予告編が気になって、特に予備知識も無く、
土曜の昼、シネ・リーブルへ。
映画ファンというより、たぶん山ファンで満席。
《 開幕 》
撮影は過酷そうなのに、気負いが無い。
のびのびと、小屋番の日常と課題を観客に伝える。
良質なドキュメンタリーは、おいしい水のよう。
無色透明で、作り手のフィルターを感じさせない。
TBSというと偏向のイメージが強いが、こういう作品を生み出すとは、
尊い活動もしているのだなと、思い直す。
長所は、
こういう世界が在るんだと、異世界を味わう純粋な喜び。
実際の山小屋の方々の語ることが、的確に伝わる。
山小屋それぞれの事情を端的に纏める巧みな編集。
撮り溜めた映像が、この品質で、劇場公開されることが奇跡。
逆に、ちょっとの不満は、
東野幸治要らないかな。ややノイズ。
劇伴は少しやり過ぎ。TVじゃないのだから。
映像は、人物有りきで構わないよ。
映画用に風景足したっぽいけど、映画の感動とは別な気がして。。
ネタバレ関係無いと思うので,
あらすじ的なことを言ってしまうと、
八ヶ岳は、小屋ヶ岳と言われるほど、多くの山小屋が運営される。
比較的都会からもアクセスし易く。登れば異世界が広がる。
人気かつ水源も豊富で、運営が可能なエリアも多目、
逆に遭難も後を絶たないので、避難所の必要性も高い。
かと、想像される。
冒頭、
都会のサラリーマン生活に馴染めない若者の再就職。
人間性回復の物語でスタート。定番かもしれない。
さらに別の小屋では、
自然との共栄共存が、やはり課題。
青々とした景色と、鹿の食害も描かれる。
それぞれの取組が描かれる。
代替わりが比較的、スムーズに行われている。
現代日本では珍しく、子供が継ぐ。
親の姿を観て、尊敬の念を抱き、
仕事に、魅力も社会的意義も感じて育ったと伝わる。
とはいえ、
小屋の維持運営は労苦も多く、
その大変さが映し出される。
最後、やはり印象に残るのは、
遭難や登山に伴うケガや病気へのケア。
夜の高山は気温が一気に下がり怖い。雪は格別に怖い。
行政にだけ任せるには限界があり、
特に、
自前でボランティアで、診療所を開設するとは、
おとぎ話かと錯覚するほど驚く。
編集が上手なので、話の展開がスムーズ。
あくまで人間中心のドラマがあり、そこに四季折々の背景が映される。
小屋番さん達の発言が自然と分かりやすく、実存の説得力を持って伝わる。
深澤慎也監督は、撮影、音声も兼ねるとクレジットされる。
一番の長所は、編集だと思うよ。情報の整理が上手い。
ドキュメンタリーだからこそ、
発言は切り取りに成らざるを得ない。
作為無く、本人の主張や感情が端的に収まる。
脚本の下手さが指摘されるフィクションも多い昨今。
本当は当たり前なのに、自然な作劇が貴重に感じられる。
まるで、山脈の水源のようでした。
ま、観ていただくより、ないですけれど。
同じく、
先日シネ・リーブルで観た、「旅と日々」と比べてしまう。
舞台が似てるし。
いや、雪山の映像も、堤真一の演技も凄いんだけど。
うーん。
劇中主人公が、脚本の才能について悩むんだけど。
脚本は三宅監督以外が良くない?
特にセリフが下手で、
物語の展開が予め用意されていて、その通りに動く為の準備なんだよなぁ。
説明的に作為しか感じさせないから、気持ちが離れてしまう。
映像は”静寂”を表現してるハズなのに、
なんであんなに劇伴がうるさいの。無い方がマシ。
サウンド全般にダメだよね。
適材適所、
有能な専門家を使おうよ。
人間性の回復を描くにも、
本物の方が、厳しく優しく、私は心に沁みた。
ケチ付けること無いんだけどさ、最近、
観たのって、あまりに作劇が下手だったり。
なら、いっそドキュメンタリーが観たくなり、
で、主張の強い下手なドキュメンタリーに当たると、激怒したり、
駄々っ子のように成ってしまって居た。
そんなワタクシの空白を埋めてくれた本作。
撮影も編集も大変なはずなのに、
この坦々としたスタンスが異世界。
その上TBSなのに、
政治的主張でなく、
ニュートラルな本作がクオリティだけで評価される。
ポリコレが充満する、この現実世界で。
かつ、
硬直化した組織では、有能なマネジメント出来るプロデューサーも稀。
今は有能は、
動画配信目指して、テレビ局から独立しちゃう。
いろんな意味で、奇跡も魔法も有るんだな。
つげ義春は、世代じゃなくてスマン。
仕事に疲れた昔を思い出しました。無駄でしたねぇ。
そんな頃、NMKから流れてきた曲。思い出した。
2026.01.18現在
政局も国際情勢も確かなことは分かりません。
プロパガンダ合戦と結果出るまで距離置いた方が無難。
先週は、明確にサポートラインが見え、
月曜の東京で割り込むかどうか、
割り込めば20MAタッチまでは有ると想定。
反発は分からないので、その時は諦めて追うだけ。
