書評、映画評など」カテゴリーアーカイブ

映画「心と体と」 金髪美女だから成立してる気もしなくはないが、、 ハンガリー映画の傾向も感じる。(ネタバレします)

ベルリン金獅子賞だが、寝ちゃっても仕方ないとも思う。横の観客は熟睡してたし。 ハンガリー映画は二度目なんだけど、映像へのこだわりは傾向なんでしょうか、 あと、カウリスマキっぽい感覚とか。   最近、株の勉強三昧で、久しぶりに休日映画鑑賞です。 近所の帆立屋でいい感じに酔っ払ってから、鑑賞しました。       この映画は、鹿10%、映像30%、他のキャスト10%、 あとは主演のべっぴんさんで構成され、成立している。 ストーリーは端的に、 … 続きを読む

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「ラッキー」 ハリー・ディーン・スタントンという幸運

「パリ、テキサス」がどういう位置づけの映画かによる。観る人にとって、 観終わった後の感慨が全く違うと想像される。 「パリ、テキサス」を観てなかったり、感銘を受けなかった人がどう感じるかは私には分からない。   あのトラビスはこういう風に幸福に送られて逝ったんだ。 それをこういう映画で体感できた至福に浸りました。   「パリ、テキサス」が好きだった人は、上映終わる前に是非。           ああ、これだけ書いたらもう、何も言うことがな … 続きを読む

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「ハッピーエンド」初ハネケは、普通の人々の家族の肖像。前半で寝なければ興味深いです。(ネタバレ全開)

ジジイとお嬢が出会ってからは、終活がテーマになって、お話転がってスリリングなんですけど、 うーん、それまでがねえ、最近のハンターハンターみたいに進まない。 まとにかく、昔の橋本環奈ちゃんのような美少女で前半を乗り切りましょう。 幸せな終わりを得たければ、準備が肝心。備えあれば憂い無し。 そんな教訓でした。 後手後手な人ばかり出てきます。 SNSがどうの、移民がどうのって、表明的なこと、 近代以降の家族なんて、昔からこんなもんだと思います … 続きを読む

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「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」サリー・ホーキンス繋がりで観たが、画は凄い。

「シェイプ・オブ・ウォーター」から演技は鉄板。共演も達者だし。 個人的には画の方により惹かれました。 画がダメだと説得力ゼロになるところ監督は堂々と乗り切りってます。   ただ、現実には、旦那さんは、 モードさんと、彼女の絵にもっと理解深かったのじゃないかと。 難しいとこだけど、ドラマにし過ぎか、そこだけ気になりました。 ま、とにかく画が素晴らしいので、観てる間幸せな気分になれます。 約束すっぽかされて、たまたま観ました。拾い物です。 … 続きを読む

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「あなたの旅立ち、綴ります」コメディが表紙の自己啓発書。 良書ではあります。

シャリー・マクレーンってまだ現役なんだ、 しかも等身大の人物っぽい役柄。予告編で興味惹かれて見ることにしました。   ベタなシナリオ気にせず、素直に自己啓発受けるが、もっともお得かな。 それをシャリー・マクレーンがレクチャーするところに説得力あります。   いや、スピリチャルな方にいっちゃったけど、 蛭子さんのように正直な人がこの役には相応しいです。     自分にウソをつかず、リスクを取る決断をして、その結果を引き受ける。 失敗すると … 続きを読む

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「サニー32」最凶のアイドル映画。実話は佐世保より秋葉原。つまらない否定される方が面白い。

凶悪がモチーフのアイドル映画というアイデアを実現させた北原里英さんにまずは感謝。 それから、 アイドル(偶像)についての映画だということが読み取れない人は流石に、、楽しめない映画です。 それを踏まえて粗すぎって批判は当然と思うけど、ボクはお行儀のよい映画より楽しめたよ。 悪ふざけを楽しめる人ならオススメ。   白石監督だし、 秋元康アンチな意味ない批判は無視して評価補正すると、けっこう評判良いのも知ってた。 で、観て最初の感想は、    … 続きを読む

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「15時17分、パリ行き」事実に基づいたおはなしの最新版。イーストウッド監督の演出センスは異常。またもや宇多丸さんに感謝。

どんな実話が元で、演者の多くは本人が本人役で演じてる。 この点は押さえてから観に行って正解でした。 旅行のパートをどう受け取るかで、評価は二分するのも分かる。   私? テロに巻き込まれることもありうるって、のも含めて旅行あるあるだもの。 そのリアリティの提示は大賛成です。 このアイデアとこの実現。監督の異常な演出力の賜物でしょう。   いやー、凄いもの見させてもらいました。      「日本人にはテロなんて、」って狂信者に地下鉄に毒ガ … 続きを読む

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「シェイプ・オブ・ウォーター」圧倒的な表現力とロマンスに噛み合わない監督の資質。「スリービルボード」で決まり。純愛ならイタリアホモ映画の方が評判いい。

予告編見たときからストーリーは想像がつく、かつ脚本はダメそうな雰囲気。 それを補ってあまりある、圧倒的な映像。 はたして稀代の名作「スリービルボード」に比肩しうる作品足るのか? 汚ねーおっさんのケツがボカシとかどうでもいいよ。 問題は、性描写に関わるとこで、一番大事な半魚人との交配で逃げてること。 まあ、アマゾンは河だから淡水で塩なら海でとれろよとか、 そういう些細なツッコミでなく、描くものがヘタというのは致命的でう。      冒頭の … 続きを読む

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「ぼくの名前はズッキーニ」ハードな原作は大人向けの上質な作品にしかならんが、、すべての人に。

監督は大人向けの物語を子供向けにとアニメ化した。らしい。 結果大人向けの上質な作品に仕上がった、子供は寝ちゃう方が幸せかな。 3Dプリンタあるとはいえ、このクオリティの1時間は凄い。 とりあえずそれだけで1800円払おう。   表現の繊細さは誰もが言及しますが、目とか手とか、 個人的には、乗り物がツボ。沢山出てきます乗り物。ソリやブランコも含めて。 子供は乗り物選べないから辛いね。逆に大人なんだから意図的に権利行使しなくちゃ。     … 続きを読む

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「スリービルボード」現代のシェークスピア、ハリウッドに降臨。 セリフはゲスで不謹慎で、もっと笑ってよいと思う

圧倒的な脚本なのはもう周知のとおりでした。 サンドリゲスナーのようなセリフの応酬にワタクシ沢山笑いました。 が、やっぱ不謹慎すぎるからか、きっちり笑い取ってる(と見える)のに劇場の反応は静かで、 もったいないなー。 「最後まで飽きさせない」ってこういうことなんだな。 逆に破綻したストーリーだと途中でガス欠起こすってハリウッドに突きつけてる。   脚本賞は当然として、因業BBAの主演女優も堅そう。バカ白人警官の助演賞もありかな。 当然の如 … 続きを読む

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