Daigo炎上と優劣差別と「言ってはいけない」。遺伝についての映画「そして父になる」「クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」「幼い依頼人」 Daigoの人間不信に言及するだけの人は人の心理を解さない。

Daigo炎上の件再び。
問題なのは差別と偏見を助長するような発言。
で、遺伝と優劣について橘玲を改めて読んだ。 

タブー視しない、サイエンスな視点。
 
私は、優劣による差別に反発する心情は、理解する。 
たとえ普段セーフティネットに冷淡な人が、Daigo叩きに熱心でも。
社会的弱者のことでなく、我がこととして刺激された感情が彼らにある。
  
遺伝については、私も心動く対象もある。映画に仮託してみた。
 
そして、
Daigoはもうyoutubeから手を引いて、
財団立ち上げて、保護猫活動すればいいのにと思う。
いい潮時。
 
 
 
納税者が望む使いみちで優先して欲しいというのは、
それ自体は健全な主張。別に偉ぶる必要なないけれど、
 
税のよる富の再分配の視点でいうと、
 ビル・ゲイツ&ウォーレン・バフェットのように、
 政府のお金の使い方に不満なら、
 私財投じて財団立ち上げて、節税しつつ、社会に働き掛ければいいのに。
  日本で財団立ち上げても節税にならないようなら、
  ひろゆきのように住民票か、会社登記か、
  財団活動で節税出来る国に移せば。
 保護猫のための財団でいいじゃない。

 もう、何もしなくてもいいし、資産運用だけで安心できるはずだし、
 やりたいことだけやればいいのに、
  人間嫌いな人に悩み相談は長く続かないよ。
  研究発表とは違うから。 
 自由の身なのだから、嫌なことはやらなくていい。
  
 Daigoに人間不信や社会憎悪があったとして、
  だからなんなの?
 したり顔で解説してる人達が、人の心を分かるとは思わない。
 そこに介入して、何の意味があるのだろう。再生数以外に。
 
 
ま、それはさておき、 
能力も遺伝が決定的。

 
ある民間の人曰く、縄文系の人は弥生系の人に比べ、集団を好まない。
橘玲も同じく、
 東アジアに分布する弥生系の遺伝子は、
 儒教的社会に相性が良く。故に自殺率も高い。
日本で暮らすと苦しいのは、遺伝子のせいだと思うと気がラクになる。
できれば、簡単に幸せになりたい。
 
思えば、
無能な人と関わって、イライラして、酷い目に会う。
その学習が出来ない人生でした。
まあ、遺伝だから。と説明してしまえば、だいぶラクになりました。
変わらないなら、イライラしても無駄と肚落ちします。
 
youtubeのお悩み相談も、人との関わりだから。

関わらなくても構わない自分に変えるのが、効果的な努力でしたね。
もっとスマートに出来ればよかったなぁ。
 
そう連想して観ました。

相変わらず、是枝監督は子役とセリフは、抜群に上手いな。「」と比較してしまった。  
 映像は精緻です。しかし充分ちゃんと説明する。
 情報量を増やし過ぎないし、アートに向かわない。そこで作家性は主張しない。
 無駄に動かないし、とても観やすい。疲れない。
 
 セリフはナチュラルに、不自然な説明ゼリフを排除してるので、
 心情吐露されても、ノイズなくすっと入ってくる。
  
 「万引き家族」のとき、世の中は騒ぎましたが、
 作品の中で、好き勝手な主張はしない監督。
 抑制というより、本来持ってる諦めにも似た客観的な視点。
 これは得難い資質。歳とっても失わないでね。
 
 ま、とにかく、
 すべてスムーズに観せる、観客への配慮が抜きん出てる。
 あっと言う間に見終わってしまった。
 
 
 ちょっとだけ、ノイズに感じたのが、
 リリー・フランキーの関西弁と、真木よう子の美貌。
 安藤サクラくらいで、丁度いいのかなと思ってしまった。
 
 お話は、福山雅治のアテ書きですよね。音楽とかカメラとか。
 親になるでも、母になるでもなく。
 優秀な遺伝子受け継いだ、パーフェクトなエリートサラリーマン役。
 
 男は自分の子供かどうか、確証は持てない。
 自分の遺伝子継いでなさそうとなると、葛藤が大きい。
 そして父親になるのは初めての経験だし、優秀でもポンコツ。
 
 ところで、実際の福山雅治さんは、
 ラジオでは、お母さんのことはよく語りますが、
 男親の方はあまり触れない。そんな印象があります。
 
 ヤンチャな父親との思い出
 https://ryo-ishikawa.fun/fukuyama-masaharu-father-epi/

 ああ、イケメンは遺伝だ。
 若くして亡くなったのか、
 「根性だけはある」いい承認ですね。
 
 それなりに苦労も多そうですが、ハズレガチャではなかったのですね。
 そうでないと、安心感ある終わり方には、なれないだろうな。
 
  
 ほのぼのとしたいい話なのですが、
 現実にはもっとハズレガチャな子供も居て、
 それは「誰も知らない」で既に撮ってるからの、
 父親になる話。
 なんか、完璧ですね。
 
 まあ、父親になる人、
 ならない人、なれない人、なりたくない人、人生いろいろ。
 
 私にも、もし生まれ変わりがあるのなら、
  もう父親になるのは止めておけよ!
 そう言ってあげたい人が、ひとり居た事を思い出しました。
 遺伝子を引き継ぐって、恐ろしいな。

 タナトスみたいな感情が時々やって来るのは、
 遺伝子のせいかと最近思うようになりました。 
 
 もっとスマートに早く縁切りしてあげられれば良かった。
 そう思わないでもないけれど、
 生きてるうちに、殺しも殺されもせず、縁切り出来て良かったな。
 親にはならないが、卒業は出来た気がする。
 
 そんなこと思い出しました。
 
 
 
山田玲司のドラえもんの件もあり、続けて観る。 

アメプラで期限切れで、アベマで夏休み無料(広告付き)↓を利用。
https://abema.tv/channels/everybody-anime/slots/E511U4yXyEzyJF
子供も大人も楽しめる。正確には、
父親が楽しめて、子供も楽しめるエンターテイメント。
 
 テーマがロボですから、
 女性は、なんで男達は巨大ロボが好きなんだ? と呆れますが、
 男の脳は動的なスペクタクルを視覚が追うように設計されてるそうです。
 狩りをしてた頃の名残りでしょうか。

 ロボでスペクタクルの描き方はほんとに上手い。ルーカスより上手い。
  お父さん向けにやってますよね。 
  しれっと、AIの自我も描いて、
  おじさんは終始情けないままで、
  子供も笑わせて、
  最後ちゃんと感動させるのですから、
 今のドラえもん映画がダメでも、どーでもいいよ。
 
 ところで、
 遺伝的な視点では、原恵一の継承ですよね。
 ああ、原恵一監督って、昔のドラえもん映画で演出助手だったんですね。
 
 最近、3Dのドラえもん映画で、ピクサーみたいなってオファーなら。
 それは遺伝子が淘汰されたってことですね。
 でもいちいち、ダメなのに絶望してたらキリがない。
 優劣あって、それでいいじゃん。
 川村元気にジョン・ラセターの才能求めるのが、無理ゲーだっただけで、
 お役所仕事な人も居てもいいじゃん。
 それで滅ぶなら神の摂理。と私は受け入れますけどね。
 
   
多様性認めない奴は認めない的な自己矛盾を、
 Daigo叩きでも指摘されてますが、
 山田玲司の悲観論はそれに似た匂いがして、
 わざわざ絶望するもの見つけて悲観しなくてもねぇ。

 なんてこと思いながら、
 よく難しいこと、両立させ続けてるよなと、クレしんに感心しきりです。

 
とはいえ、
父親になる良い話が続いては、精神的に辛いので、「誰も知らない」観ようかと。
でも、是枝作品ばかりではどうか、「鬼畜」はもう書いたし、
最近の作品選びました。

実話を題材にした作品。ネタバレします。
 
 遺伝子的には、連れ子問題。
 血の繋がった親が虐待する若井おさむ型もありますが、
  血の繋がってない方が手を下し、
  もう一方が黙認する。
 ニュースではこのケースが多いですね。
 橘玲も再三著作の中で、言及してますが、
 自分の遺伝子を残すという動物の本能が関係してるとのこと。
 
 親権が母方の方が多いので、
 継父に虐待され、母親は見て見ぬ振り。
 というケースが日本ではよく報道されてる印象があります。

 本作は、韓国の実話で継母。
 韓国で虐待に関する制度どうなのか詳しくは知りません。
 日本より、儒教的な幻想必要とする社会なら、
 より見たくない現実の可能性は高いだろうな。程度の想定で見ました。
 
 主演の俳優さんは、「エクストリーム・ジョブ」でもそうでしたが、
 昼行灯に見えて、やるときはやるタイプ。
 はまり役ですけど、それ以上に、
 本作では特に、子役と継母役の演技は良いですね。
 
 カメラワークも上手なんだけど、、
  
 一番は演出に問題あると思うんだよなぁ。
 前半殺人事件が起こるまでで、
 主人公目線過ぎないか。
 子供視点で、孤立無援の絶望的な状況を描かないと。
  いつ殺されるとも分からない恐怖のなか、
  薄情なオトナ達に囲まれて生きている。
 それを主人公視点で描き過ぎてて、事の深刻さに比べてピントがボケてる。
 明日をも知れぬ命が、オトナ達と隣合わせ、だが見て見ぬ振り。
 その緊張感が描けてない。 

 後半も、主人公視点が正解なのかなあ、
 弟が殺されても、姉はまだ継母と同居じゃ、
 いずれ殺される。狂った人間と家庭という地獄の密室で、
 そこで主人公の行動は、時間との戦い。
 なのに、正義感の出し方が微妙にズレてる。

 何処まで実話に忠実なのか分からないので、なんとも言えないけど、
  殺人があっても、小学生の証言で決まるものなのか、
  さすがに、警察もうちょっと真面目に捜査はするんじゃないの、
  そして、ひとり死んだら隔離はするだろう。
  虐待の現場に遭遇しても通報できない。
  現行犯逮捕出来ないって本当? 
 いっくらなんでも盛り過ぎでは? と見えてしまう。
 
 盛り上げどころが間違ってる。オトナをヒーローにする題材ではない。
 作品の出来としては大いに不満です。
 
 
 あと、個人的な注文としては、
 継母は外面は愛想良く、内では残虐というコントラストをもっと強めにして欲しい。
 父親は自主的なクズでなく、妻にいいなりで無責任なクズとして描いて欲しかった。
 その方が、リアルだと思うんだけどな。

  もし来世というものがあるなら、
  もう人間に生まれて来るなよ。
 私にも、そう語りかけたい人物がかつて居た。
 そんなこと思い出します。

因みに、見境なく激高してしまうのも、極端な二面性あるのも、
遺伝による脳の特徴らしい。
継母だったら、まだ救いがあるのだが、
遺伝って恐ろしいガチャだね。

 作中「運の悪い子もいる。」と、臭いものに蓋の児童相談所長。
 捜査権もなく、親が居ては子供は保護できない。
 警察は事件が起こった後で動く。
 その現実を描いただけでも価値ある作品。
 そんな評価が多いのも、なるほど。 
 
 
地獄は身近に存在することもあるから、
見て見ぬ振りをアドバイスした幡野ヒロシさんは、 
二枚目累積アウトは、やむなしと思うんだよね。父親なんだし。
 
 
相談乗るのは、生半可な気持ちじゃ出来ない。
いじめの経験あるDaigoは、傍観者のオトナに囲まれた経験あり。
人間不信を引きずっていたとして、
 それを指摘して、だから何?
 
付き合いたい人とだけ付き合う。
やりたいことだけやる。 
復讐心全開だったとして、なにか問題でも?
 
人間より猫が大事って言えば、炎上しなかったかな。
無関心ゆえ無知であるのなら関わらず、
愛するものに、時間も労力もお金も注げるば、それでいいじゃん。
それがきっと幸せ。
 
 
愛の反対の無関心より、
承認欲求満たすための無知で無責任な介入の方が始末に悪い。
未熟でもエゴでも、それがその人の能力としての愛。
 
ま、課題の分離しないとな。少なくとも私は。
相手が生きてるうちに、共依存回避して、卒業出来たのだから、
それ以上は能力を超えて望みすぎと、最近思うようになった。

 

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