ストーリーと無謀。栗城史多=西野亮廣「カルトブランディング」結果論な敗因分析「夢と金」

「プペル2」が337スクリーン公開と知って驚いた。
 そりゃガラガラになるやろ! 
無謀すぎる。
羊蹄山の7合目も無理なのに、エベレスト登頂とは、命を捨てに逝くようなもの
登山家の栗城史多を思い出してしまった。

彼は夢は叶うと、挑戦のストーリーを語った。
そして、
熱狂的なファンを獲得した手前、引くに引けない。
夢は、具体的かつ実力に見合わない無謀な目標に換わった。

最期は、他の選択肢は無かったのかも知れない。
 
 
アマプラでトライしましたが、私には無理でした。  

セリフも不自然でキツイのですが、それは耐えました。
ですが、
 子供が日常的に危険な仕事に従事している境遇より、
 ハロウィンに遊ぶ友達が居るかどうかを重視する。
親や大人たちの精神構造が無理。
その異常を放置して、”優しい世界”を描こうとする作り手が無理です。
絵本としても有害じゃないかな。
 
そこで「プペル2」原作↓を聞き、

先の展開見越した不自然なセリフや、
子供の不幸な境遇を記号のように使う、作り手の冷徹さは、
相変わらず気になりますが、最後まで保ちました。
短くて、展開早く幸いしました。
  
絵本というジャンルに、
純愛というテーマが相応しいかは分かりませんが、
途中で断念するほど苦痛ではありませんでした。
 
  
長編映画の脚本担うには、単純に実力不足と断定します。
芸人が絵本作家に成って悪いとも思いませんし、
商業レベルで認められる絵で評価されるのは、偉大な事だと思っています。
 
アニメを業者に発注するのと同様、脚本も専門家雇うべきでしょうね。
どうしても自分が書きたいなら、
何年も掛かると思いますが、体系的に学ばないと。
我流でどれだけ努力しても、商業レベルに達しないです。
 
これで337スクリーンは、、
メディアが持ち上げる3.5流登山家が世界最高峰に挑むが如く。
ちょっと、無謀じゃないですか。
  
 
私は、アンチではありません。
 ”西野おもんない”と言ってた芸人(自称含む)より、
 遥かに面白い芸人さんだと評価してます。
 同時に、
 常に最新のビジネスモデルに挑戦する姿にも、
 (法的にセーフな前提で)敬服します。
単に、
商業レベルの脚本ではないと、偏見無く評価するのみです。
自分の創造した世界も人物も、全て思い通りになると思ってる毒親みたい。
それが無理なだけ。
 
 
それはさておき、
スティーブ・ジョブズのアップルのような、
熱狂的ファンに支えられるカリスマのビジネス手法は、
信者ビジネスとか、カルトマーケティングとか呼ばれます。
「プペル」断念後、復習しました。
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実力とか、品質とか、一旦置いて、
ビジネスモデルやマーケティングに焦点を当てます。

ブランドやビジネスの世界においては、金銭や労働力が搾取の対象となる。
価値基準は人それぞれなので、搾取の厳密な線引きは難しい。  
しかしながら、
オンラインサロンは内容や金額によっては、搾取の可能性がある。
また、カルトブランドは業界やカテゴリーを支配していることが求められるため、
一般的なオンラインサロンの規模では、そもそもこれに該当しない可能性が高い。

著者は、洗脳による搾取は悪、というスタンスをとる前提。
カルトなビジネスにとって大事なのは、敵、カリスマ、愛。らしい。

情熱を持って「違い」を突き詰めることで、業界における「異端児」となる。
この場合の異端児は、ポジティブな意味に捉えていい。なぜか。
カルトブランドの信者は、「自分らしくありたい」と思う。この思いを掘り下げると、
「 他人 と違っていたい」ということになる。ブランドが業界において異端児扱いされていればいるほど、
「このブランドと関わりのある自分は他人と違うのだ」と感じる。
 -中略-
カルトブランドの存在理由、つまりイデオロギーに共感して信者となった場合、
ブランドの共通の目的を追い求めることとなり、
その過程で信者は幸福を感じることができるからである。

選民に成りたい。選民に成るには世間が敵でないと。
 (松本人志が布教した芸人選民思想が、
  同族嫌悪的にキンコン西野に向かったと見てる)

敵を設定することで、ブランドは戦う姿勢を顧客に示すことができる。
顧客はいつしかブランドに自分を重ね合わせ、応援する。
その戦いに部分的に勝利する、もしくは勝利へと近づいた時、
顧客のエンゲージメントは一気に高まる。

キンコン西野は、いつも誰よりも率先して行動している。

リーダーシップは、「世の中を変えたい」という思い、
つまりブランドのイデオロギーや存在理由と密接に関わっている。
信念に基づいて行動する人に、誰かがついてくるとする。
すると、組織もしくはコミュニティーが生まれていく。
そこでリーダーシップが発揮される。
 -中略-
信者らは、ブランドが示す行動を真似るようになる。
それにより、ブランドの文化がより強固なものとなり、
ブランドの信者もさらに増えていく。

プペル券の売り捌き方には、愛が感じられず搾取に見えて、
絵本の映画化あたりから、ファンの離反を生んだかな。
コミュニティへの還流が、搾取に変質したか。

押しつけがましいブランディングやマーケティングは、愛ではない。
そこに思いやりが存在しないからだ。
相手の立場やマインドを理解した上で、
自分たちの世界観を伝えていくことが求められる。

映画製作はおカネ掛かるし、吉本の後ろ盾失っては余計に。
ディズニー目指すなら、
 ブロードウェイ進出より、
 川西市にアミューズメントパークが、
優先だったと思う。

カルトブランドは「ギバー」、つまり与える人であり続ける必要がある。
何を与えるのかはブランドによって異なるであろう。
体験かもしれないし、居心地のいいコミュニティーかもしれない。

そして、信者を育て増やす為には物語が必須。パッションとは受難。

顧客のエンゲージメントを高めるためには、ストーリーが必須だ。
やみくもに組み立てていくのではなく、
ブランドの存在理由を伝えるためのストーリーとすべきである。
目的意識を持って取り組もう。

栗城史多を続ける為には、エベレストに挑み続けるより道は無く、
西野亮廣の場合、
 何を以てディズニーと成ったのか、
 勝利条件が不明瞭で迷走と見ている。
クリエータでなく、
プロデューサーや事業者としての成功を善しとするなら、
執筆から手を引いても充分可能。
 
 
それから、
本人の著作も読み直して、敗因分析。
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前半は、機能=価格というモデルを脱し、
応援料をファンから受け取るというモデルの話。
が、
それでは、コミュニティメンバー数に対して、
337スクリーン公開は無謀。
ドブ板同時視聴でどうにかなる規模じゃない。
一般の特にファミリー層に覽てもらわないと無理。
中でも辛かったのは、
 コロナ禍でピンチの美容院が、
 コミュニティで回数券をメンバーに購入してもらった例。
その売上で急場をしのぐことは出来たが、
来店は無かったという。着席率は0%。
(ムビチケ分は上映終了後、興収に加算されるらしい)
せめて、
「閃光のハサウェイ」のようなファンムービーなら。。

 AIもドローンも登場しない、人間が操縦する近未来の戦争と、
 民族も宗教も無い、想像の世界のテロリズムを描く。
その荒唐無稽さに、私はついてゆけないが、ファンを掴んで離さない。

 
後半は、NFTの話。
なんとかトークン的な、連想もしてしまう。

NFTは主に投機資産として利用されているが、
ブロックチェーンのトランザクションの検証に伴う電力消費とカーボンフットプリントへの懸念[5]、
および美術品詐欺などの悪徳商法に頻繁に利用されていることから批判されており[6] [7]、
一部には「NFT市場の構造はポンジ・スキーム[8]やネズミ講・マルチ商法[9]と類似しており、
人為的に価格が吊り上げられている」と指摘する声もある[10] [11]。
価格操作等の目的で「NFTを所有すればアート自体を所有できる」
「NFTにすることでアートの複製防止ができる」などと言った
ありもしない機能が吹聴されるなど社会問題になっている[12] [13]。
2023年には大きく価値が暴落し、
投資家が所有していたNFTの95 %が価値を喪失したとするレポートもある[14]。

ここで大コケした方が、
 ”捕まってないだけの” 
と枕詞が付いてくれると思ってしまった。
コミュニティへの還元は、特に語られてはいない。
 
気になる点は、
何を以て夢の達成とするかの、勝利条件が分からない事以外にも有り、
一般に不評なプロダクツでのカルトビジネスは、規模は大きくならないだろう。
(規模は限定的でも、コミュニティの幸福度が高いケースはありえる)
大きくなったら、それは投機的な何か。
ちょっと危険な信用創造を伴ってしまうのではないか?
 
ここで失敗しておいて良かった。と私は思う。
何だかホッとしました。
  
 
 

ゆめっちは、
 歌手志望だったらしい。
 恋愛依存症ぎみで、搾取もされたらしい。
 
 
 
2026.04.04現在
 週明けは、20MA抜けるか、跳ね返されるか。
 戦局次第ですが、交渉は水面下ですから、
 ニュース額面通り受け取っても無意味と見てます。
 大きく振れるようなら、つなぎを打ちたい。

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