木曜日が最終らしいと、Humaxのサイトで気づく。
映画『#イミディエイトファミリー』
8/21(金)より#池袋HUMAXシネマズ で上映決定‼️
数々の名曲の裏側で活躍してきた
セッション・ミュージシャン。今日も続く音楽の旅路を共に歩む
彼らの軌跡を追った
音楽ドキュメンタリー。上映をお楽しみに🎸
— 池袋HUMAXシネマズ (@HUMAX_IKEBUKURO) August 4, 2026
私も世代ではないので、多くは後から遡って聴いた。
リアルタイムの記憶を探れば、
そういえば、今は亡き中野サンプラザで聴いた↓。
皆、声が特徴的で歌うまい。
そして本作は、
当時の曲に愛着ある観客が満足なら、それで良し。
そんな作品でしょう。
世間の評は一応確認。
70’シンガーソングライターの名すら知らず、
わざわざカネ払って映画館に足を運んだ人いるのかな?
コスト掛けず、オンライン視聴のミリシラ勢の感想はスルー、
ファンの評のみ参考に、概ね好評のよう。
実は、
”The Immediate Family”の曲は聴いたことも無いまま、
曇天の池袋へ。
《 開演 》
一旦、心地よく聴きます。
私は満足しました。
映画館まで聴きに来た甲斐が有りました。
一曲づつ、丁寧に流してはくれません。
各プレイヤーが如何に優れた奏者なのか、映画では分かりません。
それでも、心地よく音楽に浸れます。
それだけで、私は充分です。
以下、私の鑑賞体験の変化を段落に分けつつ、
0.前提理解 映画概要
1.編集良く、心地よい時間
2.理想の職場
3.鵜呑みにしてよいものか?
4.映画では抹殺されたキーボード奏者
※本作の概要は紹介します。が、
ネタバレは、、まあスジが特に無い映画ですので、
無しとしています。
0.前提理解 映画概要
大体のあらすじは以下。
ジェームズ・テイラーはじめ、
70年代はシンガーソングライターが台頭。
60年代のスタジオ・ミュージシャンの時代は去り、
レコーディングのみならず、
ツアーにもバックバンドとして帯同するミュージシャン達が活躍。
彼らをセッション・ミュージシャンと呼ぶ。
レコードにも演奏者が、ようやくクレジットされて、
腕利きは、引く手あまた。
主戦場をカリフォルニアに移し、
ウエストコーストサウンドの担い手となる。
そして80年代は、
ミュージックビデオの普及と、電子音楽の発展で、
彼らの仕事も激減、
生き延びる為モデルチェンジも強いられる。
そこから、話は飛んで、現在へ。(2023年時点)
そんなミュージシャン達のバンド、
”The Immediate Family”
現在も活動継続中、その様子も描かれる。
とても和やかで、和気あいあい。
なるほどアットホーム。
バンドメンバーと所縁の人物達のインタビューを中心に、
当時の写真や映像、再現アニメを交え、
80年代までの昔話。
そこに現在の活動が追加されている。
その時代の音楽シーンに興味有れば、楽しめる内容。
ただし、もろもろダイジェスト気味なので、
継続的にキャッチしているかは、客次第でしょうね。
私は満足です。
1.編集良く、心地よい時間
冒頭から、当時の楽曲がテンポ良く切り替わります。
編集のセンス良い。
ただし、曲を丁寧に聴かせては、くれそうにない。
インタビュー型のドキュメンタリとしては、
モンタージュ的手法を多用する編集でした。
目まぐるしい。
ただ、速いテンポの中、挟まれる馴染みの曲たちが、
効果的に流れ、心地良いまま時間が流れます。
皆、仲良しで、インタビューの様子も朗らか、
快適そのものの100分でした。
ターゲットは明確。
関係無い人には、関係無い映画。それは流石に自己責任。
(それと、できれば、
オンライン視聴を”映画評”に混ぜないで欲しい)
編集は意外でしたが、概ね想像通りの内容。
私は浸っていました。
2.理想の職場
印象的だったのは、
ミュージシャン達が楽しそうで、
お互い尊重しながら、理想的な職場に見える事。

うまくいく人は、
「今の苦労は、将来の成功を約束するものではない」
と割り切った考え方をしています。
何の保障もないならば、無理して我慢をする必要はなく、
「今を楽しむ」と頭を切り替えた方が、
人生がうまくいく確率が高まる……と発想しているのです。
ミュージシャンなんて、まさにキリギリスですからね。
アリとキリギリスの物語は、これから先、
真面目にコツコツと働き続けたアリは、
生涯を通じて一度も幸せを感じることなく亡くなり、
冬になっても豊富な食料に恵まれたキリギリスは、
たらふく食べながら、
最期まで好きな音楽を楽しんで幸せに過ごしました……
となる可能性も否定できないと思います。
幸か不幸か、良き職場の記憶に乏しい私は、
御伽噺のように、彼らの様子を眺めていました。
現実は、
悲劇的な結果に終わったミュージシャンも多い。
本作の主軸ジェームズ・テイラーだって、
カーリー・サイモンは大変だったのだし、、
演奏も卓越して、かつ幸せに生き延びる。
本作は、ごく一部の希少な例。
そう、観てましたが。
とはいえ、あまりに出来すぎか?
美化されている可能性も頭を掠める。
3.鵜呑みにしてよいものか?
一本映画を観た程度で、それが真実と信じてはいけない。
喧伝的な映画は、あれも、これも。最近体験している。
本作の編集なら、
都合の良い切り取りで、一本成立させることは可能。
容易に可能。
印象は、作り手の匙加減一つ。
しかし、
私に、史実に対する知識が無いので、
何も断定は出来ない。
そこで帰宅後、詳しい解説を探す。
(映画と違い、音楽は専門家の解説が有るはず)
4.映画では抹殺されたキーボード奏者
ビンゴ。ヒットしました。
描かれなかったクレイグ・ダーギーについてのこぼれ話
裏方に光を当てるはずの映画が、
仲間だった裏方の一人を隠してしまい、
イミディエイト・ファミリーという現在あるバンドに
都合良い物語を作ることに腐心しているのですから。
記事も寄稿してるのか、
語られぬ家族の事情
当時のLAのスタジオ・シーンでは
ジャズ・フュージョン的なプレイもできるテクニカルなギタリストが主流を占めていた。
ディーン・パークス、ラリー・カールトン、リー・リトナー、
ジェイ・グレイドン、スティーヴ・ルカサーなどなど。
クーチは彼らのようなプレイはできず、その列には加われなかった。
ジェームズ・テイラーが去った後のLAで、
クーチはワクテルとともに
自身をロック・ギタリストとして再定義することで、
生き残りを図ったのだろう。
クレイグ・ダーギーは
ジャズ・フュージョン的な演奏もできるキーボード奏者だった。
たくさんのアルバム・クレジットを見ていたら、
別の4人組での録音が目についた。
ラス・カンケル、リー・スカラー、
クレイグ・ダーギー、スティーヴ・ルカサーだ。
本作の文脈で、
クレイグ・ダーギーというキーボード奏者に、
触れないのは、不自然どころか、
本作では、意図的に抹殺している。
彼らはもっとロックなサウンドで、
LAのスタジオ・シーンを塗り替えようとした。
そして、ザ・セクションとは別のイミディエイト・ファミリーを組織した。
確かに、
ウエストコーストサウンドといれば、
これぞ。
「ひやくえむ。」でも触れたか。
音楽の方向性は全く別だ。
本作では、80年代後期から現代まで空白。
生き残り戦略がハマるまでは、
苦難の時代も有ったと想像される。
疑問は解けて、
それでも、
キリギリスの幸せな結末が観られて、良かったよ。
その奇跡を一旦は愛でます。
たとえ、編集に作為が有ったとしても。
最終上映の映画館に間に合ってよかったな。
満足しつつ、作為は作為と知る。
とても、今日的な映画体験とも言えますね。
そりゃ、
人間関係のドロドロも、抜けたり入ったりも、当然ありますよ。
合掌。
天寿全うするだけでキリギリスの奇跡と思う。
2026.06.28 12:00現在
20MA付近で、結局は大きく動かない。
若干、上昇したがってるように見えますが、
週明けでしょうか、結果判明は。
