ども、カオサンの夕暮れ時は意外と涼しい。
昨日は、
を読んだ。正確には、古本屋でパラパラ立ち読み。
その程度でも、あらすじは分かる。速読力はある。
ま、基本的な主張は極めて普通、そりゃそうだなって、こと。
ネトウヨに言及して、愛国心じゃなく、自己肯定が欲しいだけって、
確かにね。TPPで質問したら、答えてくんないんだもん。
中でも一番同感するのは、
日本では、原発でもTPPでも、
大事なことなのにマトモな議論が出来ないってこと。
これ、放射能よりも、カントリーリスクだと思うんだけど。
LCCの件でも、またちょっと書いたけど、
全体のバランスが歪んでるのに、
かと言って、本質に迫るような深さは無い。
日本の報道って、
ほとんどが表面的な印象操作みたいに見える。
これはオレの偏見だろうか?
またか、と思われちゃうけど、山本太郎のこと書くよ。
もうちょっと、マシな議論してくれよ。といつも思うのだが、
何故、マシな議論が出来ないのか?
という質問は考えるに値すると、フト気づいた。
反原発派に問いかけると判で押したように同一な特徴がある。
危険性の指摘に終始し、そこから先はノープランだということ。
彼らが本気で事態の収束を考える存在ではないと、
オレはもう断定している。
そうでなければ、辻褄が合わない。人はそういう意味で非合理な存在ではない。
辞任の是非はどうでもいい。
国会議員が、真剣に子供の被曝を案じるなら、
避難地域の拡大や、疎開費用の捻出など、立法を目指したことでしょう。
なせ、危険性の指摘のみに常に終始するのか?
ここまで手段と目的が一致しないのは何故?
問題は、天皇陛下の政治利用ではなく、原発事故の利用。
もうそろそろ、
彼ら(彼とは言わない)が事態の収束に寄与する存在なのか、検証すべき時期。
具体的提言に乏しく、常に扇情的である真意を、疑うには充分。
情報リテラシーという単語が頭に浮かぶ。
なるほどと思ったので、引用する。
情報リテラシーについて
http://blog.tatsuru.com/2011/09/16_1350.php
もうちょっと、平易な言葉で分かりやすく書きゃいいのに。
お前が言うな、と言われてしまうが、
内容を分解しないと、何言ってんのか、分かりにくい。
1.日本のこれまでと現在の状況説明
日本は情報の質も昔は均質だったけど、インターネット発展、マスコミの劣化。
全国民が同じような情報、興味、意見の時代は終わった。
それはそれで、リスキー。
2.その結果、情報格差、階層化の発生
質の良いものには、質のよいものが集まる、その逆もしかり。
陰謀論がいい例。「自分しか知らない情報がある」という快感に捕まる人もいる。
一面的な情報しか信じない「真の情報難民」も出現する。
3.バイアスにハマる可能性は誰も同じ
主観的に情報を選択している。
人間個人には、限界がある。誰でも。
4.情報リテラシーとは、「精度の高い情報と、そうでない情報を見分ける力」のことではない。
その情報がどのような背景で発信されたか、も含めて情報である。
情報の構造まで承知するのは、リテラシーの第一歩。
「おのれの知についての知」は前提。
5.「おのれの知についての知」は一人ではできない。
(SNS的なものかどうか分かんないけど)情報を吟味できる「公共の場」が必要。
6.ただし、場があるだけじゃだめ。
「自分に同調する人間がたくさんいることを確認するため」なのか、
「自分の情報の不正確さや欠落について吟味を請うため」なのか、
質の良い情報を形成できる場に属してるかどうか。
まだ、分かりにくいかな。
オレにはこのくらいが精一杯だ。池上彰のような能力は無い。
今回日本で、
一面的な情報提供の歪みと、受け手の劣化は、すげえ感じた。以前にも増して。
スタンダートライフを紹介するのに、今更、日本の財政危機を叫ぶ必要あんの?
情報そのものの質でなく、背景も含めて情報。
っていう「知についての知」って話までは、前提としたい。
でも、次の、情報を吟味できる公共の場。
そんな場って、フェイスブックとかじゃ、まず無理だよね。
現在のツールって、
「自分に同調する人間がたくさんいることを確認するため」の装置。
Like(いいね)ってそういうこと。
昔の2ch、昔のMixiに比べても劣化してる。
匿名かどうかの問題じゃないと思う。
で、いつも敢えて、喧嘩売り気味にヤルんだけどさ。
「議論」が出来ないんだよなぁ。
現状、子供の被曝が深刻だというなら、それはそれでいいよ。
だったら、せめて、話題の中心が、
避難地域の適正な範囲の認定とか、疎開費用の捻出方法とか、
そういう話になんないのかな。
政治がだらしないって、すぐ言うけど、有権者の民度以上の政治は無いよ。
「知についての知」というレベルでの情報格差はもう既に存在する。
それが山本太郎氏が私に改めて突きつけた現実である。
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