投稿者「sanpome」のアーカイブ

映画「ユリゴコロ」感想 クオリティは大健闘でオススメだけど、マーケティングは難しいもの。

難しい原作小説を、キャストも監督も最大限の頑張りでよく映像化してます。 評判は良いのに、興行成績は芳しくない様子。なんとか盛り返してほしいもの。 凝った映像に、グロテスクで重い純愛。良いんだけど、色々と客を選ぶ作品だもの。     だいぶ精神的に回復してきました。 仕事は願わくば、信頼できるチームで、納得感あるクオリティを提供したいもの。 しかし現実は厳しいもので、 後ろから弾飛んでくるような荒廃した現場も多々あります。 もっとマシな人 … 続きを読む

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「スイス・アーミー・マン」感想 オーソドックスで美しくチャーミング

設定は奇をてらってますけど、骨格はオーソドックスな物語構造。 さすがの美しさですね。 キャリアに裏打ちされた技術力って大事だな。 それと、センスの有無って決定的。   手づくりのバスから乾杯までだけでも、 そのクオリティに1800円の価値あります。       HOMESのフェアの帰りについでに観ました。 山下達郎の門脇麦が歌う曲が評判良さげなので、 そっち観ようかと思ったのですが、 映画自体は日本映画のダメなとこ噴出してそうなレビュー … 続きを読む

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「散歩する侵略者」 感想 まあVシネだな。

宇多丸は何故これを勧めるのだろう。 彼が今まで酷評してきた日本映画のダメなトコ凝縮してるじゃん。 全てが類型的、記号的、「げ」な描写で意味がない。 古き良きB級SFじゃなくて、ただ感覚が古くて、安いだけ。   舞台なら面白いとも思うし、WOWOWで本領発揮なら楽しめるとも思う。 でも、1800円払って、わざわざスクリーンで観るってそういことじゃないじゃん。       現在、絶賛放電期間中のワタクシでございます。 そんな最中に観た映画で … 続きを読む

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「三度目の殺人」感想 神と人間の物語

二度観ないとよくわかんない部分ありました。 スクリーンの役所広司を2回観ても2回とも1800円以上の価値はあります。 ミッションオリエンティッド目的中心ってことで、 それは神と人間の話でもあり、絶対神な監督と役を演じる人間のお話でもあり。 司法制度の矛盾って話だったら、そこもっと掘り下げたと思うよ。 その話は別モノとして、 悪魔のような役者に、神のような全権監督がそのしもべ達と共に立ち向かう。       ひきつづき、観た映画の感想。 … 続きを読む

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「ファウンダー」感想 大量生産黎明期の禁欲と合理

レイ・クロック自伝の忠実な映画化でした。まだ公開してるのでゼヒ。 この映画のおかげて長年の疑問が解けた、商才ってそういうことだな。   それと改めて思う、 アメリカにとってのマクドナルドは、ローマにとってのキリスト教みたい。なもの。 布教というミッションと、資本主義の正義って、日本人に馴染まないテーマだから単館なのか。 アメリカでもコケたそうですけど、 ま、今のアメリカでもトランプ人気というより、他がだらしないって感じだし、 でも、良作 … 続きを読む

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近状の幸福

お久しぶりです。 仕事一段落しました。 なんか書くと、書くにはちょっと適切でないことまで書きそうで、自粛しておりました。 今後、どうすべきかは現在思案中です。   折角一区切りついたので、何か書きます。   大体考えてることはこういうことです。 死ぬまで生きるに充分な資産あったとしても、孤独で、生きがいもないままなのは、多分辛くて耐えられないと思う。   貨幣経済上で資産形成だけでは、幸福は難しい。 人間(じんかん)というものはそういう … 続きを読む

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映画「メッセージ」 疎通より、意味だと思うけどね、<映画評>

岡田斗司夫に勧められて、というか色々評判良いので、 引っ越しの合間の遅い回で見ました。 凄いもの見れるから1800円の価値はあるけど、 感動は深くないからノミネート止まりは妥当。 でも、楽観的に生きたほうがきっと幸せ。そんなメッセージかもしれない。 とかくこの世は色即是空だし。       ネタバレ全開ですが、動画観てから行って正解かな。 素で行ったら「ナンノコッチャ」ぽかーん。だった可能性もあり。   確かに「逆シンゴジラ」は言い得て … 続きを読む

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「容疑者Xの献身」 生きてると推理力が必要なことあります。 <書評とか>

東京で暮らしてみて、ようやく慣れたかも。 まあ、不可解な相手組織の状況を読まねば、というケース増えてます。 生きてくって大変ですね。 ところで、シャマラン→井上夢人→東野圭吾 という順で、遅ればせながら読みました。 なるほど! このマッチングは素晴らしい。ナイスアイディア。 でも惜しいかな。いやそれも含めてメガミックスな思惑か? 当時は特に版権高かったであろう、賞逃し気味だったベストセラー作家を思う。       なんか不自然だな、裏事 … 続きを読む

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キムギドク「Stop」うーん韓国人のFUMUSIMAだなぁ、何れにせよ無知な不安はヒステリーしか生まない <映画評>

フクイチの水素爆発後の出産間近の夫婦の不安を描く、日本では上映困難と言われたの観てきました。 監督の観念とワタクシの知ってる現実の間のリアリティラインの乖離が激しすぎて、 まったく感情移入できませんでした。 これで福島のことを描いたと言われてもねぇ。 それ何処の町でどの駅で降りたの?  線量計が何処にも見当たらないけど、 隣国から見たFUKUSIMAを描いたとしか言いようがないな。   ま、無知な不安は破壊は生むな何も創造しないってのは … 続きを読む

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井上夢人「ラバー・ソウル」 無能に救われるというお話でした <書評>

シャマラン監督観て、井上夢人って似てるよね。って改めて思ったので、 久しぶりにブックオフで手にとってみた。 ああ、懐かしい。うん、やっぱ似てるわ。     ヒッチコック調な話運び、 どんでん返しな仕掛けが得意で、 でもって、超常現象とスピリチャルなオチ。 なのにほろ苦い余韻を残す。     で、読んだら、なんかバランス悪い。 変なとこまでシャマラン監督に似だしたんじゃないの。    いや、映画1本しか観てないけど、、        それ … 続きを読む

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