”正しい”評価はいずこ?「エミリア・ペレス」フェミというよりも「ベット・ゴードン エンプティ ニューヨーク」監督の技量と心意気

演者の個人的な発言に、金払って観た客の評価が影響受けるの止めて欲しい。
ミュージカル仕立てが苦手とか、
 くだらない情弱もいい加減に止めて欲しい。最初から分かってんだから、
 必然性なければ歌ってはいけないという法も無い。純粋に技量を評価したい。
 
メキシコ人使うかどうかとか、知らねーよ。としか反応は出来ません。
メキシコの描き方がステレオタイプ過ぎるとの主張にも、
 じゃあ、どう実態が改善されたんだよ? 

 麻薬撲滅を訴えて立候補したら消される国で。
酷評に値する程の批判とは思えません。 
カルテルが割拠する戦国時代な背景を、一応は予習しました。
  
何かと自由貿易の賜物か。トランプがTPPに参加しない理由。
関税実施で、工場をアメリカに移設すると、
雇用失い不法移民がまた増えてしまいそう。
 
 
それはさておき、鑑賞。
どうせヤルなら、もっと歌って、踊っても、よかったけどな。
歌パート含め、安心できる演出のクオリティでした。
 ミュージカル風で、
 ポリコレ要件満たしつつ、
面白いエンタメを撮ってやろう。
ジョーカー2」とか「白雪姫」とかのハリウッドの様子を横目に、
フランスの巨匠はそう、思い立ったのではないか。
 
充分な技量とあっぱれな心意気だと思いましたよ。
私も欠点と感じた部分からの酷評には、納得します。
しかし上記の理由でケチ付けるのは賛同しません。
また、主人公の言動にモラル的な理由で納得しないのは、理解はしますが、 
 思考が善悪二元論過ぎて子供じみてる。
 生きたいように生きてるだけなのを、いちいちジャッジしなくていい。
 
ま、総じて、批判の理由がクソ。結論ありきの後付け程度。
”知ったこっちゃない”と言ってるかの如き、作り手の態度は痛快。
唯一、
 感情移入できるキャラが居ないから、面白くならない。
という感想には、私も同意見です。
 主人公は富と絶対的暴力を手に入れた後、善悪に頓着せず、好き放題。
 生きたいように生きて、因果応報な結末を迎える。
 別に文句は無いです、共感も無いですが。
 
 もう一人の主役とも言えるキャリアウーマンは、
 不利な出生から本人の有能さ一本で奮闘する姿は応援しますが、
 いきなり正義ズラされても、カネ受け取っておいて言えた立場じゃねーだろ。
 と鼻白みました。
 
 玉の輿かつ浮気する嫁は、
 真相知ったら、なおさら、
 いまさら半端なこと言ってねえで、肚くくれよ。カネ奪って逃げろよ。
 その言動では、好感しない。ただ愚かに運命に翻弄されただけ。
 
 DV夫の死亡確認で喜ぶ美人妻は、
 主人公と肉体関係に至る。ちょっと無理ゲーかな。
 恋に落ちる説得力が有りません。ま、出番も少ない。
 
  
なので、
感情移入出来ないから興味が持続せず、酷評に至るのは納得します。
まあでも、展開の面白さで魅せる作品ですから、私は許容しました。
退屈とまでは言わないけど、ちょっとテンポが遅い。
むしろ、もっとスピード上げて、
死後、残された二人の女性が奮闘する様を描いて欲しい。
 エミリア・ペレスは神格化され、民衆の支持を得るまで。
 まるでペテロとパウロがキリスト教を築いたように。
そこまでを2時間で。どうでしょう。
 
善悪を気にせず、ヤリたければヤル。御託曰う前に済ます。
潔い良い悪党が主人公で、いちいち言い訳しない。
ジェンダーの立場を代表するというより、個人の勝手。人間讃歌的でした。
主演の過去の差別的発言が発掘されなければ、
アカデミーは褒める気だったのだから、
 多様性とか、フェミニズム的には、これは合格なんでしょうか?
私には判断つきません。
面白いお話作ったら、どうやっても誰かしらが批判しそう。
  
ポリコレの規定満たしたんだから、
後は好きにする。界隈の評価は知ったこっちゃない。
そんな監督の心意気は心地良かった。
アメリカの資本だと出来ないでしょうね、周りを気にして。
予算が増えるほど、ハリウッドの製作委員会化。
多重人格かと思うようなフワちゃんの謝罪文見せられては、客も苦しい。
本当は、こんな賛否両論を、
 トッド・フィリップスが欲しかったはず、
 ジャック・オーディアールがその替わりに得たのは、
監督の本懐かもしれません。 
 
絶賛とまでは往かないけど、観て損したとは思わない。
何より鑑賞後感が爽快でした。 
どうでもいい批判は心底、知ったこっちゃない。
 
 
 
話題作と比較しようと思い、80年代初頭インディーズのフェミ映画観ました。

 77年に「スター・ウォーズ」が公開されアメリカン・ニューシネマが終わる。
 84年にジャームッシュがカンヌで新人監督賞を獲る。
その期間の新しい独立系のムーブメントですね。

うーん、フェミニズムを代表するとレッテル貼るのは無理かなぁ。
 個人の性癖に基づく欲望の解放と、
 女性の社会的地位の向上って、
本来、全然関係の無い別の話だと思うのですけどね。
短編もあり、発表年度順に、
「エンプティ・スーツケース」「エニバディズ・ウーマン」「バラエティ」
を連続で降順に観ました。 
一日に映画2本も観ると、疲れ果てるのですが、頑張りました。
「エニバディズ・ウーマン」は「バラエティ」の要素の一部で、両方観なくてもよろし。
ただ出来は前者の方がマシかと思いました。
 
「エンプティ・スーツケース」を観たときは、新しい才能現るとワクワクしますが、
カンヌに出品した「バラエティ」で、期待が萎みます。
役者に演出つけるの上手いとは思えない。監督として名前が残らないの納得です。
ヒッチコックの「めまい」に着想得たと言いますが、
お話の中で”謎の提示”に魅力が弱いので、テリングは無理だな。
 
むしろ、最初の作品のように、
物語を分解して、断片を再構築する手法に徹して欲しかった。
様々な資料と、都会のスケッチ、役者の演技を抑止した表現。
「エンプティ・スーツケース」では、
 極左に傾倒し、爆弾テロに関わる女性の人物像に迫る。
 (観てるときは実在とは知りませんでした)
 断片的な情報から、海外逃亡する容疑者の人生を、客は自身でモンタージュする。
大変興味深い、実験的手法だったのに、
それを突き詰めず、普通の映画作りしようとして凡庸に成って往く。
突き抜けられなかったのが、勿体無い。
三幕別でも、オムニバスでも、短編の集合でいい。
この手法で90分保つように工夫して、
作品もっと残して欲しかったな。惜しい。
 
技量と心意気が中途半端だった。
結局は、
面白いか、オシャレか、最低限どちらかだな。 
  
 
ポリコレ主張して、かつオシャレは難易度高すぎて無理。
せめて面白いは頑張らないと。
主張ありきで面白くもなく、それで興行的に成功しようとはアメリカ映画の自殺。
EU産は、いっそ、
アカデミー獲ってから、演者の政治的発言で、手のひら返しされれば良かったのに。
 
購入は投票なのだから、不快ならボイコットするのが正解。
カネ払って酷評の理由探すのは、不毛な当たり屋。
試写の招待で当たり屋して再生数稼ぐのは、なお鬼畜。
充分面白く、素直に拍手します。 
 
 
  
いろんな要素のごった煮、無意味に羅列してるのかと思えば、
実際の父親の人生を歌ってると知り驚愕。 

奇蹟って、才能。
 
 
2025.04.02 11:30現在
 自分の下手くそさを笑ってしまう。慣れないことはするもんじゃない。
 反転始まると判断し売り玉手仕舞っては、また慌てて建てるの繰り返し。
 ここが彼岸の底でした。9月の谷を一旦目指した後、
 そこで止まるか、バンドウォーク継続か。まだ不明。
 
 
ミャンマーの震災で被災された方々、心からお見舞い申し上げます。

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