
田宮二郎、渡哲也は、最後の銀幕のスター達。
藤竜也は、映画はギリ間に合わなかったか。
その後、皆TVドラマで当たり役を得る。
当時、
田宮二郎は大映と揉めて退社。大映は、それから滅ぶ。
渡哲也と舛田監督のコンビの他、
吉行和子、藤竜也は、ロマンポルノ路線に転じた日活から。
そんな衰退期の松竹制作ノワールもの。
狂った鈴木清順の後に乙かと。
新文芸坐の遅い回を選ぶ。
原作は未読です。

日本のハードボイルドの先駆けで、
1967年直木賞受賞。
気楽に観る娯楽作だと判断して、ちゃんと予習はせず。
時代背景だけ確認しておいた。(後述)
《 開演 》
舛田監督なので、当然でしょうけど、画作りしっかり。
衰退期といえ、手抜き無し。
お話は、原作から荒唐無稽と想像します。
まあ昭和だからと、警察官僚のディテールは大目に見て、
プロット自体の巧みさを愛でます。
後に、TVやVシネでも実写化されるそうですが、
題材としては、シリーズの方が向いてますかね。
キャラそれぞれを、もっと掘り下げて描く余地を感じますし、
大きな画角でなくても、表現は充分可能ですね。
映画では、
テンポよく展開の連続で魅せ、
退屈する暇を与えず、あれよという間に終劇。
渡哲也は、大根と揶揄されることも有りますが、
アクションは抜きん出ています。
本作のカースタントも、現在では再現不可能で、
日活→石原プロのルートを思い出します。
ただし、キャステイングは逆じゃないかな。
可愛いい目元をグラサンで隠さないなら、純粋な無鉄砲の方が似合う。
一方、
田宮二郎は、どうしたって野心が宿る。
やっぱり、手段を選ばず組織でノシ上がる方が似合う。
「ふたりの王女」みたいに、そこは資質を見抜いてよ。
まあ、しかし何と言っても、
若い頃の佐藤慶のヒール役。インテリヤクザっぷりが最高。
私の記憶では、もっと老成した演技ばかりだったので、
新鮮でした。
ハードボイルドな娯楽作として、本作気楽に楽しめますが、
その後のTVでの活躍にも、思いを馳せました。
こんな時代も、あんな時代も。
それをTV衰退期に観るのも、また乙。
本作そのものについては、もう、
『追いつめる』(1972年2月23日・松竹大船・舛田利雄)
の解説が充分(ネタバレ有り)。
チャンスを得れば、楽しめますよ。としか言いようが無いので、
心に浮かぶ、よしなしごとを、
1.公開は1972年の頃
1.1.五社協定崩壊
1.2.現代劇アクション、ハードボイルド、刑事もの
2.テレビシリーズ当たり役
2.1.西部警察
2.2.大追跡
2.3.白い巨塔
3.監督は戦艦ヤマト
4.TVアニメの劇伴
本作そのものから、離れます。
1.公開は1972年の頃
もう完全にTVの時代となり、映画は斜陽。
大阪万博終わって、冷戦の時代にベトナム戦争も終盤。
日本赤軍も暴れてます。
人民共和国の中国が国連で承認され、
その後、大陸に接近し過ぎた政治家は失脚の運命。
もうすぐ、オイルショックがやって来て、ドルの権威が揺らぎます。
昭和の戦後高度成長も転換期ですね。
1.1.五社協定崩壊
東映、東宝、松竹は生き残って、映画作りますが、
花形産業の頃は、
スターや監督の引き抜きも頻発し、カルテルを結んだそうです。
五社協定とは。
日本の大手映画会社5社の松竹、東宝、大映、新東宝、東映が1953年(昭和28年)9月10日に調印した専属監督や俳優らに関する協定。
後に日活が加わり、新東宝が倒産するまでの3年間は六社協定となっていた。
1971年(昭和46年)をもって五社協定は自然消滅した。
終わりの時に、
1971年(昭和46年)8月に日活は業績不振で一般劇映画からは撤退[注釈 3]、
同年秋より低予算の成人向け映画・日活ロマンポルノへと移行した。
-中略-
五社協定の主導者であった永田雅一率いる大映は、
1969年(昭和44年)に専属スターの市川雷蔵を病で失って以降スター不足となり、
1971年(昭和46年)秋に映画製作を中断、年末には経営破綻する[2]。
生き残った三社は、各々の戦略。
963年(昭和38年)に東宝本体から分社化した東宝芸能が受け皿として使われた。
この頃から現在に至るまで外部の事業者が製作を主に担当し、
配給のみを担当[注釈 4]するのが東宝配給映画の主力となった。
-中略-
東映もこの時期にテレビ映画[注釈 5]へと比重を移し、
撮影所などの自社施設で時代劇や刑事物を柱とした一般向け番組や、
特撮が主体となる子供向け番組[注釈 6]の制作を数多く手掛けるようになった。
子会社の東映動画[注釈 7]も、東映が配給する映画向けのアニメを制作するために設立した企業ではあるが、
それを期にオリジナル劇場用作品の製作を行われなくなり、
テレビ用作品の製作に積極的となった。
-中略-
松竹もこの頃から祖業の歌舞伎興行をもうひとつの本業として力を入れるようになった一方、
テレビ映画に関しては朝日放送テレビの『必殺シリーズ』が成功するまで消極的だった。
劇場用映画作品も専ら1968年(昭和43年)に放送されたフジテレビのドラマを基に
1969年(昭和44年)から展開を始めた『男はつらいよ』シリーズに頼りきりだった。
銀幕のスター達も、身の振り方を考えねばなりません。
この1971年(昭和46年)をもって映画会社専属制のスター・システムは崩壊し、五社協定は完全に終焉を迎えた。
協定の消滅後は、テレビ局や芸能事務所が主導して劇場用映画が制作される事例が増えていくことになる。
そんな時代に、松竹主導で、こんな映画撮ってたんだと、
私は意外でした。野村芳太郎のイメージが強くて。
1.2.現代劇アクション、ハードボイルド、刑事もの
TVの時代に入っては、時代が遡る舞台は予算の負担も大きいかな。
現代劇のハードボイルド、特に刑事ものにシフトしてゆく。
「ダーティー・ハリー」が1971年。
テロとか”無敵の人”の元祖かも知れません。
ドン・シーゲルやスコセッシ↓の現代劇の登場。
ブルース・リー↓が73年に日本上陸。
ハードボイルドな刑事もので、アクション華やか。
TVシリーズも制作されてゆく。
これは、東映だった。
私は子供の頃の、うっすら記憶に残るTVドラマを思い出しつつ、
その前日譚として、本作を堪能しました。
2.テレビシリーズ当たり役
田宮二郎は不幸でしたが、
TVで刑事、当たり役に恵まれて良かったね。
思い出してしまいました。
2.1.西部警察
今じゃ、考えられないカースタントと言えば。
映画じゃなくTVでした。娯楽の王様でした。
渡哲也のポジションは、菅原文太が得たと言われるけれど、
石原プロの仁義を守って、これはこれで素晴らしい結果と思う。
やっぱ悪役より、真っ直ぐなベビーフェイスが似合うよ。
2.2.大追跡
藤竜也と言えば、
断トツでスタイリッシュでした。
大野雄二は、「ルパン」や「犬神家」の方が有名だけど、
圧倒的にカッコイイ。
映画↓の印象が強烈ですけど、当たり役はTVの刑事と思うのです。
これ↑も、東映か。
筋肉は裏切らない。
2.3.白い巨塔
元は映画↓だったんですね。でもTVの印象が強烈で。
ホイチョイさんの解説が詳しい。
残念ながら、
ドス黒い野心がリアルで、
余計なカルマを吸収してしまった。
もし、キャリア順調なままだったら。
もっと、
天知茂的な役どころをTVでも得ていたかなぁ。
これも東映か、
生島治郎原作で、橋本忍脚本。
人材が、テレビ黄金期に向けて流れてゆく様を思い知る本作、
でも、舛田利雄はTVドラマの画作りじゃない。
3.監督は戦艦ヤマト
その名で思い出すのは、
軍艦のイメージが強く。
しかし、監督に音楽の才能は無いと、東映の社長に酷評された。
兎も角、
実写でも、アニメでも、画作りに相応しい題材。
鈴木清順のルパンと似て、
キャリアの中で、テイストが一貫してますかね。
衰退期の時代を超えて、キャリアを全うするのは、
偉大かつ幸運なことですね。
シネマスコープの画面眺めながら、そう思いました。
それと同時に、
アニメのヤマトは、音楽の才能に出会えて良かった。
4.TVアニメの劇伴
専門的なことは分かんないので、
コード進行を初心者向け解説で補う。
ま、それはさておき、
ヤマトは宮川泰。
ルパンが大野雄二で、
アニソンの定番は渡辺宙明。
アニメの音楽は、このレベルから。が子供の頃の原体験。
それを思うと、
アニメでなくとも、実写でも、
安易なタイアップは勘弁して欲しい。
改めて聴くと良い曲だけど、、
実写だけども、連想するのは、
みうらじゅんが ”サックスをコブラに” とか、
伊集院が、
”そこはJazzでしょ! スタッフ全員Jazz好きじゃないでしょ!”
って言うから、偏見持ってしまう。
タイアップ正解だったのか?
そんなことで、収益見込まなくても済む作品ならば、
作品の理解も深い音楽家を抜擢しようよ。どうせなら。
逆に、音楽の側も、
曲ありきで、志高いなら、
プロモーション狙いで利用しようとするかなぁ。
アニメのリーチに頼らず、自分で売れなよ。
主題歌である以上、あくまで映像作品ありき。
その上で、
主題歌やるなら、制約受け入れて、
テレビ黄金期のアニメに恥じない曲を、
エンドロールに流してよ。
と、前回後回しの回答をしてみる。
メーテルに御冥福を。
2026.03.19 19:00現在
司令官を暗殺されても、
想定よりしぶとい反撃能力を残すらしく、
マーケットは下落。52500円あたりの攻防。
-2σタッチなら買いたい。
石油の流通を人質とはいえ、
補給路を絶たれた消耗戦は、硫黄島戦の如く。
長く続くとは個人的には思えないけれど。
