙にも程がある。
川島さんの記事読んで思い出したのは、
楽天のサービスが良い悪いと、報酬の多寡を結びつけてる、人が意外と多いから。
多分、消費者の経験しか無いんだろう。
イノベーティブであることは賞賛されるべきことだが、
そのリターンとして役員報酬って訳じゃない。
アイデアが革新的なだけで消えて行った起業なんて多数。
販路、アイデア、マネジメントどれもクリアできて、
生き延び、かつ会社を成長させた結果に対して、創業者利益が始めて訪れる。
まあ、資産って発想はBS的でそもそも報酬（給与）しか頭にない人達には、
無縁の概念なんだが、今日はそれは置いておいて。
そのサービスが価格に見合うかを決める権利は消費者にある。
そのCEOが報酬に値する働きかどうか決める権利は株主にある。
現実にはそう単純じゃないが、それが原則。基本ルール。
で、CEOの報酬って話しだと、
創業者が兼任してる場合と、
プロの雇われ社長と、
サラリーマンの延長で出世したケースで、
事情が全く違うと思うよ。
創業者が兼任の場合、あまり報酬は要求しないのは普通だろう。
ちっちゃな会社だと役員報酬という名の内部留保ってことも多いし。
まあ、好きにすればいいと思うよ。他のステークホルダと調整つけば。
で、プロの社長の場合、
カルロス・ゴーンさんとか、
こないだ会長に退いたマックの原田泳幸さん、
くらいしか浮かばないけど、日本じゃ希少かな。
サッカーの監督みたいな仕事。
こういう人は業績次第なんだから、
サラリーマン社長と同列に扱っちゃいけないでしょ。
ダメな人を代理人にしたら、株券がカミになるだけだから。
オーナーもパフォーマンスと価格にはシビアにならざるを得ないし。
まあ、マックの場合も解任の方がプロらしいと思うが。
で、サラリーマン社長の場合は、
うーん、アメリカと比べて安いからってのは、実情にそぐわないような。
で、三木谷さんの主張は、
「もうちょっと経営者プロ化して、大胆な決断もできるようにしましょう。」
ってとこに本意があるじゃないかな。
報酬良くて保障の少ない環境じゃないとプロな人材は育たないだろう。
全体のトーンは、成果に応じた報酬と流動化の促進。
まあ、成長戦略なんだから、ある意味当然だよね。
昨日も日本代表の試合やってたけど、
みんな口を揃えて、レベルアップするには、
海外の厳しい環境に身を置くべき、
アウェーで強い相手と対戦すべき、
って言う。
で、日本の成長戦略って話しになると、
なんか、途端にトーンが変わる。
成長なければ死なんて、過酷な世界はいやだっていうのはアリ。
世界の変化に、喜んで乗り遅れればいい。
でも、それなら、
ダウンサイズしながら、健全な財務諸表にするしかないじゃん。
そういう方向の幸せもあると思ってる。
だけど、ルールに対する無知は、高くつくと思うよ。
いつでも、無知は罪、自分自身に対する。
