池上無双より蛭子無双

ども、能登の先っちょ珠洲から金沢に戻ってきました。

大変楽しく、有意義な時間を過ごさせて、いただきました。
その纏めはいずれ。
 
 
遅ればせながら今日は前回のつづき、
http://sanpome.net/?p=1042

スカイマークの制服がエロいとか、舛添新知事に池上無双とか、
どうでもいいと思うんだが、って話し。

とりあえず、ストレートに書きます。

池上無双の件。
都知事選そのものについては、
前にも書いたように、
http://sanpome.net/?p=1040
田崎記者のような解説が興味深い内容だと思っている。

池上無双は、テレビショウとして面白い。のだろう。
それはそれで、アリでしょう。

ただ、政策内容より、
テレビに映る性格や、対応能力に関心が高そうなのは、
大の大人の見識としては如何なものか。と率直に思う。

が、一番違和感感じるのは、そこじゃないんです。
 
池上無双は本当に痛快なんでしょうか?
 

昔M-1グランプリで、あるコンビがジャニーズタレントをイジるネタで勝負したところ、
え、それ大丈夫なの? って微妙な空気が流れて、
それが笑いに繋がらず、勝ちを逃してしまった。
って、松本人志が言ってた。

うーん、
面倒くさいねぇ。
それって、笑う側の都合と何の関係もないじゃん。
彼らのローカルルールにそこまで付き合う必要あるの。
そう思ったものである。
 
創価学会のことをタブー視してるの、マスコミの都合で、
その境界に触れる、触れないのも、TVの勝手。
そこに痛快感じないといけないか?
無条件にマスコミの構造受け入れないといけないかな。最初にその違和感がある。
手放しで痛快とは到底思えない。

で、
テレビショウという娯楽としての池上無双は、
放送コードのスレスレを知ってる人のプロレス上手で、
そこまで楽しめない。

報道としては、政教分離にガチで切り込むまでは行かない寸止めパンチ。
そこに意味を見出すのは難しい。
それを報道として評価するというのは、報道のテレビショウ化を喜んでるということで、
テレビ見てるとバカになるってのと、同じことにも見えるけど。

分かった上でそれを楽しむ娯楽は分かるけど、
報道として、製作者の意図鵜呑みにする情報の消費では、
リテラシーに難アリじゃないの。
 
 
さいはて感満喫しつつ、珠洲でそんなこと考えてた。
娯楽と予定調和の破壊。

能登の先っちょは狼煙(ノロシ)という地を訪ねる。
大昔は狼の糞を燃やして煙を上げたから、この字が当てられると聞いた。
能登のそこは、昔灯台代わりの目印にしたから、その地名が残ってる。

蛭子さんが「へー、ノロシって読むんだ」とつぶやいた、あの狼煙である。
確かに、路線バスのバス停はあるが、極稀にしかバスを見掛けない。
何時間も待つのはまだマシな方で、
歩くしかないというセメントなスタイルのロケ番組が人気である。

確かに、
ご当地名物紹介させといて、カレーを注文する蛭子さんには、
長州顔面骨折させた、ギスギスしてた頃の前田のような凄みを感じる。
とんねるずなら、計算でやることを本能に赴くままである。

そういえば、
この番組は、笑いの方向に無理に持ってく我慢しなくていいからラク。
「星野さん、やっちゃっていいですか?」みたいなことを番組内でも言ってた。

内容のタブーさは池上でも、セメント感は蛭子が上。
蛭子無双である。

ワタクシも旅先では、柄にもなく太川陽介役やることもある。
社会生活を営む多くの日本人ならなおさら、リーダーに感情移入しつつ、
蛭子無双のヒールっぷりが爽快。
 
 
あー、でも、こういう楽しみ方って、マニアックで、
大衆芸能の終わりでもある。
映画だったら、ヌーベルバーグみたいな。
 

力道山の街頭テレビで始まった娯楽も、
だんだんとマニアックな楽しみ方に分派してく。
存在は残るけど、アノ頃とは別物である。

池上無双って電流爆破デスマッチみたいなもの。
面白さは否定しない。
でも、大衆芸能の終わりの始まりではあるんだよ。
 
前田はその後リングス立ち上げて、プロレスの役割は総合格闘技へ向かった。
その後、いろんなことがあって、
地上波の放送のようなメインコンテンツでなくなった。
    
  
過疎と交通インフラの実体験は、改めて、メルマガに書こうかな。

 
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