書評、映画評など」カテゴリーアーカイブ

「お坊さまと鉄砲」いかにも左翼映画人が飛びつきそうな浅薄な着地に寸止めで耐える良作。「未来王国ブータン」「ファスト&スロー」「疑う力の習慣術」

国民総幸福量とか、立憲君主制への移行とか、 このテーマでは、左翼映画人が薄っぺらい理想を語りそう。 いやいや、 ドルジ監督は現実をフラットに見つめる常識人で、 その視点が品質を支えている。 ファスト思考の人が嫌いな、答えは観る側に委ねる作りにも成っている。 作品として、ちゃんと面白い。   役者陣は現実に近いところで演じていると想像される。ごく自然。 何より撮影が素晴らしい。 てらいなく堂々とした画作りで、美しい山間の景色も堪能できる。 … 続きを読む

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コントラストとバランスの妙 映画「はたらく細胞」感動はギャップと多重性、 「名探偵津田」「永野に絶対来ないシゴト 株式会社yutori」 の物語である。「脳が読みたくなるストーリーの作り方」 単純なウソは滅び、 「悪意とこだわりの演出術」「山口めろん」 複雑なホントが栄える。

水曜の夜、近場で娯楽大作の日本映画↓を観た。評判の良さに惹かれて。 なるほど、評判に違わぬ出来栄え。 ファミリー向けで特に、お父さん、お母さん、大抵の中高年は観た方が良い。 これが日本でコンスタントに出来たら、ハリウッド崩壊までありそう。 日本映画は、ようやく実写映画化の成功のコツを掴んだのではないか。 娯楽大作でも。   「進撃の巨人」が大底だった。思えば長き道程。 あれは町ヴァーさんが勝手に始めた物語だったが、  「ジョジョ」「ハガ … 続きを読む

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一番大事なことは誰も語らない「星野君の二塁打」 ルールとは、如何なるものか? 世の中は偽物の専門家ばかり。

「どうすればよかったか?」満室過ぎて、観に行けません。 そんな今日この頃、こんな動画↓に出会った。 さすが今浪さん。賢くて指導者としても優秀だな。 道徳の時間で似たような話があった気がする。 ただ、私の記憶だと。  ・監督がサイン無視を咎めるとこで終わってた。   当時既にヤバい部分はカット済だった。  ・授業で先生が生徒に議論させていたことは、   ”指示を守るべきケース、自分で判断すべきケース”の別。   ”規則を守ること”ではなか … 続きを読む

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専門家(を名乗る人)でもダメなアドバイスは数多く存在する。映画「どうすればよかったか?」の予習と回答。岡田斗司夫「悩みのるつぼ」

昔、宇多丸師匠が批判していた。 学生が撮った短編映画を堤幸彦監督が手直しするという企画。 たしか、  その演出は相変わらず奇を衒ったものばかりで、  むしろ劣化してるし、後付の演出が寒い。クドい。 ラジオスターはマシンガントーク全開でご立腹。 そんなんで客は喜ばない。いい加減、勘違いやめろ!と。 更に、TVドラマ「Trick」で当てた映画監督の演出への批判は続く、、  そんな、ぼんやりとした記憶が蘇る。 自己満足なのか、客目線での計算な … 続きを読む

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「ドリーム・シナリオ」問題は、老後の承認欲求なのか、SNS社会なのか? 「林住期」「ひとり老後を幸せに生きる」

齢五十にして、 仕事とも家族とも離れ、社会との距離を置く。 しがらみから解放され、自由に自分を生きる。 そんなリタイア生活を、古来インドでは林住期と呼ぶ。   ニコラス・ケイジは、これから林住期に入る。予定。 私生活でもいろいろあったし、しゃにむに仕事も選ばず働いた。 そして遂に借金も完済。 今は名声でも金でもなく、出たい脚本だけ選んで、 とうとう出演100作目の本作を節目として、引退を計画している。   興収はイマイチでも、概ね好評と … 続きを読む

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「宇宙探索編集部」こういう映画を発見して褒めないと。

アジア各所の映画祭で評判を呼び、 ついに去年10月、日本でも公開された。が、 私は発見することが出来ず、見逃してしまった。 今回、再度上映の運びとなり、幸運にも観るチャンスに恵まれました。      これが卒業制作だというのは驚きです。 中国で表現の自由は、まだまだ大変なイメージですが、 人口も多いので、こういう才能も生まれるのでしょうか。 アマプラなどでも有料で視聴可能でした。 凄いことなのに、あまり話題になってない。 映画系yout … 続きを読む

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売れるが正義「室井慎次」(観てないけど)。クリエータは趣味が丁度いい「変身」。しみじみと聴く「スタイリッシュ・ウーマン」 参考「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」

フジの映画化に負け無し。凄いね。 今回の「室井慎次」も前後編併せて40億円程度の興収を見込むらしい。 「ミステリと言う勿れ」からTVドラマからの映画化は百発百中。 良いものが売れるんじゃない。売れる商品が良いんだ。 勝った奴が強い。それが正義。   将来の無いTV本体には注ぐ労力を制限して、 利益の出せるところでは、きっちりと勝つ。 なんてスマートなんだ。    企画力、マーケティング力の勝利。 一見、時代の遺物のように見える組織には、 … 続きを読む

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イメージで与えられた情報はイメージとして処理出来ないと。「ルート29」「神田川のふたり」「他人の顔」マニュアル人間という適者生存、「即断即決 脳の作り方」「英語は右脳で学べ」「売れる販売員とダメ販売員の習慣」

世間の評価を聞いて、映画「ルート29」が気になり観てきた。 クオリティは良きでした。 ビジネスとしては、惨敗のようです。 うーん、そもそも大規模でヤル内容じゃないし、 「こちらあみ子」の監督主演コンビで、テアトルの配給なら、 綾瀬はるか主演と言えども、ドメジャーな大衆娯楽にはならんだろ。 営業サイドの思惑は不可解です。     不可解といえば、 いやあ今でも、斎藤元&新知事については、 内部通報者の処遇を第三者に委ねず、保護せず辞職に追 … 続きを読む

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なぜ「ルックバック」は”オレの物語だ”と自称クリエータ達を勘違いさせることが出来たのか? インサイトや認知バイアスを利用したマーケティングとしてストーリーを考える。

前回の続き。 なぜ自称レベルの人達を共感させ感動させてしまうのか? 残酷な現実を突きつける物語であるにも関わらず。 私の感情は置いておいて、 その理由を考察してゆくと、マーケティングの技術として説明できるかも。 そんな仮説を立てると、 「ルックバック」と「リズと青い鳥」の違い。 ヒットの差をもたらした ”違いを産み出す違い” に思い至った。 キーワードはインサイトと確証バイアス。 マーケティングに利用される人間心理である。    顧客の … 続きを読む

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「ルックバック」自称クリエーターの自己投影はなぜ不快なのか? 

前回の続き、「ルックバック」の感想を拾っていた。 映像表現を褒めるもの、音楽含め原作よりベタな演出に否定的な人、は一旦置いて。 絶賛系は概ね3種類に分類することにした。  1.ベタな分かりやすい感動  2.自称クリエーターの良いとこ取り  3.現実直視の感慨   1が無ければ、  内容が素晴らしくても「リズと青い鳥」のように爆死しかねない。  世界は残酷だが、そういうものだと受容する。  お涙頂戴とは言い過ぎだけど、   他者承認、友情 … 続きを読む

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