「劇場版 チェンソーマン レゼ篇」Mappaよかったね\(^o^)/ 

私は、この時点↓で勝確だと思っていました。

作画は当然申し分無く、オシャレ全開。テンポも良し。
相変わらず米津玄師の原作理解度は高く、難しくてカッコイイ主題歌(後述)。

で、
遂に、レぜ編観てきました。
朝イチの回でも、7割方まだ埋まってました。
様子見て、評判を確認してからの鑑賞が続いているようです。
ぜひ「劇場版 呪術廻戦 0」を超えて頂きたい。
  
 
初動は上々。
ロングラン大丈夫と安心し、外出ついでを待って映画館へ。
鑑賞前に、評判をおおよそ把握したところ、
ここまでの道のりも想像しました。
 
 TV版の不評は、大幅に改善されている。らしい。
 総集編と題し、TV版ダイジェストが再編集&一部撮り直しで公開された。

 曰く、
  原作に忠実、オリジナル解釈を削除。アクションの整合性を堅持。
  日常アート系への傾倒を廃し、本来のB級ムービーの世界観。
  最も不評だったテンポも大幅に改善された。
 
 製作はMappa一社を継続、リスクを制作が全て引き受けるのは偉い。
 2年掛けて、不評の原因を改善、捲土重来ですね。
  
 個人的には、
  気になる点は確かに有れど、
  言われるほどTV版が悪いとは思わない。
 けれど、
  裏切られた原作ファンは怒り心頭、結果振るわず。
  監督交代の署名活動まで起こるほど。
 
 TV版ラストで、レゼ編を匂わせてから、忘れるほど長かった。
 多数作品を抱えながらも、帰って来たのは偉いことです。
 むしろ、
 佳境を迎えつつある第2部終了前とは、睡眠時間が心配になるくらい。
 (水族館のペンギンは、レセ起点&アサ回収と知りました)
   
 
主に低評価の意見を参考にしようと検索したのですが、
世間の評は、
批判の方向感に乏しく、本来の実力通りファン獲得と判断。
原作未読派を勘定に入れず、それでも敢えて挙げるなら、
 バトル前のテンポがまだ悪い。
 バトルの連続が単調。 
 一部、粗い作画有り。
ま、その辺りは観て判断しよう。
   
  
 
 
好評も納得で、ホッとしてしまいました。
驚くほど、原作に忠実で、
コマの間を埋める以外の改変はほぼ無し。
原作好きなら、できれば劇場で観ておいて損は無いです。
  
元々の期待値が高いので、
大絶賛というより、私は予想通りの満足。
批判を解消した上で、余韻が後からジワジワ来る。
 
リベンジ成功おめでとうございます。感慨深いです。
思い起こせば、

まだ、ブレイク前夜の頃。
”7索の赤いとこ”は、チェンソーマンのことなのかと連想した。
 
  
同時に今回、
押し引きの見極めが大切と、教わりました。
 思いっきり行くところと、
 ほどほどに控えるべき状況、
作画の力の入れ具合も、楽曲の使い処も。
 
人気マンガのアニメ化は、
この路線で、批判が賛成派に取り込まれるなら大正解。
いろんなこと内部で話し合われたのでしょうね。
想いをどうしようか。
 
 
グルグル逡巡したかもしれない。 
採算度外視なのか、お金を集めたのか、
結局、苦い経験も武器に変えて、原点に戻る。
 
そういえば、レゼ編は、
 TV版のラストでもある、サムライソード決着からスタート。
 単行本では、5巻途中から、6巻最後まで。
 
 
ひょっとしたら、
 連載当時から人気が出て、アニメ化が期待された時点で、
 劇場版用のエピソードを一本と、漫画側の構想は有ったかも。
 本筋からは、やや独立し完結するサブストーリーで、
 丁度良い長さ。 
  
 
 特に、この辺の最初の方は、
 映画オマージュ有りき。コンセプトに明解で忠実でした。
 で、この際、
 ジャンルはB級ホラーに限定ぜず、
 恋愛青春学園+女スパイものを、まとめてドンと一挙放出。
 
 お話は定番でもあり、着地も収まり良く、
 本編に戻る。
 若干繋ぎが入って、クリスマスへ。
 次の劇場版製作は、第1部の最終盤か。
  
一社製作でヤるからには、と結論を出したのが本作。 
 当時、残念ながらファンに支持されなかった作り手の主張は消滅し、 
 本来のチェンソーマンを復活させる。
 食い散らかさず、最後まで残さず完食してみせる。
そんな気合を感じます。 
 
 
蛇足ながら、感想と評を物語の順を追って。 
観て頂ければ、こと足ることばかりですが、、語りたいこと若干。
 1.OP「IRIS OUT」
 2.映画鑑賞パート
 3.花火まで 青春オマージュてんこ盛り 
 4.対魔2課
 5.バトル
 6.結末&ED「JANE DOE」
 
ネタバレ気にせず。原作既読は前提で、
  
 
1.OP「IRIS OUT」
 主題歌でオープニングとは、今どき逆に新鮮でした。

 チェンソーマンって、こんなお話だったと、それまでを思い出し、
 登場人物の存在と、これからも連想し、最初のプレゼンはスマート。
 なにより、
 TV版のED曲を幾つも大体思い出す。
 OP曲は、
 「KICK BACK」でスタートし、「IRIS OUT」でしばしお別れ。
 米津玄師で、なくばなるまい。

 TV版は黒服の集団が歩いて来るようなイントロ。
 アップテンポで、ついて行けないほど複雑で高度。
 展開の激しさと、マキマのヤバさを予感させる。

 今度は、チャールストン風味のフレーズが乗るのか。ハネるし。
 ジャズっぽいピアノがカッコイイ。
 相変わらず、内容理解も深い歌詞。

 またもや難しいが、前回よりはストレート。
 そうか、内容も「Just The Two Of Us」だ。
 心拍数のドキドキだから、4つ打ちなのかな。
    
 一通り、思い出して準備万端となる。オシャレで無駄無い開始。
 ほぼ勝ちを確信。
 
 
2.映画鑑賞パート
 マキマとデート。
 原作未読なら、レゼ編に不要と思うかもしれない。
 忠実に再現するのだと、逆に驚いた。
   
 ここで、映画オマージュの漫画だったと思い出す。
 それもB級が主で、多分多くは私も観ていない。
 本作もTOHOシネマズで観てるけど、
 無名の石ころの中に宝石を見つける瞬間も在るんだなぁ。
 ま、私は1日1本で容量マックスに成ってしまうが。
 
 ホラーやアクションじゃなく、
 恋愛青春学園もの+女スパイのオマージュてんこ盛りが、
 これから始まるというイントロだから、
 こんくらいミッチリやってくれて、満足。
 
 
3.花火まで 青春オマージュてんこ盛り
 期待通り、いや期待以上。
 如何にレゼを可愛く魅せるのか、それが総てでもあるパート。
 上田麗奈さん素晴らしい。
 
 所々、全力でない作画が逆に好きです。
 原作、読み直したくなります。
 ああ。
 無音で汚さず、確実に仕留める為のバックチョークなのか。
 一曲歌い終わる頃には、終わっている。
 
 漫画のコマだとテンポよく進むけど、
 逆にアニメだと省略が難しい。よりハイセンスでないと。
 絵は後から上手くなるけど、演出は才能。
 漫画が上手いのと、絵が上手いのは違う。 
 (努力のみでジャンプの看板な訳ない、勘違いしてはイケナイ)
 
 原作を振り返って、つくづく感嘆してしまった。 
 そうか、 
 ここで6巻を手に取ることになるのか、、 
 ロマンチックに任務遂行を決意のシーンで。

 無音で、極力綺麗に仕事しようとしてたんだと、読み返して気付く。 
 アニメも全力で格闘していた。才能と余白と。 
 
 
4.対魔2課
 恋愛ものから、アクションへ移る前の、
 箸休めパート。
 このあたり、原作の方が丁寧な印象。
 本作は、早くアクションやりたくてウズウズしてる。
 
 漫画で読んでると、
 本性現したボムのお披露目で、
 お約束を踏まえつつ、毎度驚きページ進めるのだけど、
 映画はアッサリと流した印象だった。
 
 前半ダレると言われるなら、この辺であるべきかと。
 目くじり立てる程じゃないけど、まあ理解する。
 
   
5.バトル
 鬱憤を晴らす。
 言われっぱなしの不満を一気に爆発。
 個人的には、止め絵やってくれて嬉しかった。
 
 会話のインサートでは笑わすとか、
 体術の熟練の差を観客に見せつけるとか、
 アキのエピタフが緊張感マックスなとことか、
 
 緩急とか、ストップ・アンド・ゴーとか、
 もっと演出に工夫しても構わないんだけれど、
 いいよ。
 
 思いの丈をありったけ、それでいいじゃん青春だもの。
 観てる方は脳が疲れますけどね。オーバーフローして逆に眠い。
 細かいことは、後で原作読もう。
 
 海に沈むシーンは、
 プール、それから ”チェーンの使い方” の伏線回収だけど、
 誘い出して、絡みつく。
 バックチョークと対に成ってるんだな。
 読み返して気が付いたよ。
 
 納得できない人も居るでしょうけど、
 私は本パートに不満を持たず、読み返して、また味わい深い。
 
 
結末&ED「JANE DOE」
 当然とは言え、スパッと緩急良く締めます。
 曲は、やっぱり凄いですね。
 詞の表現力はもちろん、歌唱力マックス。
 素材を殺さぬよう、逆にハモらず昭和歌謡みたい。
 
 ラストワルツ感ありますよね。
 ゆらゆら枯葉のように立ち去ってゆく。

 宇多田ヒカル繋がりでエヴァ感も、そこはかとなく。
 オファーが通る前からイメージしたんだろうな、1/fゆらぎ真骨頂。

  
 映像も然る事ながら、音楽に才能が集まるのは、
 この作品だからこそ。愛でましょう。
 続いて良かった。
  
 呪術が最優先だろうけど、
 この大ヒットを受けて第1部の最後まで行けるかな。
 まずは、おめでとう。
 
 
 
当時、聞いたことも無い曲だった。
センスに仰天したものでした。

今はもう、アメリカよりアジアの方が市場は大きいかな。
 
 
 
2025.10.09 19:00現在
 あー、全然買えない。
 利上げ見送りがプラスに判断されてます。
 本来ネガティブな情報が、
 ネガティブと判断されるのは、まだ先か。
 

カテゴリー: 書評、映画評など パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*