映画「おじいちゃん、死んじゃったって。」 感想 セリフがテレビCMなのが惜しい

佐久間Pが褒めてるので、観ました。
画もキャストも、音楽も素晴らしい、お話もなかなかイケる。でも、
その説明的なセリフなんとかなんねえかなぁ。映画はテレビCMじゃないんだし。
インドは暑いんだよ。死体はスグ腐るんだよ。腐ったら疫病の元なんだよ。
だから急いで焼くんだよ。今時なにヌルいこと言ってんの。
生きることの面倒くささ、家族の面倒くささ、
そんなに分かりやすくはねえよ。その程度のことはチャッチャと処理しろよ。
生きてんだから、
携帯のCMとかの箱庭感ってイラつきますよね。生きてゆかねば。

最近は東京で暮らしてるせいか、たいしたイベントに遭遇しません。
ただ、幸福学は何不自由ない平穏な中で学ぼうと思って生きてます。
適切な環境と思います。幸福を感じるのはどういうケースが、
統計的な傾向は人間にあるそうです。
ま、それは改めて書こうと思いますが、
家族との親密さは幸せに関係があるらしいです。

ああ、家族は解消したワタクシにとって、難しいテーマだな。
とりあえず、死んでもお互いに知らせない。葬式には出ない紳士協定は結んである。
 
旅してると、生きてる感あるから、紛れるけど、
天涯孤独な東京で幸せ考えるのは、こうゆう映画もいいかなと思って観ました。
 
期待してたんですが、、  


 
とりあえずイライラしますこの映画。 画は素晴らしいけど。
セリフが全て説明的で、蛇足すぎて興ざめしてしまう。
焼くときの婆さんの叫びとか、最後の水野美紀とか、写真撮る時のヒロインとか、
もうちょっと工夫したら、、

テレビCMは限られた尺の中、的確に間違いなく伝えなきゃいけない、
同じこと映画でやられても、

CMディレクターとしては有能だなぁ。
映画表現ではマイナスに働いてしまう才能。
適材適所って何事もあるんだね。
 
 
で、内容ですが、
観てる者をイライラさせるという目的は達してます。
泣けませんでしたが。

何ヌルいこと言ってんだよ、敗戦処理的にやること一杯あるんだよ。後始末って。

暑いんだから、腐る前に焼く。そんなモン生きる知恵だよ。
赤ん坊は河に流すらしい、一神教な人たちは最後の審判に備えて土葬らしい。
でもこの世は、万物流転ですから、疫病の前に焼きます。

ネタバレになりますが、
インドじゃ屍路上に転がってると思ってる情報古すぎなヒロインが話転がす映画です。
インド暑いんだよ。疫病に対応するためにスパイス発展したんだよ。
登場人物全員がヌルくて、かつ説明的です。
 
いい加減終われよ、上戸彩と犬って思いますよね。
なんかダラダラ、イライラしますよね。

免罪符的なセンチメンタルってあるじゃないですか、
ほったらかして、気にも止めず生きてんのに、今更何いってんの。
チャッチャと生きろよ。

毎冬鬱になる人が、震災の年だけ正常だったって話に似て、
説明的なセリフと相まって、もっと覚悟持って生きろよって、
死んだからウンコなんじゃねえよ、お前らの覚悟がウンコなんだよって、
ゲロなのはお前らだよって、

あー、インドでも行ってみたいな他所の国。
苦しみが消えるかもしれない。

ホコリまみれの路地で、オートリキシャの運ちゃんと交渉してる方が、
確かに生きてる感あるもんな。

ま、東京で病んだら、カーリーガートでボランティアでもしようかな。
それまでは、とりあえず、ソフトバンクのCMのようなこの箱庭空間で生きてみようか、
そんな現状認識には有効な映画でした。

 
 
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