お盆映画「ブンミおじさんの森」懐かしきメコン流域に( ˘ω˘)スヤァ 華僑の坊ちゃん圧倒的才能


リバイバル上映のチャンスは何度か、しかし縁無く逃して、
まさに、お盆に最適と、
早稲田松竹の最終上映回に滑り込む。


35mm版とは、映画館で観る甲斐が有ると言うもの。
期待高まりつつ、世間の評を確認。
 
絶賛か、それ以外に別れ、なるほど。
”寝ちゃった”、”わかりません”と感想も並ぶ。正直で素晴らしい。
それ以外のそれ以外は、
 物語的消費が不可なのは映画紹介から、即分かる事で、
 いいかげん、
 自己認知かリテラシーかの不在は、参考にならない。
 (ワカメ消化出来るのは日本人など一部で、
  逆に生牛乳は、お腹下してしまう。
  己を知って、私は食材は選ぶ)
 
ただし、
カンヌ金メダルも、
オリエンタリズム贔屓で高下駄の可能性は否定出来ない。
 
そこで、もう少しレビューを探す。 
 
 ・プアナ村の悲劇、共産ゲリラ虐殺もモチーフ
 ・ウィーラセタクン監督は華僑系、両親は医者
 ・不敬罪絡みの検閲に不満の様子
 ・イサーンでも、更にラオスに近い地域らしい
 ・幼年期の思い出と遠野物語的輪廻を描いた書籍から
 ・ピー(精霊信仰)と森、タイ仏教
     
と、予備知識を得る。
ただし、
日本の常識的な解釈は、なんだか距離を感じてしまった。
まあ、それは自分が観れば良し。
 
そういえば、 
タイのピー、憑きもの話は、
私は西原理恵子の漫画で知った。
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土着の文化は、現代まで残る。
  
アニミズム、森と精霊、自然信仰は、
もともと人工的な宗教が普及する以前に、洋の東西を問わず生まれるので、
西洋人にも、そこそこ馴染み易く、
かつ、
メコン流域のスローライフが、刺さったのかもしれない。
  
  
プアナ村の共産ゲリラの件だけ、若干予習しておいて、(後述) 
台風後の晴れ間、だいぶ早めに電車に乗る、
 
高田馬場で散髪して、サムギョプサルを食す。
 
 
あ、 
カオサンに宿を取った頃は、

タイ飯にも日本料理にも飽きたら、韓国の店に通った。
バンコクでも、韓国料理はコスパも良くて、
何処でも外すことは無かったな。

たまの散髪も、大抵はカオサンだった。

 
まだ時間を持て余し、焼き鳥屋に入った。

タイでもラオスでも、焼き鳥にカオニャオ(もち米)はセットで、
もち米ばかり食べていて、ターケークでは便秘してしまった。
それから意図的に、麺中心に改めた。
多分、普段フーティウと呼んでいたのが、クイッティアオだと思う。

 
潜在意識が働いたのかもしれない。
 
 《 開演 》
 
※ネタバレ気にする内容でもなく、気にしません、 
  
 
 
ただ才能に敬服するよりありません。
凡人なら、猿の着ぐるみは安い特撮に成る処ですら、
あれだけの情感を湛えるのだから。
カンヌ金メダルのお陰で、日本公開に至ったのなら、
ティム・バートンの目利きにコップンカップ。
 
 
エンドロール眺めながら、
勝手に思い出に浸ってしまった。
そういえば、
トッケイがよく鳴いていました。虫の声だけでなく。
   
まずは、
メコンに沈む夕日を眺めながら、
ビアラオ飲んでサバイだった人には、一旦お奨め。 
(チャオプラヤでシンハーも可)
 ビザ切れそうになると当時、バスで大橋を渡りました。

  
今回、私の鑑賞体験は、 
標準的な日本人の感覚から、大きく離れてしまったか、、
ちょっと「シン・ウルトラマン」に似て、 
記憶を反芻しながら、スクリーンを眺めてしまいました。
 

私が覚えてて分かるのは、
300(サムロイ)バーツくらいで現金なものなので、
口幅ったい物言いで恐縮ですが、
気になってしまった。
 ”日常と非日常が” とか、
小難しいレビューは、も一つピンと来ない。
 
恐らく、
タイ人にとって、ピーは身近な筈で、
カオサン付近にも祠在ったかと、

霊の存在は、すんなり受け入れていると思われ。
解釈いちいち要らない。感じろ。
 
因みに、
 お寺で、ご先祖供養は日常的でも、
 タイにも、お盆は有るには有るらしいですが、
 南部のお祭りで、
 一般的ではないらしい。

  
 
ストーリーは、
ゆっくり流れ、起承転結あるには有る。
 タイとラオとの関係、
 遠野物語なエピソードと、
 監督の政治的視点など、挟みながら、
余命わずか、おじさんの終活前後が静かに語られる。
 (青年が一時的に出家する習慣がタイにあり、
  身内の葬式には出席は可能。
  との設定と思われる、そこは把握出来なかった)
 
そこで観客は、
おのおの養分摂取して、評価は別れます。
 
私は、
とりあえず、まったり。

ただ浸ってしまった。
   
 
映像や音響の卓越したセンスを、いろいろ語る気にも成らず、
思い出すまま。
 1.メコン流域のおもいで
 2.監督の生い立ち 食卓シーンに批判もあり
 3.王様の徳と法治 交通麻痺したカオサンの日々 
 4.毛沢東思想シンパシイと独裁 争いの無い世界
 
語ります。
 
  
 
1.メコン流域のおもいで
 冒頭、
 水牛と田園を見て、河の近くと知れた、
 解釈も無しにセットアップだと見てしまった。
 牛がグズるのも、ただ見慣れた光景と。
 問題は、私の地理感覚がズレて、
 ラオス・カンボジア国境当たりを思い浮かべてしまった。

 大雨で河が増水すると、ナマズが釣れるのはチェンマイの思い出で、


  ああ蜂蜜もチェンマイ。思い出は両替だけだけど。
 と、
 やはり地理が合わず、脳内の修正が必要となり、
 まあ、
 ラオス人の出稼ぎが描かれれば、
 バンコクより東北の国境沿いだと方角が一致。

  ホーチミンの家に興味無く、
  泊まりもせずにバンコクに戻った。
  
 幽体離脱的なエンディングは恐らく、
 ラオス由来でイサーンに広まったバーシー的な何かと思われ、

  私もバンコクの僧侶から手首に巻いて貰ったことがある。
  
 もろもろ意味を解釈する気も沸かず、ただ思い出していた。
 解説は出来ないな。
 
 
 
2.監督の生い立ち 食卓シーンに批判もあり
 テーブルにイス、皿の中身は映さず。
 確かに。
 鑑賞中は、あのクソ辛い料理出てくるのかと思いきや、、

 お話が、淡々と進むばかり。
 地元の人じゃないもんな。解像度がやや落ちるのは、やむなし。
  
 アイデンティティをどう捉えるか、
 精霊信仰はタイで一般的な事だから、
 そこまで目くじり立てる事とは思えなかったが、
 監督の生い立ちを考えるキッカケにはなった。
  
 不敬罪で検閲受ける遠因かもしれない。
  
 王様やお坊さまに対する敬意は、
 華僑系のインテリとなれば、
 一般的タイ人より軽いかもしれない。
 
 精霊信仰も距離あってこそ、
 書籍からインスパイアされ描けるのかもしれない。
 
 信念が有って、政治的主張をしているようには、
 一切見受けられないので、
 純粋に不敬罪で取り締まられてる可能性高いと見た。
 
 
 
3.王様の徳と法治 交通麻痺したカオサンの日々  
 本作の共産ゲリラ虐殺のくだりに関連して、
 紅組、黄色組の暴動に言及する日本の評も読んだ。1ミリも共感出来ない。

  あの頃、バイタクしか移動手段が無くて、
  自分が着るシャツの色にも注意した。

  バスは迂回して、変な場所で止まるし、
  高架鉄道も動かず、出国の日取りも決められず、
  カオサンでは眼の前で、
   ゴム弾に倒れるタイ人が居て、見物は腰を抜かす。
   亡くなった日本人記者のニュースは後で聞いた。
  
  当時の王様はもう、病状重く、
  皇太子(現国王)の人望は如何ほど。
  
  そういえば、
  タクシン元首相お膝元のチェンマイにも滞在してた。
  黄色側が決めたルールで選挙して、
  そりゃ貧困層の方が多数派なのだから、負けて、
  インラック首相も誕生しますよ。

 選挙で負けたら、不服でも受け入れるのが法治。
 この国には無理なのか、王様の徳で治まる国だもの。
  
 仮に王様の徳が危うくても、
 法治が健全に、機能するのかどうか、
 民政移行後の今も、同じく。

  日本の感覚では、民意より司法が強い。

  何処も紛争抱える隣国への対応は、選挙に直結。
 
 うーん。
 戦後日本人のステレオタイプな”民主的”とは、
 事情が異なる様に見える。
 
 ま、(日本の)映画評で、
 タイの政治に踏み込んだ解説は有る訳も無く。
 同時に、映画監督の語る”独裁”も、 
  そんな単純な話かよ?
 ステレオタイプ過ぎて、全く共感出来ない。
 
 
 
4.毛沢東思想シンパシイと独裁 争いの無い世界
 華僑系監督の共産ゲリラ虐殺に対する視点には、
 1ミリも賛同できません。
 
 まあ独裁は共産主義の専売特許。
 ナチドイツもイラクバース党も、
 争いの無い平等な世界を目指しましたよ。
 逆に、
 日本の翼賛体制の空気は、独裁とは言い難く、
 意思決定のシステムと失敗の結果は、また別。
 
 独裁=悪とは、君等自身のこと。
 ポルポトや毛沢東礼賛の支流と一緒にすんなよ。
 独立国タイを、
  清朝崩壊、日本敗戦後の共産党支配はもとより、
  ザーヒル国王亡命、ソビエト侵攻、タリバン政権樹立まで、
  なにより、シハヌーク殿下追放後の隣国の様な、
 全土を惨劇にする訳には、いかんよ。
  
 陳凱歌でも観た、文革吹き荒れる60年代、
 中国共産党は毛沢東思想も輸出した。

 反植民地、反米で、インドシナ三国は赤化。
 メコンを渡り、王国にも流入。

  タマサート大はカオサンからもほど近く、
  ゴールデン・トライアングルはまた別のお話、
  太陽政策は、投降を前提にしたとき有効。
 トロッコ問題ではないが、
 最後まで抵抗続ける相手を殲滅しなければ、
 不幸の総量は、数千単位では済むまい。
 
 お坊ちゃんは、才能溢れ、留学先がアメリカで幸い。
 世が世で、国が国なら、
 インテリ富裕層出身は、ビン・ラディンに成っていたかも。 
 
 立憲君主制の法治を訴える訳ではない。
 その違いや、
 朝日新聞も最初称賛したポルポトのリアリティ、
 日本人に伝わってるだろうか。
  
 
ま、政治や歴史は気にせず、
まったりタイの空気と才能に浸りたい人に、お奨め。 
 
 
 
東京裁判では、戦勝国は皇室に話題が及ばぬよう配慮した。 

丁度良い、反戦に民主主義が、治まる御世。
今は、安定した国を満喫。
 
 
 
2026.08.15 現在
 上昇ここまでと、見れなくもないけれど、
 転換してから、転換したと判断したい。
 高値更新は無いと予想するけれど、
 まだ、バンドウォークは有ると思う。

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