寒いの嫌だし、暮らしやすいところで生きてゆきたい。
予告編で共感覚えて観ると決めました。
身につまされます。
さらに、
2025年現在、激動の韓国社会の実情を映画で垣間見ようと決定。
直近の韓国経済ホントに危ないかもしれない。
トランプ関税は、中国より、台湾、日本よりも直撃するかもしれないですね。
IMF「韓国経済、下振れリスク」…政策基調を変更し補正予算編成を勧告
国際通貨基金(IMF)が韓国政府に対し追加財政支出を勧告した。米国が主導する保護貿易主義の深化と12・3内乱事態が触発した政治的不確実性の拡大が経済成長を制約する要素として作用するだけに、追加財政支出など政策基調の変化が要求されるということだ。事実上、早急な補正予算の編成を勧告したものと解釈される。さらにIMFは、相続税緩和と金融投資所得税廃止などに対して憂慮の声を上げた。
大統領が保釈されても、全く予断を許さない。今は予算どころではないか。
では、ニュージーランドの就職事情は、韓国よりマシなのかどうか。
景気悪化のNZ、就職機会求め国外移住者が急増
ニュージーランドから国外に移住した人は2024年に12万8700人と過去最多を記録した。
背景には、ニュージーランド経済がコロナ禍を除けば1991年以降で最悪の落ち込みに見舞われているという事情がある。アナリストはその原因として生産性の低さと、信頼できないデータなどによるさまざまな政策の失敗を挙げている。
失業率は4年余りぶりの高さに達し、就業者数の年間減少幅は09年以来の大きさ。企業倒産は過去10年で最速のペースで増えている。
どちらを見ても、過酷な現実。
若い女性となれば、就業は特に大変かもしれません。
本作がヒットした背景は、以下のよう大雑把に理解しました。
通貨危機以降、IMF主導でグローバル資本主義寄りの社会へ。
限られたパイを巡って競争は激化する一方、
米中のハザマで政権交代を繰り返し、政治は弱体化。
若者が未来に希望を見出だせない社会では、
未婚率高まり、少子高齢化が加速。
さらにスパイラル的に経済も悪化。
野党がダメな分だけ、逆に日本はマシだとも考えてしまいます。
映画はフェミ系に振れてる可能性もありますが、
通貨危機以降の過剰な競争社会という文脈で予習しました。
IMFの”指導”はバイデンー岸田時代の政策に似てる。
弥助で燃えたデービッド・アトキンソン↓思い出しました。(audibleで聴いた)
結局は、組織の集約化で生産効率を上げるという主張と雑に理解。
「中小企業の改革」を進めないと国が滅びるワケ
それほどの効果があるとも思えないし、幸福よりも不幸の方が増えそう。
中小より生産性の低い大企業を複数見てきた身としては、そう結論付けました。
一見、目先の数字は改善しそうですけど、
組織はあっという間に硬直化するし、調整機能失い、変化に脆い。
公平に少数の勝者と多数の敗者が生まれるだけならまだしも、
人は既得権益に群がり、腐敗は速く進みそう。
だったら、
自由競争の勝ちを目指すより、自国の保護に走った方がまだマシか。
先の4年間は、
もっと弱者救済的なリベラル政策かと想像したのですが、
蓋を開ければゴリゴリの資本主義と驚きました、
貧富の差は拡大するし、戦争は増える。
トランプ批判の前に、民主党政権の総括すべきと思いますが、
悪人にも愚者にも、そんなことは期待出来ません。
政策の結果、幸せの総量が減少すれば、
自国優先、保護主義回帰は起こるべくして起こる。
(実態はどうあれ、バンス氏の副大統領指名はファインプレーだったかもしれません)
見た目の派手なトランプ劇場に表面的な反応してるのは、
悪巧み持つ者か、
目先に踊らされる思慮足らずか、
二択か、兼任かと疑ってます。
日本だって、”サムソン栄えて国滅ぶ” と言われるような世界線も在った。
そう心して、鑑賞したいと思ってます。
参考文献から、
アトキンソン的な素地がある。
韓国式「圧縮成長」の本質は、効率にあった。限られた資金と資源を、効率最優先で配分した。具体的には、政府と共に歩む財閥への配分を極度に手厚くし、財閥が市場を独占する「韓国型システム」を作り上げた。その結果、経済成長の「骨格」はできたが、日本の中小企業や地方企業のような「細胞」は育たなかった。
同時に、「成長第一主義」という考え方は、「成功するのが一番、そのためには手段や方法は選ばない」という風潮を広め、韓国人を歪んだ競争主義に追い込んだ。
1998年金泳三時代に通貨危機が起こり、IMFの”指導”。
金大中政権では、竹中平蔵的に国難を乗り切ろうとする。が何処も同じ弊害。
実質的に金大中政権が実行したのは、資本市場の開放、国家規制の緩和、公企業の民営化、そして労働市場の柔軟化およびリストラ強行など、新自由主義的な政策ばかりだった。
-中略-
韓国はIMFから借り入れた資金を早期に返済し、経済主権を取り戻した。しかし皮肉なことに、この過程で韓国社会の両極化と所得の不平等は、さらに深刻化したのである。特に、「苦痛の分担」という名のもとに施行された整理解雇制と労働者派遣制などの労働市場の柔軟化政策は、中産層の崩壊を招いた。
受験地獄の子供、就職難の若者、リストラ恐怖の中年、居場所の無い老人。
と各世代の困難さの解説は続く。
大統領の父親を持つ「金のスプーン」の朴前大統領に比べ、北朝鮮からの避難民出身の文在寅氏は、庶民育ちの「土のスプーン」出身だったこともあり、若い世代から絶大な支持を得た。金のスプーンによって動かされてきた韓国社会が、土のスプーンたちによって大きく方向を変えた象徴的な事件である。
ただ、この文政権も、先述のとおり、誕生から2年半も経たないうちに、最側近の曺国氏をめぐる不正疑惑に見舞われた。富と権力が世襲化していることを改めて示したこの事件は、韓国の若者たちをさらに絶望に追い込んでいる。
文政権では、政策転換を図ろうとした。
文在寅政権は、韓国経済の低成長と社会の二極化の問題を同時に解決するため、経済パラダイムの転換を図った。つまり、金大中政権以来の新自由主義から脱却し、積極財政による「大きな政府」を作ることで、分配と成長を並行して実現しようとしたのである。 具体的には、「所得主導成長」「革新成長」「公正経済」という3つの方向性を示した。
が、失敗し現在の右派寄りの尹政権へ。国を二分。
政権発足から2年が経った時点で、早々と、文在寅政権の未熟な経済政策が、むしろ韓国経済を悪化させたという批判に直面している。何より、2020年までに最低賃金を1万ウォンにするという公約を守るため、2年間で3割近く最低賃金を引き上げたことが、韓国経済の命取りとなりつつある。
まず、自営業者が急激な最低賃金引き上げの影響を受け、廃業するケースが続出している。また、多くの韓国企業は、恒常的に外国企業との激しい競争にさらされており、一方で、最低賃金の引き上げと週52時間労働制の施行により人件費が上昇。この内憂外患によって、首が回らない状態になってしまった。そのため海外に生産拠点を移したり、甚だしいところでは本社を海外に移転させるという「エスケープ・コリア」現象まで起きた。
通貨危機以降の韓国政治は、少子高齢化を加速させ、対米関係を損ね続けた。
少子高齢化は日本より深刻。
出生率が日本を下回ったというのに、いっこうに危機感が高まらない。少し前までの韓国ならメディアは大騒ぎし、野党は政権を非難し、政府は国を挙げての対策をすかさず打ち出したはずだ。 少子高齢化の症状はすぐには出ない。だが、隣の日本がすでに悩んでいたのだ。韓国メディアは日本を笑うばかりで、同じ病に罹った自らを省みなかった。
激しい競争社会を子供の時から意識して育った世代が大人になって結婚・出産に逡巡するのも無理はない。出生率が急速に落ち始めた2015年は、1997年のIMF危機以降に学校に通い始めた世代が結婚を考える年代に突入した時分である。
政権交代の繰り返しで国は弱体化した。
韓国人は妥協なき政治のツケを外交で支払うこととなった。おりしも米国と中国の間で新たな冷戦が始まった。というのに、どちらの側につくかで国民の合意を作れない。その結果、韓国は米国と同盟を結びながら、両大国の間で右往左往する極めて不安定な国となった。
政権交代のたびに基本的な外交姿勢を変える韓国。当然、周辺国からは信用されない。だが、オピニオン・リーダーは「米中を手玉にとって日本を叩く天才的外交」と自画自賛するばかりだ。李朝末期の指導層が国際情勢の激変を読めず、国の針路を決定的に誤った歴史を彷彿とさせるものがある。
尹政権が安定していれば別かもしれないが、、
李明博政権に続く保守の朴槿恵政権も、左派の文在寅政権も盧武鉉政権と同様に「中国包囲網」に入るつもりはなかった。そこで日本との関係悪化を図った。
朴槿恵政権は李明博政権と同様に「慰安婦カード」を切った。日米韓の軍事協力を迫る米国に対し「慰安婦問題の解決に応じない日本とは協力できない」との詭弁である。
もっとも、米国はこの詭弁を見抜いていた。
民意が外交オンチなのも大きい要因。
IMF危機が金泳三政権の従中への意趣返しにより起きたことは、未だに韓国では語られないのである。
二股外交にさえ覚悟がいる。それも外交戦術の一つなのだが、国民が副作用を覚悟しておかない限り動揺し「二股」どころか「右往左往」外交に陥ってしまう。
現に韓国は米中双方からまともな国扱いされなくなった。「親米」「親中」「二股」の副作用を議論していないから、いずれへの心構えも備えもない。結果、政権が変わるたびに中国に寄ったり、米国に戻ったりのコウモリ外交に堕ちたのだ。
中国が韓国どころではなくなり、アメリカが再び見捨てるシナリオも。
日本は対岸の火事と言える立場に無いですが、
世論は政権交代に懲りているのが大きな違いでしょう。
予習はこの辺で、
儒教の悪影響も作中出てくるかもしれませんが、
いざ鑑賞。
インディーズらしいオシャレな小品、こんな韓国映画もあるんだ。。
随分と大人しい作品がヒットしたものだという感触が残りました。
フェミはあまり感じませんでした。
映像は、
とても見やすいのですが、映画館で特に観なくてもとは思ってしまう。
演者と演出は、
とても自然で等身大を感じました。随分とアッサリ。
脚本は、
20代後半の女性が感じる韓国社会の生きづらさを、幾重にもスケッチしつつ、
時系列シャッフルしながら、
NZでモラトリアム的な自己回復を果たすまでを描く。
個人的な感想は、
現地での会話が不自由なくなってく過程を観て、
オレって、語学ダメなままだったなー。
韓国人は努力して習得するよね。(NZは英語だけど)
今更どうしようもありませんが、反省させられます。
フィリピンでも、ベトナムでも、現地で身を立てて、
家族呼び寄せる韓国人男性普通に居たから、
主人公が、特別凄いって気にはならない。
英語で、会計専攻で大学修了したのは偉いと思う。
しかしモラトリアム終えて、
これからのキャリアの方がむしろ問題だけどさ。
どうするの? NZで就職するの?
そこでエンドマークだと、
モヤっとしたままだねぇ。釈然とはしない。
カタルシスが無いのが、現実を反映しているとも言えるけど。
次いでに、作品そのものとは直接関係ないけど、
監督のインタビュー読んで、疑問が湧く。
左派の人は、自分の言動を自分で評価出来ないのかな。
貴方の支持する世論が、
貴方が生きづらいと評する社会を作ったんじゃないの?
チャン・ゴンジェ監督が社会が前進したと感じていることの一つはフェミニズム運動の盛り上がりだという。2024年12月に非常戒厳令を布告した尹錫悦大統領の退陣を求めるデモでは、大勢の女性たちが街に繰り出し声を上げた。
「弾劾賛成デモには若い女性が多く参加しました。MeTooや(朴槿恵元大統領を罷免に追い込んだ)ろうそくデモなどの運動を通じて社会が変わったという経験があったからこそだと思います。
意図が他にあるのか、結果を慮れないのか、
では何故、
貴方が支持したはずの、文政権では、幸せに成れなかったのですか?
若い女性の尹大統領支持派も、散見されますが、
左派メディアとSNSでは、どちらが実態を表しているのでしょう?
リベラルの皮を被った左翼って、
反対さえすれば、幸福が勝手にやって来ると思っているみたい。
だから、地獄なんじゃねぇの。
与党支持しない理由は分かったけど、
それは野党を支持する理由にはならない。与党に不賛成だというだけ。
貴方がたを支持するベネフィットは提示されていない。理由が無い。
毎度言うけど、
放射能が危険だと言いながら、
逃げもせず仙台で普通に暮らす初老の人物に出会って、
アンチな正義に一度酔うと、脳が正常に戻らないものだと習った。
自らの意思決定が招く結果を、総括出来ない人格と、
作品の結末が尻切れトンボなのは、
関係がありそうだなと、感想を得た後、
久々にタイ料理屋で夕食。
パクチーの香りは懐かしいが、
もっとコブミカンやレモングラスの香りが強いはず。
なにより、ちょっと甘すぎる気がする。
生まれ育った国で違和感を覚えるのは、そんな口当たり。
簡単なことほど忘れていくこの世界。嘘の光に囚われないで
目に見えるものばかり信じた、恥ずかしげもなく誇りを胸に
偽物勇者は僕だった。
ダメに属してアッサリ見捨てられず、愚かに頑張った過去もある。
それでも、
言動の結果を以て判断することで、上塗りは避けられることがある。
最悪は避けられたと思う。
2025.03.09 現在
雇用統計はやや悪く一旦下落、パウエル発言で反発。
日足はレジサポ転換利いてるようで、まだバンドウォーク中と見ます。
急な反転も想定していますが、去年9月の谷は目指しそうです。
バイデン時代の株価上昇を全て吐き出す二番底までありそうです。
方向感出たら、おずおずと付いてゆく。
当然と言われてしまうかもだけど、目先に囚われない良き解説。
ただテクニカル的には、一旦下落すると思う。