6号線を下って楢葉町役場に出る。前回同様に。
今回は、ここなら商店街で昼食にしよう。
帰還開始から半年、今はどうなっているかな。
[2016.03.12]
前は、
土むき出しだったか、斜面整備されてたか、
思い出せない。
が、
あの日、ここなら商店街が開店したのは覚えている。
他のお店はやってないかな。
風景に変化ないか、
これは新し目だ。
え、ここも再開したのか。
確かに立地は素晴らしいが。
「ここなら」はあいからず盛況だった。
前回と変わったところと、言えば。
特にスーパーの生鮮品の充実ぶりが著しい。
郵便局は前あったかなぁ。
確かにここにあれば便利だろう。
もすこし歩いて、復興支援バスのバス停に。
帰りはこれに乗ろうかとも思ったけど、、
あ、地獄表(MJ曰く)だった。
国道沿いにこんな集合住宅も建ったのか。
復興関連事業の人向けの需要を見込んでのことかな。
裏に回ってみたら、美しき満室経営。
広すぎる平屋に老夫婦だけで住むとかなら、
集合住宅の方が便利かとも、連想した。
ここらで、昼食にしよう。ちょっと遅いくらい。
予定変更して、「一平」にゆく。中見たかった。
ジャンボとんかつ定食1000円。
ボリューム満点で、私でも完食すると腹くちい。
ガテン系の方でもガッツリ満足だろう。
福島のコメは旨いなぁ サラサラ系の美味しいお米は今少ないから。
とんかつも素晴らしい。大変な厚みだが、中はとろけるように柔らかくジューシー。
クオリティ、コスパともエクセレント。
土曜のランチは盛況で、
復興関連事業な方々と、
地元の方々。
食後は、もいちど役場周辺を歩く。
測定所は移転してた。
恐らく、自分で食べる分くらいは畑で作っているのだろう。
町役場の張り紙に顔近づけてみる。
そうか、空き家バンクか。
こっちもこれから大事だよな。
職場と学校考えるとなぁ。
釣鐘堂の方は立ち入り禁止になってた。
前回は崩れるがままだった。
これは変わらず。
役場の裏手は、林伐採して、駐車場拡張するらしい。
こっちの方が、民家多かった気がする。
もう少し歩こう。
「他県のヤツが煙草吸いながら福島危険と言ったって気にするなよ。」
不意に、楢葉町がそう語りかけてきた気がした。
なんとも言えないやるせない気持ち、
自分はこの事態に、どうしたら良いんだろう。
そのときに「政府ガー」、「東電ガー」って怒りに転嫁する。
その感情が分かった。言葉でなく、
感覚として、自分の内側に広がっていった。
「いや、それをやって感情消化しても、ノープランなままだ。
もっと意味ある感情の使い方しろ、」
スグに理性が麻薬の使用を制止するのだが。
ああ、分かった。
これ、ノープランでなく、自分でプラン考え始めると、
もやもやした気持ちと正面から向き合うことになる。
いろんな二律背反を知ることになる。
それじゃ、その感情消費出来ない。不安は消えない。
現実逃避出来ない。
正にドラッグ。
一昨日までのこと、反芻していた。
そこまで思考が及んだその時、
「無責任なこと言うヤツ居たって気にしない。」
という声を聞いた気がした。
だから憎むのやめろって、言われてる気がした。
キミの大衆憎悪的感情だって、ドラッグだろ。
愚かさへの絶望からの現実逃避だ。
しかも、キミの方のが、強いクスリ。とても強いクスリ。
許してやれよ、キミ自身のために。
現実逃避しようと何しようと、
最終的には、自分で決断しなきゃなんないんだから誰でも。
依存で身を滅ぼす人が居たって、それはそれでいいじゃないか。
生きてゆく人が生きてゆけば。それで。
一昨日までの重たい気持ちが、少し軽くなった。
少し泣いた。
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