高評価だけど劇場で観ないで正解だった「ルックバック」「ホールドオーバーズ」「ゴールドボーイ」自分の”べき”の癖を自覚。

2024新作映画、世間で好評だったのを配信で観よう、相場も休みだし。
そう試みたところ、行かないで正解でした。
”こういうのは好ましくない”と自分の傾向を再確認することになりました。
思うところをメモ。
 
ルックバック
アマプラで観ました。
理由は既に書いたのですが、
才能が無い(ついでにプロの資質も無い)人に対し、
才能発揮してる人が幻想を抱かせるのは罪作り。
一見優しいように見えて冷酷。
現実逃避で脳汁を出させて快楽を与える。悪魔のビジネス。
作品のクオリティとは別に、良くないことだと思っている。
 
 
ホールドオーバーズ
アマプラで観ました。いや観ようとしました。
途中で断念しました。不快で無理でした。
不快な人物が中盤過ぎても、ずっと不快なまま。
幼稚な人物ばかり見せられても、それで感動ゴッコは勘弁して欲しい。
 より意地悪な悪人を出したり、
 同情すべき理由を示したり、
人格が幼稚で成長しない、愛の無い人達を無理やり相対化して、
善人として処理するのは止めて欲しい。やり方が姑息。
 
斎藤一人さんが言うように、”自分の機嫌は自分で取る”

機嫌の悪い人、感じの悪い人と接して、
自分まで機嫌が悪くなると物事がうまくいかなくなる。
向こうは向こうの都合で機嫌が悪い。
だからといってこちらまで合わせて機嫌が悪くなる必要はないのだ。
こういときはこちらの都合で機嫌よくしていればよい。
 
いつでも自分で自分の機嫌を取れないと、
不幸な出来事にとらわれて前に進めなくなる。
自分で自分の機嫌を取れる人は、
どんな状況でも活路を見出すことができる。

本作は、自分の機嫌を取れない人達の物語。
現実は、機嫌取れるようになるまでアンハッピーは続く。
未熟の自覚が無いまま感動話にするのは、公序良俗に反する。
やってることは温かいようで冷酷。現実逃避のドラッグ。
中毒患者に外部から快楽を注入することは依存を悪化させるだけで、
決して思いやりではない。
因みに「夜明けのすべて」もそんな予感がして敬遠しています。
以前も引用しましたが、

 他者に期待しない、繋がりを求めない。
 悪影響と思えば距離を置く。情にほだされない。
 自分で今を楽しめれば孤独はない。
自分の未熟で迷惑掛けるのも、出来れば避けたいし、
間違って未熟な人に親切にして、酷い目に遭うのも御免こうむりたい。
「どうすればよかったか?」の藤野監督の覚悟と真逆。
成長の無い小悪人で、ヌルく感動させようと働きかけられても、
不快だし、良くないことだと思っている。
情を掛ける方も掛けられる方も、現実には救われない。 
見捨てるのが愛。 
 
 
ゴールドボーイ
500円払ってアマプラで最後まで観ました。
否定的な意見も散見されるのですが、
胸糞展開と駄作かどうかは別の問題。
的外れです。
 
原作の問題だと想像するのですが、総てが粗い作品でした。
こんな間抜けな頭脳戦って、、成立しようがない。
中国から沖縄に舞台を移すアイデア。とキャストは見事だと思いましたが、
恋愛模様とか演ってもね、
人物の描き方が荒すぎて、感情移入は無理っす。どのキャラにも。
黒木華は相変わらず上手いのですが、演技のセイというより、
人間の感情を大雑把にしか描かないので、作品の自業自得。
所詮、展開の面白さがウリなのですから、二兎は追えません。
で、肝心の頭脳戦によるドンデン返しですが、
 なぜ、接点バレると嫌なのに自宅に招くの?
 なぜ、一緒は危険だと分散したのに、最後集合しちゃうの?
 なぜ、最初警戒してたのに、無防備に飲食しちゃうの?
 なぜ、死亡確認もせず、窓の外眺めて隙を作るの?
 なぜ、検死で毒殺と分かるのにナイフで偽装するの?
ご都合ありきの間抜けな行動のオンパレードで、サプライズが機能しません。
 ”この不自然さは、こういう展開かな”
と想定されるため、驚きようがありません。
素人の無料公開のラノベならともかく、映画は先払いの有料コンテンツ。
客舐めすぎ。またそれを褒める客も客。
有能なサイコパスって設定なら、間抜けな真似させんなよ。
有能は有能でないと良くないことだと思っている。勝っても負けても。
ご都合の犠牲にすんなよ。有能は希少価値なのだから。
 
そこは「カイジ」みたいに、
 ”優秀であるが故の傲慢さを突かれた!”
に着地してこそ、カタルシスが成立する。

  
 
3作品に共通なのは、
 ヤッてることが不自然で、かつ
 現実無視の快楽を客に与えようとすること。
 
人物の設定と、ストーリー上での実態。この乖離が著しい。
・(凡人の想像する)努力で、才能を克服 
 →才能もプロの資質もあり、若くして活躍
・表面上は面倒くさいが、実はいい人  
 →幼稚で愛の無い人、距離を置くべき人 
・冷酷で有能、頭脳明晰       
 →間抜けかつ、お調子者
 
 
今後も評価の割に怪しそうな作品を見かけたら、
劇場に行かず配信まで待とう。
機会損失より、途中退出するような経験の方がダメージは大きい。
駄目なものに期待して、最後まで付き合うのはもっとダメージが大きい。
「インベスターz」の言うように”見切り千両”。コンコルド開発は諦める。

 
 
お茶はカフェイン入ってるし、
”夜更けの電話あなたでしょ”は自意識過剰。
しっとり歌われても、、との指摘に昔納得した。  

自分の機嫌は自分で取るアレンジが好ましい。
 
 
2024.01.06現在
今日から、またスタート。
レンジブレイクが何処で、どっち方向に、起こるかですね。

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