やはり、
手弁当で頑張ってる才能を応援したいと思い、
水曜日は聖地シネマ・ロサのインディーズフィルムショウへ。
本日4/22(水) 20:20〜
『#僕を呼ぶ声 / TOKYO STRANGE TALE』
上映後舞台挨拶ありhttps://t.co/qOotGqYcu4本日水曜サービスデー❗️
オンライン予約はこちら👇https://t.co/2m1XkAznwa
※上映30分前まで購入可ご来場お待ちしております✨#シネマロサ#インディーズフィルムショウ pic.twitter.com/aPUo9XUoiu
— インディーズフィルム・ショウ〈池袋シネマ・ロサ〉 (@Cinema_ROSA_ifs) April 22, 2026
自意識過剰そうな映像が危惧されましたが、
海外の映画祭出展の中でも、音楽が評価されているようで。
川根麻里亜さん。申し訳ない、存じ上げず。
サントラ試聴。
DAWで誰でも作曲可能とは言え、イケてるかもしれない。
映画音楽の経験が無い中、
これだけの楽曲で監督の要求に応えているなら、中々のもの。
この才能に作品一見の価値あり。と判断。
低予算のインディにしては、ちゃんとしてる。期待できる。
(アイドルのダンスシーンは、ほんのワンカットでした)
《 開演 》
それぞれの才能に、なるほど。
クセ強演出については、それほどセンスを感じません。私は否定派。
が、脚本が思いのほか巧みで感心しきり。
音楽は期待通り良き。
演出の自意識には賛成しませんが、撮影は確かで安心できます。
役者陣も熱演で応えます。
とはいえ、
主演のアクションは、全く腕に覚えが無く、
アクション監修は、
金子昇と協力して、良くぞ鑑賞に耐えるレベルに引き上げたと、
これまた、ホッと一息。
インディには珍しい完成度で、これからを期待したいものですが、
あ、若手は音楽だけか、、
作曲家の川根麻里亜に期待寄せます。
では以下、項目に分けて語ります。
0.不思議な座組 脚本&監督&編集は別の人で、P&主演
1.本作パート別感想
1.1.Pの仕事 調達と分配の賜物(ややネタバレ)
1.2.作曲家 川根麻里亜
1.3.演出に才能アリやナシや
1.4.アクション指導は想定内か(ネタバレ)
1.5.インディなのに脚本は意外に優秀(ネタバレ)
2.プロデュースというお仕事考
2.1.DAWの時代こそ、設計図とブランディング 玉井健二P
2.2.乙黒史誠プロデューサー 地味に優秀かも
2.3.映画はスジが8割 日下部五朗P
今回は、
興味惹かれたことの感想と、プロデューサーというお仕事について、
思う処あり。
0.不思議な座組 脚本&監督&編集は別の人で、P&主演
脚本、監督、撮影、編集が同一な手弁当。
「侍タイムスリッパー」に代表される、
インディらしい座組と、当初は想像していました。
ところが、
主演とプロデュースは、別の人が兼任!!
どうやら、こちらが本作の企画を主導したと言う。
Wikipediaそのまま引用。どうしてこうなるのか?
2024年作品。監督は上野コオイチ。
2020年10月、俳優の乙黒史誠が自身の入院を機に「このまま死ねない」と一念発起。
上野も2020年の不条理なコロナ禍中、
死生観を考える作品にしたいと脚本に着手した。
自己資本のインディペンデント体制での製作だったが、
各国の国際映画祭への出品を行い、評価を得る。
乙黒にとって初プロデュース、初主演長編映画。
上野は監督・脚本・撮影・編集・カラコレなどを担当した。
音楽は全編、作曲家川根麻里亜が担当した。川根にとっての初の映画音楽。
「ニューヨーク国際映画賞2025」にて
「作曲賞」を受賞するなど評価を得る。
映画公開に合わせてサウンドトラックがリリースされた。
2026年4月11日、日本初公開。
池袋シネマ・ロサのレイトショー
「インディーズフィルム・ショウ」の中で3週間公開された。
足掛け6年の経緯もよく分かりませんが、公開まで大変だったようです。
それにしても、
鑑賞後、主演と監督の登壇で知る。
なんだ、この座組。未だかつて無い。
一念発起して、
企画から制作、主演を自分でというのが、自主制作の定番でしょう。
私もTVで観てます。
プロデュース全般と主演だけって、、
キンコン西野に似た資質で、より自己認知高く、
クリエーターは志向しない。
割り切った分担ということか。(後述)
未だ、私は理解出来ない布陣ですが、
乙黒史誠は本当に手弁当で、
子役に息子に使い、
アイドルの振り付けは、覚えの有る奥方に任せた。
海外映画祭の参加にも奔走したらしい。
制作は上野監督に預けつつ、主役だけ。プロデューサーとして尽くす。
二人のタッグならでは、だから成立したのかな?
格闘術は。。一日して成らずか。
別のジャンルで(別の監督でも)、
また、乙黒史誠Pのインディ作品、鑑賞してみたいと、私は興味惹かれた。
主役は別の人でいいから。
こんな座組もあるんですね。
で、感想から。
1.本作パート別感想
分担が、ある意味分かり易いので、此処別々に。
1.1.Pの仕事 調達と分配の賜物(ややネタバレ)
プロデューサーの仕事ぶりは見事。
低予算でも、ディーテール綻び見せず。充分な撮影を担保。
東京大空襲もチャント表現出来てます。これは拍手です。
高級自動車傷つけないかと、劇中一番ヒヤヒヤしましたが、
調達やロケーション、低予算で良くぞ。
必要にして丁度充分で、無駄が無い。
これぞ、優秀なPの仕事。
刑事役がアクション監修出来たり、
準ヒロインに音響手伝わせたり、
作曲を出役でも使ったり、
素晴らしいフル稼働。餅は餅屋もわきまえて。
1.2.作曲家 川根麻里亜
もともとアイドルで、このビジュアル。
無名ながら出役も継続しつつ。歌を脇に置いて、
作曲を主戦場として選ぶ。
なまじマルチだと、
a.自身の才能見誤るか、
b.万能か、
c.適材適所
のいづれか。
選択と集中が素晴らしい。情熱とクレバーな見極め。
宮崎駿は元より、本田宗一郎だってcタイプ。
bのダビンチやプリンスは稀で、
キンコン西野の脚本などaも多い。森岡毅がダブる。
初めての映画音楽で、優勝も納得の出来栄え。
面倒くさそうな拘りの要求に良く応えた。
今回一番の掘り出し物で、作曲家としてのブレイク見てみたい。
春を待った甲斐がありました。
bタイプで、シンガーも頑張りそうでも、
作曲家メインと、才能の活かし方を見極めた。
単に出役や歌手なら、レッドオーシャンで戦うだけ。
才能の組み合わせで、売れてしまえ。
絶対音感は、メロンちゃんと一緒で、
才能の見極めこそセルフプロデュース。(作曲家は歌も下手ではない)
1.3.演出に才能アリやナシや
監督は、デビッド・リンチに憧れて、とおっしゃる。
担当したPV観ても、職業演出として確かだと思う。手数多いのは作家性だな。
やっぱり、歌上手い。
で、本作のクセ強演出。
撮影は文句無いのですが、編集のテロップはクドい。
もう少し自我を抑えて欲しかったなぁ。
映画の広い画角で、頻繁にやられるとウルサイ。
わかったから、話進めろ。
そう、何度か思ってしまった。
スマフォの画角だと、別かもしれません。
スクリーンだからこそ、もっと観客に配慮しろよ。
プロとしては、リンチ憧れが消化されてません。
序盤のテロップは、効果的とは思えない。
映画らしく、映像で語る方が正解と判断しました。
1.4.アクション指導は想定内か(ネタバレ)
プロデューサーとしては、アクションできる人に主演させたかった。
刑事役と交換してもいい。
ホラーよりも、アクションを一番の見せ場に出来ましたけどね。
折角、戦隊出身でアクション可能な金子昇をツモれたのだし。
機敏な動き。
バイオミック・ジェミー的な展開、もっとヤれました。
テロップ演出も、このくらい↑淀みない方が親切。
まあそれでも、
刑事役でアクション監修ができる石村二郎を押さえておいて良かったね。
中国までカンフーを学びに行ったと言うが、
コメディ味ある役者として生きる道を探してるみたい。
まあ、作中のツッコミどころ挙げると、
無痛覚は、アドレナリン出てるから関係無く、
転換のポイントでは、
神経の伝達のギアを上げて、身体操作の加速を描くべきなんだけどな。
最少の動作で見切り、
素早く、カウンターで急所を突く、
カンフー仕込みの、説得力あるシーン見せたかったですね。
プロデューサーがアクション出来る主演選んでくれたらと、
そこは、残念な箇所でした。
1.5.インディなのに脚本は意外に優秀(ネタバレ)
演出は冗長を感じるのに、脚本は逆に立派。
ホラー、サスペンス、バイオミックSF、戦争体験、淡い恋愛と、
要素てんこ盛りなのに、
ピースが破綻なくハマっている。(本当はアクションも挙げたい)
ラストは女店主がグルって描写入れるか、潔く成仏で終わるか。
どちらかに振るべきかと思いましたが、それ以外は不満無し。
(前者なら、ミステリの破綻は無い。届け先は記録ウソで成立)
インディズは、基本ステークホルダーの横槍を受けないので、
脚本に言い訳出来ないもの。能力がそのまま出ます。
故に、脚本が弱い作品も多い。
脚本の創作技術は、とっくに体系化されているのに、
その学びを軽視するのは無能の証明。
ある程度インプットが足りていれば、優れた方式に気づく。基礎を学んでしまう。
そうでなければ、才能が無い。
その場合は自覚して、お話作りは外注した方が良い。
大友克洋ですら、外注した方がベター。いわんやキンコン西野おや。
で、本作の上野監督。撮影のみならず、脚本も確かな実力。
基本はサスペンスで進め、ホラー演出強め。
そこに違和感なく、様々な要素が。
ああ、演出をもう少しスッキリ抑え、映画らしい編集だったら、、
インディでこれだけ収まりの良い脚本は、ちょっと観たことない。
2.プロデュースというお仕事考
本作、演出に納得ゆかないものの、総じて期待値を上回りました。
そこで、
近々の悪材料とともに、”プロデュースというお仕事”を考えたい。
2.1.DAWの時代こそ、設計図とブランディング 玉井健二P
誰でも作曲出来る時代のプロデューサーとは?
一旦、名プロデューサーに訊いてみる。

ビジュアルのプロダクツを例にすれば、
あるアーティストの衣装をオーダーメードで作るのではなく、
スタイリストが数多あるショップから衣装をピックアップして
借りてきて着せなければいけない場面に、
そのスタイリストがいないという状況と同じことなのです。
つまり、いま必要とされている技能とは、
このスタイリングの妙だったり、
ツボが分かっているかどうか。これが、いま一番大事なところ、
-中略-
必要とされているツボを見極めて確実に突くコツを持ったクリエイターのことを、
これからのプロデューサーと呼ぶのだと僕は考えています。
素材は自分で無く、Pはセレクトの能力が重要。
更に、対象のブランデイングファースト。そこを起点に考える。
そういえば、
福井でも、USJでもない、沖縄でジュラシックパーク。
子供向けコンテンツに、キンコン西野の敵設定は、壊滅的なズレ。
ブランディングは正しいのか?と私は疑った。
僕の場合はこのブランディングをプロデュースの一部と考えていて、
アーティストなりプロジェクトなりの最初の設定や設計図、
あるいは地図といったような意味で使っています。
つまり、最初に明確にブランディング案があって、
プロデュースとはそのプランに対してきちんと遂行していく作業、
というようなイメージです。
-中略-
アーティストの場合、ブランディングという言葉が意味するのは、
〝その音楽がどう良いのか?〟
〝どういうビジュアルで、どういう世界観で、それをどう表現するか〟
という基軸を具体的に設定することだと言えるでしょう。
-中略-
〝それ自体に既に魅力があるかどうか?〟〝付加価値があるのか?〟
がまずは大事になります。
それが出来上がっている前提で、互いにきちんと説得力を持って、
「いまこのタイミングではこういうをする」
とアーティストやスタッフに伝えていけば、
一緒に作る人も演じる人もパフォーマンスをする人も、
絶対に納得をして動いてくれるはずです。
ここにもまた、
プロデューサーの重要な役割が潜んでいると言えるでしょう。
DAWの時代、お手軽に幾らでも作れちゃうから、
お客に届けるまでの、設計図がより大事。
2.2.乙黒史誠プロデューサー 地味に優秀かも
本作のPは主役を兼任してるのに、まるで自我を見せない。
監督のイメージを実現し、観客に届けることに、徹している。
作品から、それが伝わる。
クリエーターとしての欲は無く。
ただ愚直に、手弁当で、実現に向けて走り続ける。
企画の段階で、
”ホラーと見せ掛けて、いろんな要素てんこ盛り”
とコンセプト揺るぎなく、あとは監督を信じたと思われる。
企画から脚本までが綺麗。余計なことはしない。
シンプルで愚直なのも、才能だなぁ。
企画の設計図は、
映画の場合は脚本でしょうね。
本作は、それがスッキリと優秀。
そう言えば、
少人数のカートで桶狭間のようなルートを移動して、待ち行列。
信者ビジネスなのに、一般市場でIPブランドを目指す。
規模感の乖離が、企画の段階で想像される。理想と現実が全くの不一致。
ゴールまでのシナリオが悪いよ。
2.3.映画はスジが8割 日下部五朗P

巨匠の格言。
マキノ雅広が映画は
「一スジ、二ヌケ、三ドウサ」が大事だと言ったといわれる。
これはストーリーが第一で、次が映像、最後が役者という意味である。
名プロデューサー曰く、
作品の出来は、八割は脚本で決まると言っていいと私は考える。
第一稿で「いける!」と思った企画は、当たる確率が高い。
ある監督に、「こんなにいい脚本だったら、なぞっているだけで、いい映画ができるぞ」と言ったことがある。
上がってきた脚本をどう自分のディテールで磨き直すかが監督の作業だ。
しっかりした脚本であれば、楽なことは確かである。
企画の段階で、コンセプトを語るまでは良くても、
実際にシナリオの段階になると、また違った能力が必要で、
失敗例は、
そこが欠落してるように見えてしまう。
充分な良き人材を登用してないように見えてしまう。
戦う前に負けている。
本作は、脚本で勝かった。
短絡に、”諦めなければ夢は叶う” って結論にしちゃいけない。
公平に評価されたから、此処まで来れた。それも良き脚本在ってこそ。
乙黒Pが今後も映画制作を続けるなら、
脚本の吟味で、成功しておいてと願う。
あの演出では、どうしても観る人を選んでしまいます。
が、
脚本は優れ、撮影は確かです。
手弁当の奇蹟の一つと、言ってよいかと。
ご興味あれば、短い上映期間を逃さずに。
あの演出でも、清涼を感じるのは、音楽のちからが大きいと思われ。
ここからチャンスという、龍の背中に乗って。
2026.04.24 02:30現在
船舶拿捕でまだ、情勢は不透明ですね。
テクニカル的には58500円付近で抵抗線が明確に見えます。
MACDデッドクロスを転換の目安にするかな。
戦局次第過ぎて、一旦は静観しかなく。
