「パキスタン紀行2014春」#49 まとめとインフォメーション 

2014.05現在のワタクシの目から見た、パキスタン情報をまとめます。
 
一ヶ月、各都市を周った実体験に基づきますので、
基本、主観で構成されております。予め、おことわりしておきます。
 
 
前提
 パキスタンに外国人観光客は居ない。
 現在パキスタンは積極的に観光客を外国から受け入れる状況にはない。
 私はスパイと間違えられましたが、痛感しました。
 東は紛争中のインドと国境を接し、
 西は不安定なアフガンまた、パキスタン国内にも過激な勢力は居ます。
 出国後しばらく、カラチの空港でテロが発生しています。
 緊張感ある国にゆくという意識は必要です。
 
 パキスタンはイスラム国家です。
 イスラムの国であることをアイデンティティに独立しました。
 働いている女性を見かけることはマレです。
 外国人観光客が居ない中、女性が普通に旅をすることが可能かどうか、
 私には分かりません。男性よりハードル高いと思われます。
 
 今、無理に旅行を薦められる状態にはありません。女性は尚更です。
 (カラコロムハイウェイは別かもしれませんが)
 
 
ビザ
 最新情報はネットで確認ください。
 2014.06現在は基本、第三国では取れません。
 ウイグルからカラコロムハイウェイのルートも無理なようです。
 
 
為替
 直近のレートは、ネットで確認ください。
 生活上は、100ルピーが1USドル。1ルピーを1円で計算していました。
 
 ラワルピンディのサダルの両替所が一番レートは良かったです。
 空港でもそこまで大きな差は無いと思います。
 
 
 イスラマバードでも両替しました。
 カラチでは両替屋見掛けました。
 ラホールでも恐らく両替可能だと思います。
 
 小都市では、日本円の両替は難しい。ラルカナでは出来ませんでした。
 ドルならかろうじて交換してもらえるというレベルです。
 ATMはありましたが、クレジットカードでキャッシングできるか未確認です。
 
 通常はイスラマバード国際空港から入国すると思われます。
 ラワルピンディに一旦滞在し、そこで余裕を持って両替は済ましておきたい。
 
 出国時にも、イスラマバード空港の両替所で、ルピーをUSドルに戻せます。
 手数料は多少掛かりますが、
 あまり心配せずに、ルピーに替えておくことをオススメします。
 
 
宿泊
 外国人観光客向けの宿もかつては成立したのでしょうが、
 今は難しいようです。
 外国人が敬遠されることも珍しくはありません。
 
 地方の方が多少安いようですが、それほど差はありません。
 パキスタンの場合、間取りは充分広いので、お金で広さを買うのはコスパ悪いです。
 逆に設備が壊れたままということも珍しくありません。
 お金を使うのでしたら、設備の充実に払うべきです。
 
 トイレは洋式で紙とか、シャワーはお湯でなければ、
 などという人は、素直に5つ星ホテルに泊まったらいかがでしょうか。
 
 パキスタンではいつ何時停電しても不思議はありません。
 快適さを求める人は(そんな人は行くべきじゃないと思いますが)、
 ジェネレータ完備かどうか予め確認しておきましょう。
 
 安宿で1200からプラマイ300といったところでしょう。
 700ルピーくらいから宿はあります。外国人料金を加味します。
 部屋にトイレ、シャワー付いています。広さは充分です。
 基本ファンです。お湯が出ないこともあります。
 テレビも付く場合もあります。
 設備はまちまちです。ノミに悩まされることもありました。
 
 中級は2500プラマイ500程度。
 エアコンも付きますが、寒すぎてかつリモコン無いので、
 スイッチを切ることになります。
 設備でコスパが決まります。
 
 上級は7000以上。
 快適さを求めるなら、素直に5つ星泊まってください。
 
 冷房あっても寒すぎるので、
 私は、シャワーを浴びて、あまり拭かず、
 ファンの風に気化熱奪われることで、暑さをしのぎました。
 日が落ちれば、気温は下がります。
 
 部屋掃除などには、50ルピーくらいチップ払ってました。
 
 
気候
 5月は特に暑い時期でした。灼熱でした。
 中でもカラチは別格で暑いです。
 
 炎天下、歩きすぎないように気を配りましょう。
 後で反動がきます。
 休憩できるカフェも見当たらないことも多い。
 出歩くときは水分補給に常に注意。
 
 日が落ちれば涼しくなります。もう砂漠の気候です。
 なるべく、朝と夕方4時以降に出歩き、
 お昼は昼寝に当てるのが理想です。
 
 
治安
 スリ、泥棒の類は、タイより安全でしょう。
 普通の道を歩く分には凶悪犯罪に巻き込まれることもまず無い。
 ただし、貴重品は常に自己管理していました。
 マレに内鍵無い部屋もありますので、事前に確認してください。
 
 一方でテロなどの危険は常にあるものと心得るべきでしょう。
 防いで防げるものではないので、どうすることもできません。
 警察などに持ち物検査されたときは素直に応じるよりありません。
 ただし、財布や貴重品から目を離さずに。(昔はニセ警官もいたそうです)
 
 撮影は、駅、橋、空港については、テロ対策の観点からご法度です。
 武器が映るものも、ダメと考えた方が無難です。
 
 
危険地帯への渡航
 ペシャワールは安全でした。
 テロがあったカラチでも、警戒は厳しかったですが、普通に過ごせました。
 北西辺境地帯へはNOCという許可証が必要らしいです。
 グワダルなどには行けないと言われました。
 
 
食事
 毎日カレーか、ビニヤリになります。
 油多く、常にスパイシーです。西の方では少し改善されます。
 チャイを充分とって、お腹に優しい食事心がけるよりありません。
 ヨーグルトがあれば、必ず摂取しましょう。
 
 一皿60ルピーくらいからで、
 ローカルなら飲み物など含め、150くらいで、お腹一杯になります。
 
 中華があれば、300くらい出せば、スープと主菜。
 
 チャイは20。コーラなどは40くらい。水は1.5Lで40が相場です。
 アルコールは諦めましょう。
 空港でノンアルコールビール350mlを200ルピーで売ってました。
 
 
交通
 パキスタン航空国内線、長距離バス、ミニバン、オートリキシャ、タクシー、
 を今回利用しました。列車は未経験です。
 
 国内線飛行機の料金はネットで確認ください。エアブルーの方が安いと思います。
 長距離バスは、カラチーラルカナ間で800ですから高くはないです。
 ミニバンはラワルピンディータキシラで40です、安いです。
 タクシーは市内で、大抵は150くらいからです。空港からだと400が普通。
 リキシャの方が安いです。
 
 
言語 
 英語も通じないことも多いです。多民族国家の共通語がウルドゥ語です。
 数字くらいは、ウルドゥ覚えた方が良いかもしれません。
 まあ、それでも何とかなります。
 字は英語表記がないと、全く読めません。
 
 
ネット環境 
 宿にもWIFIないことも多いです。宿のレベルとあまり関係ないようです。
 WIFIも設備の一部ですから、宿によってバラツキがあります。
 大都市では、ネット屋があります。
 ウルドゥ語ができなければ、自分のPCつなげるか確認してください。
 通信費は安いですが、自分のPCつなぐため500ルピーとカラチで言われました。
 

携帯
 SIMは100ルピー。チャージが500と1000があります。
 パスポート要求されます。
 手続きは遅く、土日は進まない場合があります。
 
 
テレビと芸能
 ホテルではCNNやBBCも見れます。ディスカバリーチャンネルとかも。
 その点では、特に他の国と変わりません。
 ローカルでは、インドのドラマ多く放映されてた気がします。
 あとクリケット中継とか。MTVっぽいのもあった気がします。
 パキスタンの音楽は、ポップなのでもトランスっぽいので、
 いっそ伝統的な音楽の方がもっとトランスで面白いです。
 パキスタンのミュージックビデオはインドよりダサシュールです。
 ジェッタシー的なダサさに溢れ、かつシュールです。
 
 
インフォメーション
 PTDCがあれば、立ち寄ってみてください。
 有益な情報が得られることがあります。反面、閉まってることも。
 あとは、ホテルで聞いてみるしかないですね。

 「地球の歩き方」は08年で更新が止まってます。
 それでも、頼りになります。宿や店が閉鎖されてる可能性は常にあります。
 何とかなりました。
 
 
モスク礼拝
 私の場合は、民族衣装を着て、ひげを生やしていたので、
 咎められることはありませんでした。
 外見上はイスラム教徒に見えますから。
 
 きちんとした格好で、靴脱ぐべき場所で脱ぎ、口を漱ぐ場所で身を清めれば、
 大抵は文句言われることはないでしょう。
 
 ただし、男性の場合で、女性の場合は想像がつきません。
 
 
博物館
 ペシャワール、ラホールはきちんと開館してました。
 タキシラも博物館は問題ありませんでした。
 一方、
 タキシラの遺跡とカラチの博物館は、
 門番にワイロ払う方式と考えた方が良さそうです。
 
 モヘンジョダロは、機能していましたが、
 宿泊する場合は、食事の値段先に確認してください。
 
 遺跡保全のためにも、チップは積極的に落とす方が良いと思います。
 
 
気質や地域差など
 イスラマバードが一番無愛想で、ペシャワールが一番親切です。
 民族も言語も違う人達でした。
 
 州によって民族も異なりますが、同じイスラム教といっても微妙に違うようです。
 希にキリスト教の方も居ますが外見では分かりません。
 宗教の違いで親切に差があるとは感じませんでした。
 都市での違いは感じました。
 また、
 若い人の方が真面目で、勤勉、善良という印象を受けます。
 これは嬉しい傾向でした。
 

 人柄の良い順に、
 ペシャワール、カラチとラホール、ラワルピンディ、イスラマバードの順です。
 国境に近い方が、人はむしろ都会人です。
 異なものと多く交流がある人のことを都会人と呼んで一般性を失わないと考えてます。
 
 基本的に事務仕事は非効率だと諦めてください。待つしかありません。
 建前については、杓子定規です。
 中央に近い方が、フレンドリーさが無いことと、何か関係あるかもしれません。
 
 
経済や政情
 ポテンシャルはとても感じました。
 教育はあるんだから、
 インフラ軽い、ITとか良さそうですけどね。インドみたいに。
 
 が、
 核兵器より、電力供給の安定にお金使えばいいのにと思ってしまいます。
 ジェネレータ無いと、ファンも止まりますからね。
 テロ対策や軍事に沢山の労力と費用を割かねばならないのでは、
 平和な国から来ると、国情が足を引っ張っているように見えます。
 
 実際、
 東にインドと紛争を抱え、無邪気な旅行者にスパイの嫌疑が掛かるほど、
 南では滞在した数週間後に、カラチ空港でテロがあり30人ほど死にました。
 西はアフガンとイランに接し、
 パキスタンでも、西北辺境地域に行くのは危ないと言われました。
 行ってないので、本当に危ないかどうか分かりません。
 西の方が銃器を持った人が多いくらいしか、実感してません。

 ニュース的には、
 アメリカ撤退にあたり、イラク、アフガンはもとより、
 中東全体を巻き込んだ混乱が来るかもしれません。
 まだまだ、大変そうな気がします。
 
 ただ、北は中国との関係が良好で、カラコロムロードからグワダルまで、
 南北を貫くように、積極的に進出してくるでしょう。このまま中国が順調なら。
 常に「中国人か?」って訊かれましたから。
 
 今の若い人が国を担って、政治情勢が落ち着けば、
 ミャンマーよりもっと凄い、あっという間のブレイクがあるでしょう。
 20年位かかる気はしますけど、ポテンシャルは感じます。
 
 女性を労働力と今はカウントできないので、
 軍事や治安に労力取られることと合せて、
 経済発展という一面的な価値観からすると飛車角落ちのハンデですが。
 
 コカコーラとペプシは熾烈な競争してますし、
 都会には、マクドナルドやKFCもあります。
 資本主義と、折り合いをつける事自体は、何とかなるんだと思いました。
 

以上

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