先週はちょっとだけ、買えました。
下げてるけど、もうちょっとレンジ続くかな。本気で買うならこの後か。
遺志を継ぐというテーマの二本。組織論でした。
リーダーの力量について考えさせられるものでした。
森保一監督、いろいろと批判浴びてます。
チグハグ感は否めないけど、ダメそうなことは試しきった感もあります。
無駄に気分良く本大会臨むより、
まだ時間ある内にダメなところ露見するの、そんなに悪いことではないでしょう。
短期決戦向きには見えないかもしれないが、だからといって、
逆に戦術があれば勝てるというのも幻想ですし。
選手起用の見極めと決断の方が重要かもよ。戦術よりも。
早めの判断が大事だし、大胆に休ませる必要もありそう。
そして何と言っても、
勝負どころで、適切にリスクとれるかどうか。勇気の問われる仕事。
0-2も0-3も一緒なので、前がかりに攻めて行っての失点は、
0-1で惜敗するよりは、むしろ希望だとは思った。
組織が機能するというのは、
やるべきことをやり、
やってはいけないことはやらず。
余計なことはしない、リソースを無駄に消費しない。
なんですけどね。
本番までに、意思統一されてチームが有機的に機能する可能性はまだあるでしょう。
先週は、
機能してない分野がある組織に、変わってもらうよう働きかけてみた。
その部門の能力には不釣り合いな権限を与えている。主導権を渡すべき人達でない。
ちゃんと機能して、能力もある人達が居るのだから、そちらが全面に出るべきで、
このままでは、いずれ致命的なやらかしをヤルよ。
そうなると私も困るので、リスク対策しないといけない。
どうやら、働きかけが効果を発揮したようでした。
今週、来週は、
また別の組織。もっと大きな組織に対して、働きかけを行います。
このままだと、プロジェクト自体がヤバい。かな。
放置するなら降りた方がよい。
一旦動いてみて、考えるのはその結果見てからかな。
そんな折、とても興味深い本を見つけた!
生物の進化と絶滅のモデルと、企業のそれとは、とてもよく似ている。
効果的な計画などというものは存在しない。
ただ、環境に適したものが生き残るのみ。
試行錯誤して、ダメだったらドンドン変える。
が出来るかどうか。
実験能力がない者は生き残れない。
今の日本人には向かないかもしれない。衰退するのは当然かもしれない。
そこは悲観するポイントでなく、日本は戦い易い市場と思うべきだろうな。
正しくあることよりも、優秀であることよりも、
結果を認め、適応してゆく能力が決定的。らしい。
欠かせないステップは以下だという。
失敗も勘定に入れて、トライの手数を増やす。
その失敗が致命傷にならないよう手当しておく、
失敗を失敗としてきちんと把握する。
個人投資家なら当たり前ではあるが、当たり前は大変でもある。
大河への道
びっくりするほど出来が良かった。
「ハケンアニメ」を3.5とするなら、4以上です。
想いを形にするという感動のポイントが、きちんと真正面から描かれていて、
大変好感を持ちました。
伊能忠敬の遺志を継いで日本地図を完成させるのと、
時代劇を絶やさぬよう、映画作りに奔走するのと、
中井貴一の頑張りが二重写しになります。
中西監督は時代劇も撮れる叩き上げの職人監督というイメージです。
本作でもそのとおり、プロデューサ中井貴一の想いを組んで、
チームが具現化するところ、地図も映画も一緒でした。
そして香取市の方々の想いも汲み取って、
脚本よく推敲して、余計なことしないで、
真正面から、きっちり撮ってます。
予想外に良いもの観させていただきました。
北川景子は現代劇だと、
不機嫌な役が多いのと、横行な顔ばかりするので、苦手でしたが、
本作では、素晴らしく良い。
利発で明るい性格が本来なのでしょう。自然な笑顔の方が美しい。
まるで、浮世絵の美人画から抜け出てきたかのよう。
北川景子、岸井ゆきの、西村まさ彦で主にコメディパートを担う。
これがよく機能していました。
それでいて、最後は総力戦で日本地図完成に挑む。
壮観で、凄い実話だと心動かされます。
「ハケンアニメ」の惜しいのは、
最後の総力戦が不自然過ぎるのと、思いの強さに説得力が弱いこと。
「犬王」の酷いのは、
歴史にリスペクトのかけらもないこと。
ちゃんと取り組んでいると、クリアせざるを得ないものですね。
中井貴一プロデューサ次回作も楽しみです。
惜しむらくはタイトルと宣伝。もっと内容伝わるようにして欲しい。
「20歳のソウル」
100%ベタな作りで、監督の経歴からも分ることですが、非常にTV的。
「生きててよかった」、「犬王」観てても感じるのですが、
監督のやろうとしてることが、素材を殺してるように見えてしまう。
本作も、恋人とか、OGの妊娠とか、100人入るかとか、要らない。
本題でない話が散漫に散らかり過ぎ。有効に機能していない。
ちょっとしか映さないなら、発表会とかもったいない。
高校生活は描き、発症してからは端折って、
告別式まで母親視点で描けば、それでいいのに。
市船吹奏楽部の関係者の方々の演奏をエンドロールまでたっぷり聞かせて、
終わるべきだと思うよ。
泣きの演技で観客の涙を誘おうとするのが、邪心に映る。
演奏のぶつ切り方とか、素材を大切に扱っていないと見えてしまう。
もったいない。
いい肉なのに、タレの味が強い。塩だけでいい。
そのタレなら、もっと安い肉でいい。
そんな残念な焼肉食べた感じ。
ベタな作りにするというのは戦術でしょうから、それは致し方ない。
観る前に分ること。
ただ、素材の魅力より、ベタな演出で泣かそうという監督のよこしまさが嫌いです。
減点して、2.5じゃないかな。
画は美しいし、音響も良く。
「彼女が好きなものは」以来の神尾君は、
相変わらずスラっとして、シュっとして、演奏もリアルで、演技も達者。
なのだけれど。
素材の良さそのまま活かすより、監督のストーリーと演出信じちゃうのは、
一昔前の邦画という、古さを感じます。
わざわざ映画館まで足を運ぶのは、TVや配信とは違うのだから、
スクリーンで見せるべきものを見せ、その音響で聞かせるべきものを聞かせて欲しい。
吹奏楽部顧問の先生の度量によって、脈々と続く部活。
そこに、新陳代謝しながらも、生き続ける想いがあるから、感動なのに、
ちょっと残念な焼肉。